沖縄には、超巨大なカタツムリがいます!!
その名も!
アフリカマイマイ!!
名前は、かわいいんですけどね…
ものすごくデカくて、
見た目も、グロイので、
なかなか触ろうと思う人は少ないはず…
しかし、中には、
好奇心旺盛で、手に取っちゃう人もいるかも!?
絶対、この画像の女性のように、
素手で触っちゃだめですからね!
最悪の場合、
死んじゃいますから!
(しかし、世界にはアフリカマイマイを
ペットとして飼育する人もいるようですが…)
アフリカマイマイは何故危険!?
アフリカマイマイは、東アフリカが原産といわれる、
世界最大の陸産巻き貝の一種です。
その大きさは、殻高が20cm近くにも、
達するほど成長するといいますから、半端じゃありません。
さて、アフリカマイマイは何故危険なのかというと、
寄生虫がいるからなのです。
アフリカマイマイは、
広東住血線虫(かんとんじゅうけつせんちゅう)という、
寄生虫の宿主でもあります。
アフリカマイマイに直接触れた際に、
寄生虫が手に付着し、そのまま食事したりすると、
体内に侵入して、感染してしまう可能性があるわけです。
感染してしまうと、髄膜脳炎を発症させ、
激しい頭痛や麻痺や昏睡、
最悪の場合、死に至ることもあります。
沖縄でも、実際に髄膜脳炎を発症して、
死亡する事故も起きているんですよ。
広東住血線虫は、死んだものに寄生している場合が多いので、
アフリカマイマイが、生きているうちなら、
素手で触っても大丈夫だ…という人もいます。
しかし、生体にも、広東住血線虫が
寄生しているものが確認されています。
なので、アフリカマイマイには、
素手でさわらないほうが安全なのです。
沖縄でも2000年に、女の子がアフリカマイマイに触れ、
寄生虫に感染し、死亡した例もありました。
子供は好奇心旺盛ですから、
お子さんが、素手で触らないよう注意が必要ですね。
ただ、「手で触っただけで」寄生虫に感染する…
というわけではありません。
※手に傷口があると、もしかすると感染の危険性があるかもしれません。
「手で触っただけで感染する可能性がありますよ。」とのコメントがありました。
私は経口感染以外あり得ないという話を聞いたことがあるのですが…
詳しい方がいらっしゃったら、教えてください!
その寄生虫が、口から体内に入ることによって、
感染するというわけですから、いたずらに
怖がる必要もないわけです。
手をきれいに洗えばいいわけなので。
ただ、アフリカマイマイが、歩いた痕に触れたり、
這った生野菜などを、そのまま食べたりしても、
寄生虫に感染する可能性があるそうなので、
生野菜を食べる時には、きれいに洗いましょう。
(私が小学生の頃は、結構アフリカマイマイを、
素手で持っているヤツ、いたんだけどなぁ…
そのころも、マイマイに素手で触ると、
目がやられるという話がありましたけど。)
マイマイは最強の雑食生物!?
アフリカマイマイは、本当に何でも食べます。
植物の葉や茎、果実などはもちろん、
動物の死骸や、ときには、道路で車に轢かれ死んだ、
仲間を共食いしている…なんてこともあります。
さらには、建物やコンクリートさえ、
食べることもあるそうですから、
最強の雑食生物だと、いえそうです。
恐怖の繁殖力
アフリカマイマイは、繁殖力もすごいんです!
1匹のアフリカマイマイが、
1年で、およを1200ヶの卵を産むといいます。
画像引用:https://www.youtube.com/watch?v=-kr5TIOGw0A
活動時期は、3月から10月頃までで、
数回に分けて、枯葉や土の中に、
大量の卵をまとめて、産みつけます。
この爆発的繁殖力のせいで、
いまだに、完全に駆逐することが、
できないでいるんでしょうねー。
県の、駆除活動などにより、
その数は、着実に減っているんですけどね…
雨降りあとは大量発生する場合が…
これは、雨の降ったあと、
家の近くの駐車場にいたアフリカマイマイ。
アフリカマイマイの殻は、見た目は固そうだけど
間違って踏むと、すぐに割れるくらいに、
もろいんですよねー。
近くには、捨てられた缶コーヒーの空き缶に、
カタツムリが集まっていました。
カタツムリって、甘いのが好きなのよね。
ちなみに、カタツムリにも、
広東住血線虫が寄生している場合があるそうです。
私の住んでいるのは、那覇ですが、
今でも、雨の降った後などには、
何匹か、見かけたりしますよ。
雨降りあとは大量発生することもあるのです。
昔、アフリカマイマイが大量発生して、
車道が、ひき殺されたアフリカマイマイで、
埋めつくされるなんてこともあったそうです。
想像しただけで…恐怖の光景ですが、
そのせいで、車がスリップしてしまう
こともあったそうですから、笑えません。
さすがに、現在はそこまでの
大量発生は見たことがありませんが、
たまーに車道で轢かれ死んでいるのは、
今でも見かけます。
アフリカマイマイの食べ方
実はアフリカマイマイって、
食用として食べている国も、
結構多いんですよね。
台湾や中国は、食用として利用したり、
輸出しているようですし、フランスなんかは、
安いエスカルゴ缶に、このアフリカマイマイを代用しているそう。
ちなみに、「エスカルゴ」ってもともと
「かたつむり」って意味らしいです。
フランスで食用として養殖されるカタツムリは、
10種類程度のようですが、ただ単にそれらは
肉の多い大型種であるというだけで、基本的には、
どのカタツムリでも食べられます。
というわけで、大型であるアフリカマイマイは、
食用として最適なわけでもあるんですね。
寄生虫も、しっかり熱を通せば、
死にますから、食べても問題はありません。
食べたことのある人に、
話を聞いたら、普通に貝の味がする…
って話してましたね…
…今、「食べたことのある人」って…
と、思いました?
実は沖縄でも、戦後の食糧難の時代に、
食べていた人もいるんですよ!
そもそも、沖縄へは、もともと、
食用として導入されたようです。
隔離されたところで、飼育されていたものが、
戦争時、外に逃げちゃって、
大量増殖しちゃったって聞きました。
※追記 1935年に食用として輸入されたそうですから、戦前から食べていたんですね。ただ、需要が伸びなかったために、放り出されたものが野生化して大量に繁殖してしまったという話もありました。
アフリカマイマイ、でかいですからね!
当時、貴重な、タンパク源となったのでしょう。
しかし、食糧事情が改善されてからは、
食べる人がいなくなったといいます。
まあ、そりゃあそうですよね。
しょうがなく食べたんであって、
できれば、食べたくない人が多かったでしょうから。
…でも、何かの時(?)のために、
食べられるってことは、
覚えていてもいいかもしれませんね…
(^^ゞ
さて、気になるのは、
アフリカマイマイのお味のほうですよね?
アフリカマイマイだけでなく、
カタツムリやナメクジも、
基本的には貝の仲間なので、
貝料理を応用して、煮るなり、焼くなり、味付けすれば、
全然、美味しく食べられるそうですよ!
貝から磯の香りを取ったような味…
がするそうです。
ただ、かなり”ぬめり”があるそうで、
ひと手間かけてぬめりを落としたほうがよさそうです。
でないと、噛むほどに粘膜が泡立ち、
口の中は泡だらけになっちゃうそうですぜ。
本気で食べてみたい人向けマイマイ佃煮レシピ
どうしても、アフリカマイマイを食べてみたく
なったという人向けに、食べやすい「佃煮」
のレシピをお教えしましょう!
近くにアフリカマイマイがいないのなら、
カタツムリやナメクジでも代用可です。
ただし、大量に捕まえないといけませんが。
まず大切なことは、カタツムリを調理する際には、
2~3日絶食させ、糞を出し切らせるということ。
でないと、出来た料理に
強い苦みや泥臭さが残るのです。
特にアフリカマイマイは、
上で書いたように、ひどく雑食。
何を食べたかわかったもんじゃないので、
しっかりと糞を出し切らせてしまいましょう。
美味しくいただくためには、
食べ急いではいけません。
水でマイマイを洗い、茹で殺します。
マイマイに激しく水をかけると
大量の泡がでてきます。
これがぬめり。つまり粘液です。
これをある程度流水をかけて、
ぬめりを取ります。
そして、熱湯で5分程度茹でます。
茹であがったら、水にさらして冷まし、
爪楊枝などを使って殻から身を引き出します。
あとは、取り出したカタツムリの身を、
生姜の千切りとともに、
酒、しょうゆ、砂糖で煮詰めていくのです。
調味料の割合は同量。
酒・しょうゆ・砂糖が
1:1:1ということ。
生姜の千切りは大量に使って、
生臭みを消したほうが食べやすいでしょう。
はじめはたっぷりと水を入れて、
弱火でじっくりと煮詰めていきます。
汁がほとんどなくなり「とろみ」が
つけば出来上がり。
まとめ
アフリカマイマイは、日本では、
植物防疫法により、有害動物指定を受けています。
マイマイの”生体”の持ち込みは、
世界各国でも、原則禁止されています。
また、大量発生などによる、
農作物への被害もあります。
決して、アフリカマイマイが、
悪いわけではないんですけどね…
人間が、勝手に連れてきたわけですから…
で、今回のまとめとして…
- アフリカマイマイは駆除しなければならない
- アフリカマイマイは食べると結構イケる
…ということから、自ずから導き出される解決策は…
見つけたら、食べる!!
これです!
アフリカマイマイを食べるなら、
自己責任で、熱をしっかり通してからってことで!
アフリカマイマイ駆除に、
ご協力よろしくお願いします!!
(笑
沖縄に観光に来た際には、
もし、アフリカマイマイを見かけても、
子供たちが触れないように、気を付けてあげてくださいね。
もしも、間違って素手で触ってしまった場合には、
必ず、しっかり手を洗って下さい。
そして、生野菜などを、食べる際には、
寄生虫を防ぐためだけでなく、
o-157などの食中毒を予防するためにも、
しっかりと水洗いをすることが大切です。