さて、何故沖縄には変わった苗字が多いのか?その理由は、かつて沖縄が琉球王国という独立国家だったということも大きいでしょう。国が違えば文化だって違って当たり前。「変わった苗字」っていっても、つまりは本土の人からみて「変わっている」ってだけのことですからね。
「ジョンソン」や「スミス」「ジョーンズ」っていう姓を見ても、変わってるなんて思わないでしょ?外国人なんだから当たり前だと。そういうことです。(じつはすごく日本風な苗字も多かったんですけど)
そして、沖縄では(沖縄だけに限りませんが)地名が由来になっている苗字が多いんです。沖縄の地名は本土の方からすると聞いたことがないような響きがするものも多いですよね。例えば「北谷(ちゃたん)」「南風原(はえばる)」「西原(いりばる)」「西武門(にしんじょう)」などなど。読めないでしょ?地名には琉球語(琉球方言)が残っていますし、沖縄では漢字も独特の読み方をする場合があります。ですから、地名が由来となる苗字は、沖縄色が強くなるのも当然なのです。
また、沖縄は薩摩藩に支配されていた時代があるわけですが、その間に「日本風の苗字を禁止」されました。「大和めきたる」苗字(つまり日本風の姓)は改められるなどしたのです。
例⇒「前田」は「真栄田」、「国上」は「国頭」、「船越」は「富名腰」などなど
これには薩摩側に2つの思惑があったと考えられます。
- 中国との交易をこれからも琉球が行っていく上で日本風の苗字はマイナスになりかねない
- 琉球王国という「異国」を支配していることを幕府や他藩にアピールする
さらには薩摩藩は琉球人に対して苗字だけではなく、服装や髪型なども異国風に装うことを強制したとも言われています。
異国風に改名させられれば、そりゃあ変わった苗字になるのは当然のことですよね?
何故沖縄には珍しい苗字が多いのか?まとめ
- 地名由来の苗字が多い⇒沖縄の地名には琉球語が残っているものも多い⇒そのため風変りに聞こえる苗字が多い
- 薩摩藩に支配されていた時代に日本風の苗字を禁止され改名させられるケースもあった
- そもそも沖縄は外国だった
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