スーパーのチラシを見ていると、
「テビチ」と「チマグ」が安売りされていた。
ん?
テビチとチマグって何が違うの?
…恥ずかしながら、テビチとチマグの
違いがわからなかった私。
同僚に聞いてみても、
誰もはっきりとわからないようだ。
…ってことで、
知り合いの精肉店の人に聞いてみました。
スポンサードリンク
[ad#co-1]
「てびち」と「ちまぐ」の違い
「てびち」は、沖縄県民でなくとも、
名前を聞いたことがある人も多いかもしれない。
豚足のことである。
しかし同じ豚足でも、
「てびち」と「ちまぐ」というのがある。
「ちまぐ」は聞いたことのない人も多いかも。
沖縄の人でも「てびち」と「ちまぐ」の違いを
よく知らない人も多いのだから。
それでは、いったいこの両者はどう違うのか?
ま、画像を見て頂けると、
わかりやすい。
というか、一発でわかります。
「ちまぐ」は、足先の部分。
「てびち」は、足先も含めた
足全体の部分。
てびち=ちまぐ+アイスバイン
ちまぐ=足先
アイスバイン=すね肉
…というわけです。
つまり、「ちまぐ」は足先だけ。
「てびち」は足先を含めた足全体。
よって、「ちまぐ」と「てびち」と
別けて売られている場合には、
ちまぐ=足先
てびち=すね肉
だと考えていいでしょう。
ちなみに、ちまぐの方が安いです。
骨と皮だけですからね。
「すね肉」の方が、赤身もついていますし、
骨が外しやすく食べやすいですよ。
「アイスバイン」はドイツの家庭料理のひとつで、
塩漬けにされた豚すね肉の煮込みです。
このあたりのことから、もしかすると
豚肉のすね肉のことを「アイスバイン」と
呼ぶことになったのかもしれません。
もしかすると、沖縄の食肉業界
だけの呼び方かもしれませんが。
「アイスバイン」の「アイス」には、
- 豚のすねの骨をアイススケートのエッジとして利用したから
- ゼラチン質が冷えて固まった状態が氷のようだから
などという説があるそうです。
ちなみに、零下8度以下で氷結したブドウの実から作られる
「氷結摘み」最高級ワイン「アイスヴァイン」とは別ものです。
沖縄でのてびち料理
ちまぐもてびちも、そのおいしさは
コラーゲンたっぷりの皮にあります。
しかも上質なコラーゲンの塊ですから、
豚足を食べるのを躊躇する女性にこそ、
食べて頂きたかったりするわけです。
また、そのうまみは、
骨付きでなければなりません。
その見た目が苦手だという人もいるでしょうが、
骨付き豚足だからこそ、うまいんです。
沖縄では、てびちは「おでん」や、
煮つけ等に、おもに使われています。
沖縄の豚の角煮「ラフテー」は、
醤油や砂糖、味醂などで味付けしますが、
(醤油ではなく、味噌の場合も)
てびちは、塩で味付け
されることが多いです。
やわらか~く仕上げた「てびち煮」は、
最高のごちそうですから、ぜひ食べて欲しい一品です!
ちなみに、沖縄のブランド豚
「あぐー」の「ちまぐ」は、
煮つけに向いていません。
毛が太くて非常に取り除きにくいことと、
小さくて食べにくいからです。
ですから「あぐー」のチマグの場合には、
揚げる料理の方がむいているかもしれません。
スポンサードリンク
[ad#co-1]
てびちを食べるならここ!
さてそれでは、テビチの美味しい、
おすすめのお店をご紹介しましょう。
ちょっと、ディープな場所「栄町」にある
「東大」という「おでん」屋です。
実は「栄町」というのは地名ではありません。
実際には那覇の安里にある一角の呼び名です。
しかし「栄町」といえば、地元の人や
タクシーの運転手なら、まずわかります。
東大にいきたいのならば、「栄町ロータリー」
を目指すといいでしょう。
東大はそこからすぐのところにあります。
しかし「栄町ロータリー」は、
タクシーの運転手ならわかりますが、
若い人は知らないかもしれません。
ちなみに「ロータリー」と聞くと、
すごく大きな道の交差点のような
印象を受けるかもしれませんが、
「栄町ロータリー」は笑ってしまえるほど、
小さな小さな「交差点」です。
交差点とも呼べないかな?
なぜ、ここを「ロータリー」と
よぶようになったのか…
誰か教えてください(笑)
さてさて、栄町にあるおでん屋「東大」は、
おすすめのお店です。
ただし、開店時間が夜の9時ぐらいからになります。
そして朝5時ころぐらいまで開いているお店。
外から見ると、お客が入るような
お店には見えないかもしれませんが、
入り口を開けてびっくりするでしょう。
いつも満席になる人気のお店なんですよ。
おいしいですし、安いですからね。
沖縄の「おでん」は、内地のおでんと
ちょっと違います。
テビチが入っていたり、
レタスや青菜が入っていたり…
おでんの出汁に、
沖縄そばを入れて食べるのも
おいしいんですよ!
(ファミマでも食べられます!)
基本的に「塩」で味付け
しているところが多いですね。
東大も塩だけで味付けしているそうですが、
おでん出汁の色を見ると、しょうゆも入っていそう。
ま、何十年もダシを継ぎ足しして
使っているので、あの色なのかもしれませんが。
ここの「てびち」がまた最高なんですが、
ぜひ食べて欲しいのが、「焼きてびち」。
画像では、よくわからないかもしれませんが、
テビチ煮をフライパンで焼いたもの。
ゼラチン質を多く含んだテビチを
フライパンで焼くことで、まるで餃子の
「天使の羽」のように仕上がっています。
見た目もユニークなんですが、
これがめちゃくちゃおいしいんだ!
この「焼きテビチ」を真似したり、
アレンジして「揚げて」出すお店も多いんですよ。
このお店は、観光客も多いんですが、
地元の常連客にも愛されているお店です。
観光に飽きて、ちょっとディープな
沖縄を楽しみたいのならば、要チェックのお店ですよ。
スポンサードリンク
[ad#co-1]