草むらや畑に入るのでもなければ、
沖縄でも、めったにハブに出会うものでもない。
しかし、可能性がないわけでもない。
那覇でも稀に発見されることがあるのだから。
…ということで、今回は、
自分の身を守るための
ハブとの戦い方をお教えしよう。
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ハブを見つけたら…
闘い方を教えようと言っておいてなんだが、
ハブを見つけたなら、逃げるのが一番である。
危険を冒す必要はない。
ハブはジャンプできない。
全長の2/3が最大の攻撃距離だ。
現在見つかっている最長のハブは、
2メートル40センチなので、その2/3の
1メートル50センチ以上は間隔を取りたい。
しかし、ハブを見つけたら、
逃げるだけでは駄目だ。
ハブを見つけたら殺す
「ハブを見つけたら殺す」ことが大切だ。
ハブによる犠牲者が出ることを未然に防ぐためにも。
もちろん、あなたが殺さなければ
いけないというわけではない。
近くの人を呼ぶか、各市町村のハブ対策担当課あるいは、
110番して捕獲あるいは殺してもらおう。
それでいい。
わざわざ危険を冒す必要はない。
ハブとの戦い方
さて、もしも、もしもの時のために、
ハブとの戦い方をお教えしえしておきましょう。
「ハブノック」という毒蛇撃退用スプレーがあれば、
それを使うといい。
速効性がありハブに噴射すると、
ハブは10~15分で死ぬそうだ。
強い噴射力で3m以上も直線的に薬剤を噴射できるので、
安全にハブを倒すことが出来る。
しかしながら、運よく「ハブノックネオ」を
持ち歩いていたなんてことは、まずないだろう。
なので、近くに棒などがあれば、
それで頭や胴を強くたたくのだ。
特に頭を狙うといい。
ハブと戦う時の基本は、
安全な距離を取りつつ、
攻撃するということだ。
しかし、当然のことながら実際には、
長い棒が近くにないことも多いだろう。
そんなときは、昔から言われていることがある。
「ちょっとそこで待っとけよー。」
「今棒を探して持ってくるからな!」
とハブに言うと、ハブはその場所から動かずに、
棒を持ってくるまで待っているというのだ。
男である。(いや、もしかするとメスかもしれないが)
ハブは男前である。
これを信じるか信じないかはあなた次第だが、
とりあえず距離を取りながら、武器を探そう。
たいがいは、人間よりもハブのほうが
こちらに気がつくのだが、もしも自分のほうが
先にハブに気がついたのなら、ハブの後ろから攻撃しよう。
ハブには右巻きと左巻きのやつがいる。
で、右巻きならば、左から。
左巻きならば、右から近づくと、
ハブは体をねじって攻撃しないといけない分、
攻撃が遅れるのだ。
巻いていない場合や、瞬間的に判断できない場合には、
後ろ側から近づいて攻撃するということを覚えておけばいい。
闘いが有利に運ぶだろう。
そして、ハブは飛びかかろうとする直前、
首のあたりが大きく膨らむ。
なので、膨らんだら、
後ろにバックステップで距離を取ろう。
間違っても、攻撃をよけつつサイドに回って…
などと高度な攻撃を妄想をしないことだ。
ハブは攻撃範囲が広い上に、
連続攻撃が可能なのだ。
あくまで距離を取ったまま、
長い棒などで攻撃をすることが
基本なのである。
車に乗っているのならば、
轢き殺すといい。
車で轢くのなら、二・三度轢くか、しばらく
タイヤで踏んだままにするといいらしい。
ただ注意してほしいのは、ハブは死んだ後も、
噛みついてくることがあるということだ。
生きているハブの場合、咬んだら
すぐに離れるのだが、死んだハブの場合、
咬んだあと、そのまま力尽きる場合がある。
ようするに、咬みついたままの状態なわけだ。
そうなると、ハブの毒がより多く
体内に注入されることになり、
かなり危険なのである。
だから、ひき殺した、たたき殺したからといって、
安易に顔に正面から近づくのはやめたほうがいいだろう。
ハブは死んでも20分程度は、
体が動くそうだ。
死んでもなお、差し違える力を
ハブはもっている。
仕留めたと思っても、
油断は禁物なのである。
殺したハブは食べる
捕獲したハブを、以前は
県や市町村が買い取っていた時期もある。
奄美などでは買い取りが行われているが、
沖縄では現在行われていない。
研究用のハブの捕獲を職業としている人はいるが、
沖縄県全体でも数人ほどしかいないと言われている。
もしかすると、ハブ酒を製造するところに
もっていけば買い取ってくれるところも
あるのかもしれないが、簡単に考えないほうがいい。
ハブを殺してしまったほうが、当然危険性は少ないのである。
売れないわけだから、危険を冒してまで
捕獲しようとするべきではないのだ。
さて、ハブを殺したとしよう。
殺したハブをどうしよう…
殺したハブは、
食べてしまおう。
ハブは、滋養強壮に優れており、
ヘルシーでおいしい食材でもあるのだ。
琉球列島にいるハブ類はどの種も、
他の地域にはいない貴重な固有種だ。
当然むやみに殺すのはいけないわけだが、
互いに命を懸けて闘い、そして勝ったのならば、
大切なその命を有難く頂こうではないか。
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