ナポレオンフィッシュ。
標準和名はベラ科の「メガネモチノウオ」。
沖縄では、ヒロサ―とも呼ばれます。
美ら海水族館でも泳いでいる、この大きな魚。
このナポレオンフィッシュも、食べることが出来る。
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ナポレオンフィッシュは絶滅危惧種で高級魚
ナポレオンフィッシュは、
香港では、「蘇眉」(ソウメイ)と呼ばれ、
高級魚で、おいしい魚として、人気があるらしい。
(しかし乱獲などにより、ナポレオンフィッシュは、
2004年に絶滅危惧種とされている。)
ナポレオンフィッシュの身は、白身で柔らかく、
特に蒸すと、とろけるような柔らかさになり美味しいそうだ。
どのような調理法にもあい、
ベラやブダイの仲間の中では、一番おいしいとも言われる。
60キロものナポレオンフィッシュを一人で解体した話
しかし、沖縄では、市場に並ぶことがあったとしても、
せいぜいが5,6キロ。
その中で、実は私は60キロほどのナポレオンフィッシュを、
さばいたことがあるのだ。
(15,6年前くらいかな。)
60キロのマグロなら、解体するのは、簡単だ。
しかし、60キロのナポレオンフィッシュの解体は、
それはそれは、体力的につらいものがあった。
なぜなら、身が柔らかいため、
身を片手で支えながら、解体する必要があったからだ。
さらに、それを私一人で解体したのだった。
普通の厨房では、解体するのは無理だ。
魚の加工場だからこそ、できた解体作業。
このサイズのナポレオンフィッシュを、
解体したことのある日本人も少ないはずだ。
実は刺身で食べたくなかった…
このナポレオンフィッシュが、
そんなにおいしい魚だと知っていたなら、
色んな料理を試したと思うが、
その当時は、ナポレオンフィッシュ自体、
食べれるものかどうかも半信半疑だったのだ。
(社長の指示で、解体販売することになった)
刺身で食べたのだったが、大味で、
あまりおいしいものでもなかった。
(生で食べたくなかったけど、
食べて確かめなければ、売れないしね。)
しかも、その身は白身とはいえ、
若干青みがかった白だったのだ。
薄く発光しているような青と言えばいいか?
なんだか、「あたり」そうな色だ。
(しかし、ネット上を探しても、
身が青みがかっていると書いているのを見かけたことがない。
私が解体した個体だけがそうだったのか?
考えてみると、その後にさばいたことのある小さなものは、
青くなかったな。何故だ?小さい時は、青っぽくないのか?)
それを、沖縄の老人ホームなどに、
刺身として販売したのだった。
香港では、ナポレオンフィッシュは、縁起の良い魚とされ、
食べると、長寿や富貴をまっとうすることが出来るなどと言われている。
良かった。私は、
沖縄の老人ホームのおじいおばあを、
長寿にしてやったぞ。
その巨大ナポレオンフィッシュは、筋も皮も厚みがあり、
火を入れると、めちゃくちゃ硬くなって、
食えたもんではなかった記憶があるのだが、
香港では、高級魚…
さらに、ネットで調べてみても、
ナポレオンフィッシュを、
料理人たちが、おいしそうに調理している…
大きさも違うんだろうけど、
料理技術や知識レベルの差なんだろうなぁ。
また出会えたら、今度はおいしく調理してやるからな!
ナポレオンフィッシュ名前の由来
成魚になると、おでこにコブが出てくるが、
それがナポレオンのかぶる帽子のようだということで、
ナポレオンフィッシュ。
標準和名の「メガネモチノウオ」の由来は、
成魚になると目の横に現れる、
メガネのフレームのような模様から。
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