「沖縄の魚はまずい!」
なんてことを、あなたも
聞いたことがあるかもしれない。
そんなこたぁない。
沖縄の魚も美味いんだぜ。
ま、もちろん、
好みの問題もあるだろうけどさ。
ちなみに私は、
「沖縄の魚も美味いよ!」と言っているだけで、
「沖縄の魚はどこの魚よりも美味いよ!」と、
言っているわけではない。
私だって、サンマやサバ、鮭や
アジ、イワシなんて大好きだ。
…というか、むしろ本土の魚のほうが、
食べなれた味なのである。
これは私だけでなく、きっと現在の
沖縄の平均的な家庭はそうだと思う。
何故なら、沖縄の魚は
そんなに安くないから。
かえって本土の大衆魚のほうが、
スーパーで安く買えちまうという…
そうそう、沖縄は全国一魚を買わない地域だそうです。
海に囲まれた島なのに、全国一魚を食べないという不思議。
これが「沖縄の魚はまずい」を証明しているようなもんじゃないの?
って思うかもしれないけど、沖縄の魚だけを買わないわけじゃないので、
うちなーんちゅは魚をあまり食べないってことしか表していないのだ。
…
話を戻して、じゃあ何故、「沖縄の魚はまずい」と言われるのか、
その理由について、思いつくことを挙げてみたい。
- そもそもカラフルな色に食欲がわかない。
- そもそも熱帯魚は「不味い」という思い込み
- 食べなれていない
- 船の装備の問題
- 漁師の意識の問題
こんなところじゃないだろうかと考えてます。
しかし沖縄の魚も、その魚にあった料理法をすれば、
非常においしいものなんだ。
南国の魚は刺身がまずいという人もいるけれど、
沖縄にも刺身にして美味しい魚はたくさんいる。
…なのに、「沖縄の魚の刺身は不味い」
だなんてことを言われたりする。
それはなぜか?
…
さて、沖縄の魚を不味くしている
本当の理由を私が語ろう。
命を狙われるかもしれないが、
それも仕方あるまい。
(嘘。そんな覚悟はない)
「沖縄の魚も美味い。…だがしかし、
不味くしている原因が存在する!」
それはいったい何なのか…
そもそもカラフルな色に食欲がわかない。
熱帯魚特有のカラフルな色に、
そもそも食欲がわかないという声も多いようだ。
「不味そうだな…」
だなんて、恐々食べていては、
美味しいものも美味しく感じないだろう。
つまり、先入観が「不味い」を
作り上げている可能性があるというわけだ。
沖縄のオバー、オジーなんて、
「美ら海水族館」できれいな魚を見て、
「あい!この魚おいしそうだねぇ!」
なんて言って、涎をたらしてるんだぜ。
まずいはずはないだろう。
ただたしかに原色の魚を見ると、
食指がすすまないというのもわからないでもない。
なんでも「青」い色ってのは、人間が
一番食欲がわかない色らしいしね。
食欲がわかないものを無理やり食べても
おいしいわけがないのである。
沖縄の魚は脂がのっていないからまずい
そもそも暖かい海にすむ魚は
不味いという人がいる。
反対に寒いところにいる魚は、
美味いと言われる。
その理由として、
よく言われることは、
水温の低いところにいる魚は、
体に脂肪を蓄えやすい…ってこと。
つまり「脂がのっている」ので、
うまいのだと。
その反対に暖かい海にすむ魚は、
脂がのっていないので、不味いのだと。
…ま、確かに脂のノリは弱いですよね。
沖縄で捕れる魚ってのは全体的に。
でも、脂のノリが弱いからといって、
すなわち「不味い」というわけでもないけどね。
脂がのっていない魚って
焼き魚や刺し身にむかないって言われたりします。
たしかに塩焼きにして、「特に」
おいしい魚ってのも沖縄にはいないな。
そのためか沖縄では食卓に、
魚の干物がでてくることは、
他県に比べて明らかに少ない。
いや、沖縄の魚は塩焼きにすると
不味いってわけじゃないんだ。
ただ、めっちゃ美味いってわけでもなく、
安いわけでもないから、やらないってのが
本当のところじゃないのかな。
鮭やサバ、サンマなんて安くておいしい魚が
スーパーにはならんでるんだからさ。
沖縄では、刺身がよく食べられる。
(もともとは沖縄では味噌和えにして
食べることが多かったようだけど)
よく刺身として出回る沖縄の魚としては、
「マチ」系統が多い。
沖縄で「~マチ」と名がつく魚は、
「フエダイ」の仲間である。
シチューマチ(和名アオダイ)
アカマチ(和名ハマダイ)
クルキンマチ(和名ヒメダイ)
マーマチ(和名オオヒメ)
オオマチ(和名アオチビキ)
これらは深場にいる魚なので、
多少脂ものっていてうまい。
作家の「椎名誠」さんも沖縄三大高級魚といわれる
「アカマチ」のことを「マグロより美味い」だなんて言ってたりする。
アカマチ
沖縄の魚も新鮮ならば、
刺身で食ったってうまいのである。
それは私が保障しよう。
沖縄の魚がまずいと言われる本当の理由
…なら何故まずいと言われるのか…
はっきり言うと、漁船の設備が悪いのである。
いや、設備にお金をかけた漁船もある。
しかし、そういった漁船は築地に持っていく。
釣れた魚が高く売れるところに売るのだ。
当然だ。私でもそうする。
さて、その設備の整っていない漁船が釣った魚は、
釣ったその日にセリに上がるわけではない。
釣れてからセリに上がるまで、日数が経つ。
釣り場が遠場であればあるほど。
移動する日数もあるのだからね。
帰りながら釣った魚であれば、日数は少なくて済むが、
目的地に向かいながら釣った魚ならばそれなりに古くなっている。
だとしても、冷凍設備や冷蔵設備が
整っていればそれほど問題ないだろう。
さらには、魚の処理がきちんとされていれば、
魚体の持ちもいいはずだ。
しかし残念ながら、そのどちらもが
問題があるように私には思える。
沖縄は暑い。
直射日光をうける船上では特に。
それらは確実に魚を悪くするだろう。
(中には魚の処理をしっかりとし、設備が整っている漁船もあって、
それらの船が釣ってきた魚にはきまって高値がつく。)
さらには、その後陸に上がった魚たちは、
セリにかけられる間、セリ場で並べられる。
暖かい沖縄なのに、常温で並べられていれば、
魚が悪くなるのは想像に難くない。
(小魚など発砲スチロールに入れられたものは、
さすがに氷がかけられていますが。)
そして流通するのだが、
スーパーや飲食店では、届いたその日に
使い切れないこともある。残念ながら。
…
つまり、「沖縄の魚がまずい」と言われるのは、
単純に鮮度の問題も大きいと思うのだ。
よく魚も寝かすと旨みがアップして
美味しくなるというけれど、それは
魚をいい状態で熟成させた場合だ。
(※これは数年前までがそうだったってことで、現在は改善されているのかもしれません。もしそうであれば、教えてください。そして自分で船を持っていたり、セリを通さず魚を仕入れている場合などはこれにあたりません。また近場で釣ってくる漁船であれば魚の鮮度は悪くないでしょうし、沖縄のスーパーなどにも当然鮮度のいい魚も並びます。ただ、当たり外れがあるので鮮度の目利きは重要になってきます。)
もう一度言う。
沖縄の魚もうまい。それは確かだ。
沖縄で釣った魚をその日で食べてごらんなさい。
おいしいんだから。
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