何故海洋博記念公園にはジュゴンではなくマナティーが飼育されているのだろうか

海洋博にいるのは、マナティー。沖縄周辺にはジュゴンが棲んでいるというのに、何故海洋博記念公園では、ジュゴンでなくマナティーを飼育しているのか?

えさ代が高いからってこともその理由だろう。ジュゴンは決まった海草しか食べない。しかも1日に体重の10%程度も食べるのだ。1頭が300㎏だと考えても1日に30キロもの海草を食べるのである。

三重県鳥羽市にある鳥羽水族館は、日本で唯一ジュゴンを飼育しているが、2匹のジュゴンのえさ代は年間になんと4000万近くかかっているそう。たいして、マナティーも水草や海草を食べるものの、与えれば白菜などの野菜もたべる。つまりマナティーのほうが餌代は抑えられるのだ。

また、ジュゴンは、世界で30例以上の飼育記録があるものの、多くは短期間で死んでしまっている。(海洋博記念公園もそのひとつ。じつは以前ジュゴンを飼育していたこともあるのだ)ジュゴンは性質はすごくおとなしいものの、音や光に敏感で神経質なため、飼育は非常に難しいと言われている。これも世界中で飼育されているジュゴンが少ないという理由なのだろう。

ジュゴンは絶滅危惧種だ。なので世間体を気にしているということもあるかもしれない。ただ、絶滅危惧種保護しそれらを育てて増やすことにより絶滅を回避する方法のひとつとして、飼育するという考えもあるだろう。沖縄の近海にすむジュゴンは、(米軍基地の問題を抜きにしたとしても)自然に絶滅する。飼育に失敗してしまえば、大きな非難も受けることになるだろうが、沖縄でジュゴンを見てみたいのは私だけじゃないはず?


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やま

沖縄在住40代うちなーんちゅです。沖縄や食べ物に関する話題が多くなると思います。不定期更新ですが、ゆたしく!

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