ソーキそば「田舎」公設市場近くのおすすめ沖縄そば屋

那覇の公設市場近くにある「田舎」は、「安い早いうまい」の3拍子揃ったお店。混んでいなければ、注文して2分足らずではおいしいソーキそばが390円で食べられる。(以前は350円だったんだけれど、それでも安い)

あっさりとした透明なダシに、平麺。こんなにソーキがのっているのにこの価格。(以前はもっと大きかった気がするけど…)カツオと豚のだしにうまみ調味料が加わって(笑)、見た目からは想像できないうまみを含んだ出汁である。軟骨ソーキも超柔らかく炊かれていてうまい!

田舎沖縄そばや入口付近画像1441860191158

お店の向いには、この前までは天ぷら屋があったんだけれど、久しぶりにいったら串揚げの立ち飲み屋になっていた。公設市場を見学した後、2階で食事を済ませ、ここで一杯ひっかけて、〆に「田舎」でソーキそばを食べる!ってのも面白いかもな。

公設市場近く沖縄そば屋田舎入口写真1441860155322

田舎看板1441860216406

訪れた芸能人をアピールしまくり(笑)この他にもいろいろな芸能人の名前が張られていた。ブラマヨなど吉本芸人ばっかりだけどね。

さて、お店のほうはお世辞にもきれいだとはいえない「田舎」。よく汚い店にこそ美味しいお店があるんだよ、と言われたりもするが、この「田舎」の沖縄そばもまた、美味しい(笑)

さっと入れてさっと食べれる。公設市場近くで時間が無くても、おいしい沖縄そばが食べたいのならここをお勧めします。なんたって今回私はお店に入ってからソーキそばを食べ終わり、店を出るまで5分もかかってないのだから。

じつは「田舎」は、この店以外にも店舗を持っている。この店は公設市場南店だが、「にぎわい広場」近くには公設市場の北店があり、農連市場近くや安謝にも店舗がある。支店は他にもあるらしいけど、あとは知らない(笑)看板に「田舎」と表示されてなかったりするので、系列店だと気がつかないだけなのかもしれない。(例えば農連市場店とか)

南店はソーキそばが390円に値上がりしているけれども、他の支店はまだ値上げしていないところもあるみたい。…ということで農連市場店に久しぶりに食べに行ったんだけれども、満席だわ、臭いわで結局公設市場南店に移動。(農連市場店はタクシーの運転手などにも人気のお店であるということを断っておきます)

※臭いわ…農連市場店がある一帯は、時間帯や風向きによってひどく臭う場合がある。下水の臭いだったり、ひーじゃーを茹でているようなニオイだったり、とても飲食店むきじゃない気もするのである。しかしこのような地域に人気店が連なっていたりするってのが、ディープだろ…沖縄

※農連市場店がある一帯…農連市場だけではなく、古くからある市場関連の施設設備は老朽化している。例えば公設市場や栄町市場などなど。農連市場はもうそろそろなくなるけどね(現在2015.09)


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アニサキスで食中毒を起こさない法

食中毒を引き起こす主な原因としては、カンピロバクター、サルモネラ菌などの「細菌」とノロウイルスなどの「ウイルス」、そしてアニサキスなどの寄生虫による感染があります。

その中で、今回はアニキサス類の感染による食中毒を起こさないようにする方法をご紹介します。

アニサキス症は、世界中で報告がありますが、年間2000件以上と日本が断トツで多いんです。何故なら魚介類を生食する習慣があるから。

なので…アニサキスで食中毒を起こさない一番確実な方法は…
 
 
 

 
 
 

魚の生食をしないことです。

以上

…では、あれなんで、3点ばかり。

 


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アニサキスで食中毒を起こさないためには?

 
 

  1. アニサキスがいる魚種を知っておく
  2. 鮮度のいい魚を食べること
  3. 冷凍する加熱する

 
これらを守っていただくと、格段にアニサキスの感染確率を抑えることが出来ます。

 

アニサキスがいる魚種を知っておく

アニサキスがいる魚種を知っておくことで、生食を避けることができるし、生食する際でも気をつけることができます。ウイルスや細菌は目で確認することはできませんが、アニサキスは3センチ程度の大きさがあり目視できます。注意していれば、アニサキス感染を防ぐ確率は高まるはずです(?)

アニサキスの多い魚種は以下
 

  • タラ
  • サバ
  • アジ
  • サンマ
  • イカ
  • サーモン
  • サケ
  • ホッケ

 

これらはできれば、刺身や寿司などの生食を避けたほうがいいでしょう。
 

鮮度のいい魚を食べたほうがいいのは何故?

 
…それは当然、美味しいから!…なんですけど、アニサキスを避けるためにも魚の鮮度はいいほうがいいんです。

たまに「鮮度のいい魚は避けたほうがいい」なんてことを言う人がいますが、それは間違い。鮮度のいい魚はアニサキスが生きているので、鮮度が落ちてから(アニサキスが死んでから)食べるほうがいい…というのが理屈らしいんですが、結構アニサキスは長らく生きているもんです。(三枚におろした鱈の身を2日おいていても、やつらは動いていた!)つまり、鮮度がよくても悪くてもアニサキスは生きているんです。もちろん、ずーっと置いておけば、アニサキスは死ぬでしょうけど、魚のほうが刺身で食べれない状態になっているかもしれませんし。

アニサキスは基本的には魚の内臓にいます。しかし、魚の鮮度が悪い場合、身の部分まで寄生虫が移動していることが多い。つまり、刺身や寿司で食べる部分にアニサキスがいる可能性があるというわけ。魚が新鮮であれば、内臓部分さえ取り除けば大丈夫なことが多いのだ。なので、鮮度がいい魚を食べたほうがいいと私は思います。そのほうが美味しいですしね。
 

冷凍する加熱するのは何故?

 

アニサキスは熱さえ通せば死滅する。しかも60度程度の温度で数分もすれば死滅するので、普通に焼くなり煮るなりすれば、全く問題ないのである。加熱してしまえば、アニサキスもただのたんぱく質でしかない。

またマイナス20度以下で24時間以上冷凍すれば死滅する。なので、アニサキスのいる魚種を刺身にする場合には、冷凍したものを使うと安全だ。サーモンや鮭を冷凍して刺身にする「ルイベ」は先人の知恵である。

サバやサンマなどの青魚の場合、酢でしめると大丈夫だと思っている人もいるかもしれないが、それも間違い。アニサキスは酢に耐久性があり、死滅しないのだ。

サーモンや鮭の「養殖」ものなどの場合、餌が徹底管理されているのでアニサキスがいることはまずないようだ。なので、サーモンや鮭を刺身で食べたいのならば、養殖ものを選ぶか冷凍のものを選ぶ、あるいは1日以上冷凍したものを使うといいだろう。
 

それでもやっぱり生を刺身で食べたいという食いしん坊の方へ

 
どうしてもアニサキスのいる魚種を、冷凍ではなく生で刺身が食べたいという場合には、以下の点に注意しましょう。

アニサキスなどの寄生虫は餌とともに口から入り、内臓に取りつくので、魚をさばく際には腹身部分は少し大きめに取り除き、目視によりよく確認すること。

さらにアニサキス類は体の一部が傷つくと死んでしまうため、飾り切りをしてから刺身にしたり、薄造りや糸造りにするとなお良い。

 

まとめ

 
刺身で生きているアニサキスに気がつかず食べてしまった場合、2~8時間程度で急性胃腸炎が起き、嘔吐する場合もあります。ただアニサキスが感染したとしても、人間の体内では数日ほどしか生きられず、気がつかずに自然治癒することも多いのです。現在治療薬はなく、病院で内視鏡を使って直接とる方法が一般的な治療法。腸にまで行ったときには開腹手術する場合も。

アニサキスに感染したくないのならば、魚を生で食べないこと!
特にアニサキスがいることの多い魚種は加熱・冷凍してから食べること!
どうしても生の刺身を食べたいのなら、目視でしっかりと確認したうえで、飾り切り・薄切りし、覚悟して食べること!(だってどんなに注意したって見落とすことがあるんですもの!)

それでは、美味しい生の刺身を!(笑)


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テビチとチマグの違いは!?3秒でわかります

スーパーのチラシを見ていると、
テビチ」と「チマグ」が安売りされていた。

 

ん?

 

テビチとチマグって何が違うの?

 

…恥ずかしながら、テビチとチマグの
違いがわからなかった私。

 

同僚に聞いてみても、
誰もはっきりとわからないようだ。

 

…ってことで、
知り合いの精肉店の人に聞いてみました。


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「てびち」と「ちまぐ」の違い

 
「てびち」は、沖縄県民でなくとも、
名前を聞いたことがある人も多いかもしれない。

豚足のことである。

しかし同じ豚足でも、
「てびち」と「ちまぐ」というのがある。

「ちまぐ」は聞いたことのない人も多いかも。

沖縄の人でも「てびち」と「ちまぐ」の違いを
よく知らない人も多いのだから。

それでは、いったいこの両者はどう違うのか?
 

ま、画像を見て頂けると、
わかりやすい。

というか、一発でわかります。

tebiti_53495410

 

「ちまぐ」は、足先の部分。

「てびち」は、足先も含めた
足全体の部分。

 

icebain5

 

てびち=ちまぐ+アイスバイン

ちまぐ=足先

アイスバイン=すね肉

 

…というわけです。

つまり、「ちまぐ」は足先だけ。
「てびち」は足先を含めた足全体。

よって、「ちまぐ」と「てびち」と
別けて売られている場合
には、

 

ちまぐ=足先
てびち=すね肉

 

だと考えていいでしょう。

ちなみに、ちまぐの方が安いです。
骨と皮だけですからね。

「すね肉」の方が、赤身もついていますし、
骨が外しやすく食べやすいですよ。

 

アイスバインとは
「バイン」とは、ドイツ語で「すね肉」のこと。

「アイスバイン」はドイツの家庭料理のひとつで、
塩漬けにされた豚すね肉の煮込みです。

このあたりのことから、もしかすると
豚肉のすね肉のことを「アイスバイン」と
呼ぶことになったのかもしれません。

もしかすると、沖縄の食肉業界
だけの呼び方かもしれませんが。

「アイスバイン」の「アイス」には、

  • 豚のすねの骨をアイススケートのエッジとして利用したから
  • ゼラチン質が冷えて固まった状態が氷のようだから

 
などという説があるそうです。

ちなみに、零下8度以下で氷結したブドウの実から作られる
「氷結摘み」最高級ワイン「アイスヴァイン」とは別ものです。

 

沖縄でのてびち料理

ちまぐもてびちも、そのおいしさは
コラーゲンたっぷりの皮にあります。

しかも上質なコラーゲンの塊ですから、
豚足を食べるのを躊躇する女性にこそ、
食べて頂きたかったりするわけです。

また、そのうまみは、
骨付きでなければなりません。

その見た目が苦手だという人もいるでしょうが、
骨付き豚足だからこそ、うまいんです。

 

沖縄では、てびちは「おでん」や、
煮つけ等に、おもに使われています。

 
沖縄の豚の角煮「ラフテー」は、
醤油や砂糖、味醂などで味付けしますが、

(醤油ではなく、味噌の場合も)

てびちは、塩で味付け
されることが多いです。

やわらか~く仕上げた「てびち煮」は、
最高のごちそうですから、ぜひ食べて欲しい一品です!

 
ちなみに、沖縄のブランド豚
「あぐー」の「ちまぐ」は、
煮つけに向いていません。

毛が太くて非常に取り除きにくいことと、
小さくて食べにくいからです。

ですから「あぐー」のチマグの場合には、
揚げる料理の方がむいているかもしれません。


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てびちを食べるならここ!

さてそれでは、テビチの美味しい、
おすすめのお店をご紹介しましょう。

ちょっと、ディープな場所「栄町」にある
東大」という「おでん」屋です。

実は「栄町」というのは地名ではありません。
実際には那覇の安里にある一角の呼び名です。

しかし「栄町」といえば、地元の人や
タクシーの運転手なら、まずわかります。

東大にいきたいのならば、「栄町ロータリー
を目指すといいでしょう。

東大はそこからすぐのところにあります。

しかし「栄町ロータリー」は、
タクシーの運転手ならわかりますが、
若い人は知らないかもしれません。

ちなみに「ロータリー」と聞くと、
すごく大きな道の交差点のような
印象を受けるかもしれませんが、

「栄町ロータリー」は笑ってしまえるほど、
小さな小さな「交差点」です。

交差点とも呼べないかな?

なぜ、ここを「ロータリー」と
よぶようになったのか…

誰か教えてください(笑)

 

さてさて、栄町にあるおでん屋「東大」は、
おすすめのお店です。

toudaiただし、開店時間が夜の9時ぐらいからになります。
そして朝5時ころぐらいまで開いているお店。

外から見ると、お客が入るような
お店には見えないかもしれませんが、
入り口を開けてびっくりするでしょう。

いつも満席になる人気のお店なんですよ。
おいしいですし、安いですからね。

沖縄の「おでん」は、内地のおでんと
ちょっと違います。

テビチが入っていたり、
レタスや青菜が入っていたり…

おでんの出汁に、
沖縄そばを入れて食べるのも
おいしいんですよ!

(ファミマでも食べられます!)

基本的に「塩」で味付け
しているところが多いですね。

東大も塩だけで味付けしているそうですが、
おでん出汁の色を見ると、しょうゆも入っていそう。

ま、何十年もダシを継ぎ足しして
使っているので、あの色なのかもしれませんが。
 

ここの「てびち」がまた最高なんですが、
ぜひ食べて欲しいのが、「焼きてびち」。

yakitebiti7

画像では、よくわからないかもしれませんが、
テビチ煮をフライパンで焼いたもの。

ゼラチン質を多く含んだテビチを
フライパンで焼くことで、まるで餃子の
「天使の羽」のように仕上がっています。

見た目もユニークなんですが、
これがめちゃくちゃおいしいんだ!

この「焼きテビチ」を真似したり、
アレンジして「揚げて」出すお店も多いんですよ。

 

このお店は、観光客も多いんですが、
地元の常連客にも愛されているお店です。

観光に飽きて、ちょっとディープな
沖縄を楽しみたいのならば、要チェックのお店ですよ。


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イカスミとタコスミの違い!「タコ墨はまずい」の定説は間違いだ!

イカのことを別名で墨魚とも言います。
ドイツ語でも、Tintenfisch(インクの魚)と呼ばれます。

このように、イカと墨は切り離せません。
イカの墨を使った料理は、コクと旨味があって、
非常においしいものですよね。

その反面、同じように墨を吐く
タコの墨を使った料理は食べたことがない
人の方が多いのではないでしょうか?

何故タコの墨を使った料理は珍しいのでしょうか?

タコの墨はおいしくないから

というのが、半ば定説として言われています。
しかし、それは本当なんでしょうか?


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イカ墨とタコ墨の海中での使われ方の違い

イカもタコも、敵から襲われた時に、
敵から逃れるために墨を吐き出します。

どちらも、敵から逃げるために吐きだすわけですが、
イカスミとタコスミには、その効果に違いがあります。

イカ墨は、粘液が多く含まれるために、
海中で自分の大きさくらいの塊となって漂います。

つまり、水中に吐いた墨のスモークが、
自分のダミーとなるわけですね。

イカの墨にはうま味成分も含まれますから、
敵がそっちを襲っている間に逃げるわけです。
一方、タコ墨は粘度が低いために、
吐き出されると海中ですぐさま広がります。

タコの場合は、墨で敵の視界を遮ることによって、
敵から逃れることが出来るというわけです。

つまり、こうなります。

  • イカの墨⇒分身の術
  • タコの墨⇒めくらましの術

 

ちなみに、真っ黒な深海にすむイカの中には、
墨の代わりに、発光物質のスモークを吐くものもいます。

さらに深海に棲むタコは、墨袋自体がありません。

真っ黒なところで、真っ黒な墨を吐いても、
意味がないですからね…

 

さらに、イカもタコも周りに合わせて
擬態する能力を持ちますから、
まるで、忍者のようですね。

イカの擬態 忍者みたい!

イカスミを使った料理はたくさんある

タコの墨を使った料理は珍しいですが、伝統的に
イカ墨を料理に使っている地域はあります。

例えば…

  • ヴェネチアのスパゲッティ・ネーロ
  • スペインのパエリア・ネグロ
  • 沖縄のイカスミ汁
  • 日本の塩辛「黒づくり」

イカスミ汁墨汁

イカの墨には、セピアメラニンと呼ばれる色素があり、
黒づくりの塩辛が白づくりや赤づくりよりも
多少長持ちすることからして、制菌作用があると言われてきました。

1990年ごろに、青森県の産業開発センターが
イカの墨から得たムコ多糖ペプチド複合体に、
制癌作用があることを明らかにしてから、
一時はイカ墨ブームが巻き起こりました。

現在では、パンや、ラーメン、クッキーなどのお菓子
など、イカスミ入りの様々な商品が販売されていますね。

 

それまでイカの墨は、するめを作る際、
産業廃棄物として大量に捨てられていました。

もったいない話ですよね。


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「タコの墨はおいしくない」って本当!?

『イカの墨はタコの墨の30倍もの
アミノ酸が含まれている。』

タコの墨は、あまりおいしくないから
タコの墨を使った料理が少ないのだ…

などということが半ば定説のように言われますが、
墨に含まれるうま味成分は、実はタコの方が多いんですよ。

うま味成分として知られる、アミノ酸である
アスパラギン酸とグルタミン酸などの量を比較した
日本調理科学会のデータによると…

主なアミノ酸含有量比較 100g中 するめイカ イイダコ マダコ
タウリン 374.2mg 122.1mg 451.4mg
アルギニン酸 17.1mg 105.3mg 47.2mg
アスパラギン酸 8.7mg 42.2mg 26.0mg
グルタミン酸 24.4mg 74.4mg 71.8mg

 

と、タコ墨の方が多いんですね。

イカ墨の方が、タコスミの30倍ものアミノ酸を持つという、
定説は正しくありません。

もしかすると、この定説というのは、
ひとつの墨袋に含まれるアミノ酸の量
のことを言っているのかもしれません。

もちろん、タコやイカの種類によっても、
墨に含まれるアミノ酸の量は違いますが、
すくなくとも、「タコの墨はまずい」
というのは間違いです。

また、タコの墨は粘度がないために、
料理に絡みにくい、生臭みがある…

などとも言われたりしますが、
実際にタコの墨を使った料理を食べると、
非常においしいんですよ。

自分の舌で確かめる前に、
定説を鵜呑みにしてはいけません!!

たこ墨を使った料理がない本当の理由

では、何故タコ墨を使った料理が少ないのか?

それは、タコの墨袋がイカの墨袋と違って、
簡単には取り出しにくいからなのです。

タコの墨は、肝臓に埋まったようになっています。
そのため、破らずに取り出すことが難しいんですね。

また、蛸の場合、「ゆでダコ」として流通することが
多いので、墨はもはや取り出すことが出来ないというわけです。

さらに、タコは水揚げの際に墨を吐いてしまって、
ほとんど残っていません。

そもそも、一杯からとれる
墨の量もごく少量

(マダコの墨の量は、イカの10分の1程度)

たこ墨を使った料理がないのは、
手間とコストがかかるというのが、
その本当の理由なのです。

タコ墨には毒があるっていうけど!?

タコ墨には毒があるという
話を耳にしたことないですか?

しかし、タコ墨には毒はない
という意見もあるんですよ。

毒がないと言うと、また正確ではありませんが、
少なくとも人間には害はないのです。

毒があるのは、タコ墨ではなく、タコの「唾液」なんです。

タコは獲物を捕獲した時に、唾液に含まれる毒で、
獲物をマヒさせて動かなくしてから食べるのです。

このタコの唾液の毒も弱いもので、
甲殻類だけに効くんですね。

だから、人間に効果のある毒は、タコには
含まれていないんだというわけです。

 

一方、タコ墨に毒が含まれているという見方からすると、
タコの墨にはチロシンという成分が含まれます。

これは、毒としての役割もします。

だから、あまり食べすぎるのは良くないといいますが、
実は、イカ墨にも同じくらいのチロシンが含まれています。

含有量比較 100g中 ヤリイカ イイダコ マダコ
チロシン 39mg 158mg 43mg

タコの場合は、獲物を捕獲する際にも墨を吐くので、
毒が強いというイメージがあるのでしょう。

(イイダコの墨には、チロシンの
含まれる量がずば抜けて多いですけど)

少量の毒というのは、うまいもんです。
食べ過ぎなければ、問題ありません。

だって、イカ墨だって問題ないでしょ?

まとめ

  • 「タコ墨はおいしくない」は間違い
  • タコ墨は取り出すことが困難&量が少ないためにあまり使われない

タコスミはおいしい!

だけど、取り出すのが面倒な上に、
手間のかかる割に墨の量も少ない…

だから、使われないだけ。

 

「タコスミはおいしくない」

このことを初めに言い出した奴!

 

タコに謝れ!タコ!

って感じです。


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アジクーター!?沖縄料理は味付けが濃い!?あのね。

「沖縄料理は味付けが濃い」と言う人がいる。

まー、どこで何を食べたのかはわからないけど、
そんなことはない。

ま、それは置いといてとりあえず、
沖縄には「アジクーター」という言葉がある。

直訳すると「味が濃いもの」という意味だが、
それは決して味付けが濃いということではない

濃い出汁と素材からの旨味によって、
味わい深い料理のことを表すのである。

「アジクーター」とは、

     

  • こってりしている
  • コクがある
  • 味わい深い

 

…という意味だと、理解してもらえると、
そう間違いはないはずなんだけど、
基本的に「おいしい」ものに使う言葉である。

しかし、「アジクーター」の意味に関しては、
なかなか感覚的な部分も多いため、
話が通じない場合もある。

特に「アジクーター」を
「味つけが濃いもの」と憶えた
本土のかたとの会話では。

例えば、こんな感じ。

 

 
A「あのさ、○○食堂の料理って、アジクーターすぎない?」

B「なんで? アジクーターだったら、おいしいんじゃない?」

 

味付けが濃いという意味合いで、
「アジクーター」と使う人もいるが、
それは、あくまで「おいしい」ことが条件だ。

上の例だと、Aさんは、
「味付けが濃すぎて、おいしくない」
というような意味合いで使っていますが、
このような使い方は、あまりされません。

「アジクーターでまーさっさー!」
(コクがあっておいしいさー!)

のように、使われるわけです。


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沖縄そばのアジクーター

アジクーターは、ダシが濃いって
意味合いでも使われます。

例えば、沖縄そばでいうと、

     

  • あっさり⇒カツオだしが効いている
  • こってり⇒豚だしが効いている

 
ということになると思いますが、
豚だしが効いていて、旨味の強い
ものに対して、「アジクーター」と使います。

豚だけに限らず、脂を含んで
こってりとしたうまみのある料理

に対して「アジクーター」と使います。

沖縄の料理は味が濃い?勘違いしている諸君よ

 

たまにネット上のレビューで見かけるのが、
本土の旅行者による、次のような書き込み。

「少し塩辛かったけど」
「少し味付けが濃かったけど」

それほど塩辛くない、むしろ控えめな
味付けだと思われる店のレビューに、
こういう書き込みがあったりするのである。

これは、食べる人のその時の体調などにもよるのだろうが、
それよりも何よりも、ダシの旨味に慣れていない
ということも大きな原因であるということを言っておこう。

何故、私がそういう風に考えるのかという
理由を書く前に、ちょっと言っておきたいことがある。
 

沖縄は、出汁を食べる文化だ。
 
…そういうことを書くと、本土のかたからすれば、
「何を言うか!出汁なら我々の方が…」
などと怒られてしまいそうだが、まずは聞いて欲しい。

沖縄の料理には、たっぷりのカツオ出汁が使われる。
その証拠に、カツオ節の個人平均消費量は断トツである。

これは調べてみればすぐわかることだが、
2位の県と比べても、4倍近く多い量を消費しています。
(2012年時点 以前は平均消費量の7倍も消費していました。) 
以前より消費量が減ってきているものの、依然断トツ。

さらに、沖縄は豚肉の消費量も多いのだけれど、
豚肉を煮た汁は、豚出汁として使うし、
干しシイタケの消費量も全国上位なのです。

カツオ出汁、豚出汁、干しシイタケの出汁全てを
使った料理も、沖縄には多いのだ。
 

さらに、沖縄では育たない「昆布」の消費も、
年々消費量が少なくなってきてはいるものの、全国上位。

(長い間、沖縄は昆布の消費量全国一位だったんだけれど、
現在は一位の富山県に大きく引き離されている。)

沖縄は、昆布を使う料理が多いものの、
昆布で出汁を取ることは、そう多くない(気がする)。

沖縄では、昆布は出汁取りではなく、
具材として食べることが多いのである。

例えば「クーブイリチー」のように。

しかし当然ながら、調理すると、
自然に昆布のだしも出るわけなので、
昆布ダシを利用しているとも言えるだろう。

 

つまりは、

沖縄県民は濃い旨味を好む傾向にあり、
素材の旨味を強く感じさせる料理が多い。

のである。

 

しかしここで私は、濃いダシがいいとか、
悪いとかを言いたいわけではない。

濃いダシを使えば、おいしいとも、
一概には言えない。

当然料理にもよるし、
濃すぎるダシは「まずい」という
料理人のかたもいる。

いろいろな種類のダシが入ると、
ケンカし合うと言う人もいる。

 

まあ、いいじゃないか。
 

あくまで、それは単に好みの問題で、
単に、地域の食文化の嗜好の話でしかないのだ。

それで、おいしいと思っているし、
「アジクーターで、でーじまーさっさー!」
と思っているのだから。

 
ただ、私がここで言いたいのは、
ダシが濃い薄いの問題ではなくて、

「沖縄の料理は味付けが濃い」というのは、
ちょっと違うよ!ということなのである。


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沖縄料理は基本的に薄味だ

 

濃い出汁で調理すると、薄い塩加減で
満足できる。つまり、減塩できる

なので沖縄料理は、基本的に薄味なのです。

そのかわり、

濃い出汁に慣れていない人は、
塩が薄くても「塩辛い」と感じてしまうこともある。

 

許容範囲以上の旨味というのは、人によっては
「えぐみ」だったり「苦味」だったりと捉えられる。

そしてそれらを、「塩っけ」として、
認識する人もいるわけだ。

人間の認識能力というのは、
知覚したものを、記憶の中の
どれと近いか比べている。

当然、経験したことのない知覚は、
正しく認識できない場合もある。

完全一致するものが無ければ、
経験してきた知覚の中で、それに
似たようなものだと、誤認識することもある。

だから、濃い出汁に慣れていない人からすると、
その人の許容範囲以上の旨味というものは、
「塩っけ」として認識されてしまう場合もあるわけ。

 
何故、私がそう考えるのかと言えば、
あるテレビ番組を見たからなんです。
 

その番組は、日本料理の料理人が、東南アジアで、
その地域の素材を使って料理するというものでした。

その方は、当然腕も経験も一流の料理人です。
 

その方が作った「すまし汁」を、現地の人が試食して
述べた感想が、一様に「塩辛過ぎる」だったのだ。

それは、有りえないんです。

一流の料理人が、すまし汁を
塩辛く作れるはずがないのだ。

きっと、

旨味の強いダシに慣れていないというのもあるだろうし、
鰹節の出汁に慣れていないということもあったんだと思う。

 

この番組を見て、ピーンと来たわけ。

長年の疑問が答えと繋がったわけ。
私の頭の中で。

「沖縄の料理って味付け濃いよね?」
っていう人の勘違いはどこからくるのか?

っていう疑問とその答えが。

自分の感覚は絶対じゃない!違いを楽しんで!

 

自分の感覚だけが正しいと思っているのならば、
他の文化は永遠に理解できないだろう。

 

ときに本土の方に、
「沖縄料理っておいしくないね」
と言われることもある。

私は混乱する。

私にそんなことを言って、
どんな答えを期待しているのだろう。

私は、沖縄料理がおいしいと思っているのだから。

「塩辛いね。」などと、明解な質問であれば、
答えることはできる。

「そうですか?塩分を計るとそうでもないんですけどね。実際に、沖縄は食塩の消費量調査においても常に全国下位なのですが」

などと。

しかし、「おいしくないね。」は、
何とも答えづらい。

自分の味覚が絶対だと思っている人には、
何を言っても伝わらないのだ。

理解するしないだけでなく、他の文化を楽しみたいのならば、
自分の感覚が絶対でないことを自覚することが大事なんじゃないかなぁ。

「違い」こそが面白いんだし。

なんてことを、偉そうに考えたりします。


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「山羊料理 さかえ」サービス過剰すぎるんですけど!

国際通りから少し入ったところに、
桜坂と呼ばれる一帯がある。

桜坂竜宮通り

桜坂には、懐かしさを覚えるようなレトロな飲み屋が並んでいるが、
牧志交番どおりから入ったところにある竜宮通りには、
ヒージャージョーグー(ヤギ料理好き)にはもちろん、
今では観光客にも名前の知られた、山羊料理専門店「ヤギ料理 さかえ」がある。
 
竜宮通りディープ「ヤギ料理 さかえ」は創業50年にもなる、山羊料理店の老舗である。開店直後から常連さんや観光客の訪れる、人気店だ。サービス精神旺盛すぎる(?)なおみねーねー。ハイテンションな彼女が、常連さんと醸し出す雰囲気が気持ちよく、リピーターとなる客も多い。料理だけでなく、人間もアジクーターなのである。

deepsakurazaka5店の入り口といい、竜宮通りといい、かなりディープな雰囲気。たぶんここが、うまい山羊料理を食べられる店だと知らなければ、中に入るのを躊躇してしまいそうだ。暗くなると、このあたりはさらに怪しい雰囲気になるのだ。


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山羊刺しは山羊料理入門に最適

さかえ山羊刺しうまー!
見て!この美味しそうなヤギ刺しの色!!
山羊刺しは、山羊汁に比べると「におい」も少なく、
山羊料理入門として、最適だ!

人気店であるから、食材の回転もいいわけで、
新鮮な山羊刺しを食べることが出来る。

山羊なのに、「うまー!!」
…なのである…

刺身は皮、赤身、ももの3種類。

居酒屋などで、山羊刺しを扱っているところは、
冷凍していることが多いのだが、ここは、
生。やはり生が旨い。

山羊の皮は、コリコリとした食感。
皮と皮下の脂肪部分は、わずかに獣くささのする部分だが、
刺身ならば、それほど強く感じることもなく食べられるだろう。

ラムが大丈夫なら、全然問題ない。

もしも、それでもやっぱりダメっていうのなら、
皮を外して、赤身部分だけを食べるとよい。

おろし生姜やおろしにんにくを、醤油や酢醤油につけて食べる。
(さかえではおろし生姜がついてくる)
 
「うまー!!」

さかえの山羊汁は観光客にも食べやすい?

竜宮通り山羊汁さかえ

「山羊料理 さかえ」の山羊汁は、白濁している。
私が食べた中では、白濁した山羊汁は珍しい。

「さかえ」のメニューには、いずれにも「県産」と書かれており、
県産山羊肉へのこだわりがみられる。※

ここの山羊汁は、においも少なく、あっさりとしていてうまい。
(…といっても、山羊汁をあなどってはいけない!)

丁寧な下処理がされている証拠だ。長時間炊かれたヤギ汁は、
アクや脂も丁寧に除かれており、初心者にも食べやすいはずだ。

汁が残れば、ご飯を注文して混ぜて食べるのがまたうまい!
ご飯¥100

輸入ものの山羊は臭いと言われる。また輸入物は黒ヤギが多いため、
皮が黒いというのも、好まれない理由の一つかもしれない。

※おばあが高齢のため、手間のかかる山羊汁が準備できない時もあるようだ。
山羊汁が目当てなのであれば、電話をかけて確認したほうがいいかもしれない。


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山羊の金玉の刺身があればラッキー!

メニューを見ると、「ヤギの玉ちゃん」と書かれたものがある。
山羊の玉ちゃんというのは、つまり山羊の金玉のことである。

ヤギの金玉を、刺身で食べるのである!
おおなんていう、珍味!

山羊の金玉は当然、1頭に対し2個しかないわけだから、希少なのだ。
月に1.2度ほどしか入らないようなので、あったら絶対頼むべし!!

ヤギがくさいから、金玉はさらに臭いんだろう…
なんて思うかもしれないが、さにあらず。

これがまた、チーズのようでもあり、なんというか、
白子とレバーを足して割ったような食感で、うまいのである。

山羊の玉ちゃんクーガン金玉の刺身

ここの山羊の金玉刺しは、皮がついている。
私も何度かしか、食べたことはないのだが、
皮がついているのは、初めて見た。
(個人的には、金玉には皮はいらないかな?)

山羊炒め

山羊炒め山羊肉とフーチバー(よもぎ)を、生姜と塩ベースのシンプルな味付けで炒めたもの。山羊の肉が、プリプリしてうまい。山羊の炒め物には、「チーイリチー」といって、山羊の血と肉を炒める料理があるのだが、チーイリチーは結構臭い。しかし、この山羊炒めなら大丈夫!!

「ヤギ料理 さかえ」メニュー

山羊いため 1,300円
山羊刺し身 大 1200円
      小 700円
山羊汁 1300円
山羊味噌煮 900円
山羊玉ちゃん(金玉) 1000円
やぎフーチバーじゅーしー 900円

サービス過剰!注文は少なめにすべし!!

チャンプルー等もあるので、山羊が食べられない連れがいても大丈夫。
島ラッキョウや海ぶどう、スクガラスなど、
沖縄のつまみも300円くらいからある。

しかし、しーぶん(おまけ)で、
いろんなもの食べさせてくれるんだけど、それが結構たくさんだから、
注文は少なめに様子をみながらするといい。

ハイ!コレ食べなさい!ハイ!コレも食べて!なんて、
いわゆる「かめーかめー攻撃」は必至なのだ。
愛のある店だ…が、サービス過剰じゃねぇのか!?

山羊料理さかえデーター

TEL
098-866-6401

※カウンター席は予約できないので、座りたいなら早い時間にいくことだ。
カウンターは、ほとんど常連さんで埋まってしまう。

住所
沖縄県那覇市牧志3-12-20

国際通りの牧志バス停近くの牧志交番を、竜宮通りに曲がってすぐ。
最寄りのモノレール駅は牧志駅。

営業時間  15:00~23:00
※沖縄にしては、早い時間から開いているお店である。
そして、沖縄にしては早く閉まるお店でもある。

定休日  日曜日

関連情報

山羊汁が臭くてうまいと評判です!!


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きしもと食堂|沖縄そばを本部町で食べるなら!

美ら海水族館にいくついでに、
沖縄そばを食べたいとお考えですか?

沖縄そば本部町

いいですねぇ。

実は美ら海水族館のある、
本部町(もとぶちょう)には、
沖縄そばの有名店が多いんですよ!

私は、本部町で「沖縄そば」を食べるなら、
きしもと食堂」か「山原そば」をお勧めします!

本部町は、「沖縄そばの町」宣言をしており、
沖縄そばによる町おこしにも力を入れています。

本部町を通る、県道84号線は、
「本部そば街道」とも呼ばれます。

その中でも、有名なのが、
「きしもと食堂」と「山原そば」です。

美ら海水族館に行くついでに、
回りやすいルートとしては…

美ら海水族館
  ↓
きしもと食堂
  ↓
新垣ぜんざい

 
なんてコースが、おすすめですよ!

お決まりの美ら海水族館を、楽しんだ後に、
沖縄そばの老舗の味を楽しみつつ、
沖縄ぜんざいを味わえる!!

(ちなみに沖縄のぜんざいは、かき氷なんです!)

うん!是非一度は試してほしい、このコース!

本部町にいくなら、チェッキラウ!
ですよっ!!


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きしもと食堂

沖縄に古くからある店には、
○○食堂」と名前がついていても、
メニューが「沖縄そば」や、「じゅーしー」だけ、
といった店も多いんですよね。

今回紹介する「きしもと食堂」さんも、そのタイプ。

沖縄そばの、大と小、そして、
じゅーしー」しかメニューがありません。

それなのに、創業以来100年以上になる、
沖縄そばの老舗であり、人気店なのです。

本部町の沖縄そば屋は…

沖縄そばの汁を作る際には、
基本的には、カツオと豚で「出汁」をとります。

本部町は、カツオ漁が盛んな町なんですが、
沖縄で獲れるカツオは、内地のものに比べると、
脂のノリが弱いので、カツオ節をつくるのに向いているのです。

…といっても、現在は
カツオ節工場はないと思うんですが…

そのせいか、本部町にある沖縄そば屋は、
どちらかというと、
カツオを利かせた出汁の店が多いんですよね。

きしもと食堂の沖縄そばもまた、
カツオ出汁が利いています。

きしもと食堂の沖縄そばの特徴

きしもと食堂のそば小

  • 麺が昔ながらの製法で作られている
  • カツオ出汁が利いている
  • 肉が硬め
  • 甘めの「じゅーしー」

昔ながらの硬めの麺の秘密

きしもと食堂の麺は、木灰(もっかい・もくはい)を使った、
昔ながらの製法であり、少し硬めの平麺です。

木灰とは、木を焚いたあとに残る灰の事ですが、
この灰で麺を作るわけではなく、木灰に、
お湯を注いで一晩置いたものの、上澄み液を使って、
麺を作るというわけです。

きしもと食堂の本店では、「イジュ」という木の薪で、
麺を茹でています。そして、その残った灰を利用しているんですねぇ。
全く無駄がありません。

(木灰や「かん水」を使うことによって、
麺に「弾力」と「締り」が加わり、切れにくくなります。)

最近の若い世代が経営する、沖縄そば屋には、
手打ち麺」を提供するところも増えてきましたが、
「きしもと食堂」のような、麺にはなりません。

それは何故かというと、同じ手打ち麺でも、

  • 木灰の代わりに「かん水」を使っている
  • 茹でた後、油をまぶして、自然冷却する工程を省いている

 
などといったことが、原因として考えられます。

沖縄そばの麺は、茹でた後、うどんなどのように、
冷水にとって、冷ますということをしないんです。

それどころか、
あらかじめ、麺を茹でておくんです。
店がオープンする前に…
(ちょっと驚きですか?)

茹でたら、油をまぶし、広げて置き、
扇風機などで風をあて、冷ますんですね。

で、注文が入ったら、お湯やそば汁で、
麺の油を軽く落としながら、温め、
どんぶりに、汁を注いで提供するのです。

これが、「らーめん」や「うどん」とも、
全く違う麺の食感になる、理由なんです。

かん水を使っても、木灰を使っても、
麺の仕上がりに、特に大きな違いとして現れませんが、
(ちょっと香りや味に違いはでますが…)

油をまぶし、自然冷却させる工程を省くと、
昔ながらの沖縄そばの、麺の食感には、なりません。

同じ材料で麺を作っても、注文がきてから茹でるという、
いわゆる「生めんタイプ」の茹で方だと、
「もちもちぷりっと」した、食感に茹で上がります。

(これは、これでおいしいんですけどね…)


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硬めで甘めの肉

最近の沖縄そば屋は、肉を柔らかく煮ることが多いんですが、
この「きしもと食堂」さんの豚肉は、ちょっと硬めで、
甘めの味付けがされています。

若い人には、柔らかい方が好まれるかもしれませんが、
個人的には、硬い肉は昔っぽくて(?)、好きです。

この辺りは、好みでしょうね。

で、きしもと食堂さんの「じゅーしー」は、
たぶん、この三枚肉の煮汁で、
味付けをして作っていると思われます。

きしもと食堂のじゅーしー

「じゅーしー」とは、沖縄の炊き込みご飯の事ですが、
この「きしもと食堂」のジューシーは、数の制限があり、
また人気があるので、売り切れることも多いんです。

(私は、タイミングがいいのか、
売り切れを経験したことはないのですが…)

甘くて、おいしいんですが、
個人的な意見を言わせてもらえば、
きしもと食堂の「じゅーしー」は、
本来のじゅーしーとは、別ものだと、私は思います。

もちろん、このじゅーしーが、
好きだっていう人も多いんですけどね。

カツオが利いたそば出汁

うまいですねぇ。

あっさりしているんだけれども、うまい。
飽きない味で、万人受けする沖縄そばだと思います。

汁は、カツオが利いている、あっさりとした味付けで、
出汁汁には、少し色がついています。

 

私の頭の中には、沖縄そばには、
醤油を使っても、少量だという固定観念があったのですが、
もともとの沖縄そばは、醤油で味付けしていたのだそう。

醤油で汁が、真っ黒だったそうですよ。

 
「ゆたか屋」という昔あったそば屋が、現在のような、
塩中心の味付けをはじめたようで、
当時は、どのように味付けしているのか、皆がわからずに、

「白しょうゆ」を使っているんじゃないかとか、
いろいろな憶測が飛んだそう。

 

普通ならば、醤油だなってすぐわかるはずなんですけど、
私は固定観念のせいで、「この色はなんだ!」、
だなんて、考えていました。

もともとの沖縄そばが、醤油で味付けしていたのなら、
創業100年以上のきしもと食堂も、そうなんでしょう。

ただ、醤油の割合は、当初より、
随分減らしているはずですが。

 

しかし、あの出汁の味。

家で再現しようと思って、チャレンジするんですが、
なかなか難しいんですよね~。

昔ながらの製法と、味付けなわけですから、
たぶん、そう難しいこと、特別なことは、
していないと思うんですけれど…

さすがです。

駐車場と八重岳店

きしもと食堂の本店には、昔は駐車場がなかったので、
店の近くに路駐をして、食べに行っていました。

現在は、きしもと食堂の本店にも、
近くに駐車場が出来ています

「きしもと食堂」には本店、八重岳店とありますが、
本店は、超混みます。こんな感じ↓

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店内も狭いので、(テーブルと座敷で14~16席くらい)
早めにいかないと、かなり並びます。

八重岳店は、駐車場も客席も広いので、
混むのが嫌なら、八重岳店。

雨の日なんかも、八重岳店がいいでしょうね。

きしもと食堂八重岳店

元祖ファストフード店?

創業100年以上も変わらぬ味で、
営業を続けてきた老舗の雰囲気を、
味わいたいのならば、やはり本店でしょう。

きしもと食堂本店の店内は、
座敷に昔の沖縄の仏壇があったり、
古くからある厨房など、歴史を感じさせます。

 
私が初めて、きしもと食堂の本店に食べに行った時に、
まず驚いたのは、そばが出てくるスピードでした。

作業が、ものすごくシステム化されていて、
従業員は、オバーだけなのに、
(現在はわからないけれども)
忙しくても、すぐ沖縄そばが出てきたんですよね。

(小さい窓から、厨房が少し覗けるので、
感心しながら、観察していたことがあります。)

茹でおいた麺を椀に盛って、
それがピラミッドのように並べてあって、
注文が来ると、最少の動きで、沖縄そばが完成していく…

今から20年以上も前になりますが、
その味よりも、そのシステムまちっくな、
料理提供方法に、衝撃をうけた覚えがあります。

まとめ

「きしもと食堂」の沖縄そばは、
飽きることなく、また食べたくなる…
そんな、普通に「うまい!」沖縄そばです。

創業が100年を超える老舗であり、
昔ながらの製麺で、味付けも変えずにやってきた店。

これが、不味いわけないですよね!

一度も行ったことがないのであれば、
ぜひ、きしもと食堂の本店で、
沖縄そばの老舗の味を、味わってみてください!


きしもと食堂 本店

住所 〒905-0214 本部町渡久地 5
電話番号 0980-47-2887

アクセス

  1. 那覇空港から 車(一般道)で約2時間30分
  2. 沖縄自動車道:許田ICから 車(一般道)で約 40分
  3. 路線バス:渡久地バス停から 徒歩で約 2分

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