突然ですけど、
山羊と羊の違いってわかりますか?
なんとなく、毛がもこもこしていているのが「羊」だと、
イメージする方もいると思うんですけど、羊が毛をかられたりすると、
途端に、見分けるのが難しくなっちゃいます。
画像:http://www.food-sommelier.jp/tokyo
毛を刈った後の羊。自信をもって答えられますか?
私には山羊にしか見えないんですけど…
山羊と羊が、似ているのは当然で、実は同じ
ウシ科ヒツジ亜科ヤギ属に属しているんですね。
ヤギとヒツジは、牛と同様に、
蹄(ひづめ)が二股に分かれていること(偶蹄)、
胃袋が4つからなる反芻胃を有することなど、
共通した特徴があります。
このように、山羊と羊は近縁であるため、
しばしば混同されることも多いようです。
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山羊と羊の見分け方
ヤギとヒツジの見分け方は、いくつかあります。
ただし、種によって必ずしも同じように判断できない場合もあります。
実際にその違いについて、見ていきましょう。
あごひげがあれば山羊!
例えば、ヒゲ。
あごに髭が生えていたら「ヤギ」だという見分け方。
これはかなりの確率で、山羊か羊か見分けることができます。
確かにあごひげが生えているのは、雄の山羊であることが多いです。
しかし例外として、ヒゲの生えていない山羊もいますし、
メスでも生えているものもいます。(人間でもいるしね)
そして、困ったことに、ヒゲの生えている羊もいるらしいんですよね。
ただ、やっぱり簡単な見分け方として「あごヒゲ」は憶えていてください。
これは山羊です。
毛が長ければ羊!
次に「毛」ですよね。やっぱり。
羊にはモコモコとした、柔らかい毛が生えているのに対して、
山羊は全身短く固い毛なので、簡単に見分けられると思う方も多いかもしれません。
確かに、日本にいる羊と山羊ならば、毛でも、
たいてい見分けることが出来ると思います。
しかし、世界には羊の中にも短い毛しか生えていない、肉用の羊もいますし、
山羊の中にも、アンゴラ種やカシミヤ種のように長い毛のものもいます。
これも山羊!!これは「カシミア山羊」で、この毛があの「カシミア」の生地の原料になるわけです。毛が長いから、ひつじかなぁなんて、思った人も多いのでは?
山羊は攻撃的だ!
山羊と羊は、性格も違うともよく言われますよ!
羊は柔和でおとなしく温厚、悪く言えば優柔不断。
山羊は活発で敏捷、悪く言えば猪突猛進ともいいます。
山羊はわりと攻撃的なんですよね。
近づくと、頭突き攻撃を仕掛けてきたりします。
じゃあ、攻撃されたら「山羊」だと判断していいのかというと…
日本にいるものに関しては、凡そそうだと言えるでしょうが、
世界には攻撃的な羊も存在するんですねぇ。
これも、羊です!!オオツノヒツジってやつで、ビックホーンとも呼ばれます。ホントに羊か!?って感じですよね。羊の角は、らせん状のものが多いです。このビックホーン。ヒツジのくせに、気が強く、メスの取り合いで、雄同士が何時間にもわたって、頭をぶつけあって決闘します!こんなのに頭突きされたら、ひとたまりも無さそうです!
羊の群れの中に山羊がいます。
上の画像に移っているのは、ザーネンという種類の山羊で、
日本では、このザーネン種が主です。
上の写真のように、羊の群れの中に、
山羊を一緒に飼っているところも多いようです。
何故ならば、例えば川を渡らなければいけないような時、
おとなしい羊は、犬に吠えられても、怖がって渡らなかったりするようです。
しかし、群れの中に山羊を混ぜておくと、
山羊が、率先して川を渡るため、
羊はそれにつられて、川を渡るそうなんですね。
これらの話からも、山羊と羊の性格の違いがわかりますね。
山羊は紙を食べる!
山羊と羊は食べ物の好みも違います。
山羊は木の芽や皮なども食べ、樹葉を好みますが、
ヒツジは草だけを好みます。
だから枝つきの葉をあげるのも、手かもしれませんね。
ヒツジは余程、腹を減らしていなければ食いつきませんから。
同じ理屈で、紙をあげるって方法でも山羊かヒツジか見分けることができると思いますが、紙を与えるのは止めてください。昔の紙は植物のみでできていたので山羊が消化できました。しかし、現在の紙はインクやら、なんやら山羊が消化できないような成分も含まれていますから、むやみに与えるのはいけません。
山羊は高いところに登るのが好き!
また、山羊は高いところに登るのが大好きです。
意味はなくとも、高いところに登っていきます。
ですから、高いところに登っているやつは
「山羊」だと判断することが出来そうです。
画像:http://izismile.com/2010/02/15/brave_or_stupid_29_pics.html
これも、山羊です!!
なんでこんな崖を!!ってかんじですけど、
山羊はこんなところも登っていくんですよ!!
高いところが得意なんです!
なんですか!どうやってあなたはそこまでいったんですか!!
うおっ!もはや山羊に見えないどころか、空想上の動物に見えるしっ!!
見にくいですけど、登頂成功しちゃっているのが、山羊です!!
性質としては、山羊はヒツジに比べると、活発で、
「山の羊」と書くように、高い場所へ上がることを好みます。
次の餌場に行くためとはいえ、頂上に上る必要はないのでは?
ってかんじですよね?途中で意地になっちゃったんでしょうかねぇ?
これも山羊!!
ま、崖を上ることを考えたら、
木に登るのなんて、へっちゃらそうですね。
ヒツジが草を好むのとは違って、山羊は草よりも、樹葉を好みます。
新芽や低木を食害する上、高い木の上の枝に上って葉を食べることさえあるのです。
そのため、沖縄の離島でも問題になりましたが、
山羊を、小さな離れ小島などで過放牧すると、
たちまち土地を枯れ荒らしてしまうことも多いのです。
反対に、羊は「土地を肥沃にする動物」だとも言われます。
羊がきれいに草を食べたあとに、牧草の種を蒔き、
羊の糞を撒き肥料を与え、それを羊が踏み固めることで、
ヒツジのいる土地は、どんどん肥沃になったといいます。
骨瘤があれば山羊!
画像:ウィキ
画像:https://animalsmore2.wordpress.com/
どちらも山羊です!!
山羊は、このように角をもつものと、角をもたないものがいます。
しかし無角のものには、角の位置に骨瘤(こつりゅう)があります。
ヒツジも、角を持っている種類もいますから、
角の有無だけでは、羊と山羊を区別することはできません。
しかし羊の場合は、無角のものに骨瘤はありません。
ですから、骨瘤があるかないかがわかれば、
羊か山羊か、判断できそうです。
分泌腺があれば羊!
画像:ウィキ
これは、羊!
ま、わかりやすいですね。
顔と四肢が黒い、サフォークという羊です。
毛はツイードやフェルト、布団などに使われます。
ちなみに、羊には山羊にはない、三つの分泌腺があります。
目の縁にある眼窩腺、下腹部の鼠蹊腺、蹄の間にある趾間腺ですが、
ここから羊同士でわかるにおいをだします。
この分泌腺を確認すれば、羊か山羊か確かめられます。
肉垂があれば山羊!
これは、もちろん山羊です。
この子ヤギを見てみると、首のところに、
袋のようなものがあるのが見えると思います。
これは、「肉垂(にくすい・にくだれ)」と呼ばれるもので、
羊にはなく、山羊にしかないものです。
しかし、山羊であっても肉垂がないものもありますし、
のどではなく、耳に肉垂があるものもいます。
あ、そういえば、
ニワトリにも肉垂がありますねぇ~。
尻尾が長ければ羊!
画像:flickr
これは、羊です!!
実は、羊のしっぽって、長くて垂れているんですね。
ただ、家畜用の羊は、生後2週間くらいまでの間に、
「断尾」といって、短くカットしてしまうことが多いそう。
うんことかついて、不潔なんだとかで。
ちなみに、山羊のしっぽは短くて、上か垂直に向いています。
もしも、尻尾の長いヤツがいれば、そいつは羊です!
山羊と羊は鳴き声で違いがわかる?
鳴き声も、山羊と羊のどちらも、
「メ~メ~」だと、イメージする方も多いのでは?
鳴き声で山羊か羊かわかるよ!
なんていう方もいるかも知れませんが、
さて、それでは次の鳴き声は、山羊?羊?
※バーの左側あたりを、クリックしてください。
時間の表示されている、左あたりです。音声が流れます。
まずは、わかりやすいやつから。
答えは…
山羊!!
それでは…これは?
これは、羊!!
けっこう、オーソドックスな羊の鳴き声です。
あ、これで、羊と山羊の鳴き声の違いわかった!
…なんて言っている人!甘い甘い!
じゃあ、これは?
このアホそうな声は、山羊!!
志村けんか!!お前は!!って感じですね。
次!
この、おっさんの叫び声にしか聞こえないのは、
山羊の鳴き声です!!
絶対、「メ~」とはないていません。
じゃあ、これは?
これは、羊!!
鳴き声で、羊か山羊かわかるという人いますけど、
本当にわかるのか、疑問です。
じゃあ、次!
これは、山羊!!
しかも子ヤギ!!
うそじゃないっすよ!!
人間だったら、かなり危ない人です。
それでは、復習です。
これは、普通の鳴き声。
この鳴き声は、山羊?それとも羊?
これは山羊!
間違ったあなた!!
今まで何を聞いてきたんですか!!
…っていうか、毎日世話している人じゃなければ、
鳴き声で山羊かヒツジか聞き分けるのは、困難な気がします。
これも山羊かよ!!
画像:http://www.fotografiadinatura.it/
シャモア
山羊や羊っていうより、鹿っぽい感じがします。
画像:http://www.studyblue.com/
これらなんて、完全に犬って感じです。
「ヌビアン」って種類の山羊なんですが、
山羊って言わなければ、わからない人も多いかも。
耳が長く垂れ下がっており、角もありません。
画像:http://www.britannica.com/
これも山羊です。
まあわかりやすいかな?
ラクダにも似てませんか?
ラマンチャって呼ばれる山羊です。
スペイン地方の山羊で、性質が温順で、冬
の寒さにも強く、環境適応力が優れています。
外耳が短すぎて、ほぼ無いに等しいです。
ラクダで思いだしましたが、
画像:ウィキ
こんな風に、ケツに脂肪を蓄えるヒツジもいるんですよ。
笑えます。
やっぱりラクダみたいだ。
ラクダのコブが、ケツにいったバージョンですね。
これは、「ボーアヤギ」という山羊です。
これは、完全に牛って感じですね。
画像引用元:https://adsark.com/18798/posts/248-Pets/177-Pets-for-Sale/9608-pygmy-goats-boer-goat-nigerian-dwarf-and-alpine-goat.html
こ、これは!?
まとめ
どうでしょうか?
山羊と羊の違いがわかりましたか?
見た目や鳴き声で、
見極めることができる自信がつきましたか?
(わかるかっ!!って声が聞こえますが…)
それでは、最後に…復習です。
この鳴き声は、羊?それとも山羊?
答えが気になったら、コメントしてください(笑)
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