御殿山(うどぅんやま)の手打ち胚芽そばがうまいんですけど!

首里は細い道が多い。
行き止まりの道も多い。

抜け道も多いんだけど、
土地勘が無い人にはわかりにくい。

築130年にもなる赤瓦の古民家を店舗にした、
沖縄そば屋「御殿山」もまた、首里の
わかりにくい場所にあるのだ。

※「御殿山」は「うどぅんやま」と読みます。

御殿山うどぅんやま入口画像

那覇にあるから、多少のアクセスはいいものの、
道に迷ってしまう人もいるかもしれない。

観光で沖縄に来た際に、首里の御殿山に
行こうと考えているなら、カーナビは必需品である。


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築130年になる赤瓦家で沖縄そばを食べる

しかしそれにしても、古民家で
沖縄そば屋を営業するところが増えた。

沖縄の古民家は、ほとんど同じ造りなので、
どこにいっても、デジャブのよう。

例えば、屋宜家

沖縄の昔の家は、仏壇が作り付け
であるところが多い。

有形文化財でもある屋宜家とも、
ほとんど中の作りは一緒である。

御殿山うどぅんやま店内画像仏壇

御殿山は、観光客も多く訪れる人気店。

ちなみに、私が食べに行ったときは、
私以外は、全て観光客だった。

何故観光客かわかるかって!?

沖縄の人は、沖縄の人と「ないちゃー」を
ほぼ一目で見分けることが出来る能力があるのです。
(これ本当!)

あと、車が「わ」ナンバー
だということでもわかるしね。
 
玄関はない御殿山の写真

「ここから入っていいのかな?」

沖縄の昔の赤瓦屋って、玄関がない。
ないので、観光客はちょっと戸惑う。
縁側で靴を脱ぎ、そのまま上がるのである。

うどぅんやま店内画像

客が観光客ばかりってことは、
地元の人には評判は良くないの?

なんて思うかもしれないが、
そんなことはない。

ただ単に、うちなーんちゅが
面倒くさがりだからなんだと思う。

行くのが面倒くさいというのと、
観光客が多いところは避けたい
ということがあるんだろうな。

だから、近くの沖縄そば屋でいいや…
ってことになるんだと思う。

ちなみに御殿山は、新都心のアップルタウン2Fに、
新都心店をオープンしている。

地元の人間が行くのは、アクセスのいい
新都心店のほうなのかもしれない。

伝統的な製法にこだわった自家製手打ち木灰そば

御殿山の麺は、昔ながらの製法にこだわり、
ガジュマルの木を燃やして出た灰を
利用して麺を手打ちしている。

いわゆる「木灰そば」だ。

※灰を作るために、木を燃やす作業が、
丸一日かかるというから大変なのだ。

 

灰を使うといっても、灰を麺に
練り込むわけではない。

灰を水の中に塩とともに入れ、
灰が沈んだところの上澄み液を
つなぎとして使うのである。

さらに、御殿山には麺に胚芽を練り込んだ
胚芽そば」なるものがある。

胚芽そば首里にある沖縄そば屋御殿山の画像
胚芽を練り込んだ木灰そば|御殿山

見るからに、体に良さそなのである。

白米よりも、玄米の方が栄養が
豊富であることと同じように、
小麦も胚芽入りの方が栄養があり、
腹持ちもよく、低カロリーなのです。

御殿山は、カロリー、脂質、塩分を
控えたメニューを揃えている。

そばの出汁は、1日寝かせて脂身をしっかりと
取り除いているために、汁に浮く油は少ない。

豚とカツオ出汁が、しっかり取られているので、
あっさりしているのに旨味と風味が強いスープだ。

だから、カロリーや脂質、塩分を控えているにも関わらず、
満足できるうまさに仕上がっている。

御殿山で実際にそばを食べて欲しい。
塩分控えめに感じないはずだ。

しっかり旨味と風味を引き出した、
濃いダシ汁が、それを可能にするのである。
 

実は、私は御殿山でそばを食べるのは16,7年ぶりなのだが、
スープの味が激変していると感じるのは気のせいだろうか?

食べたのはだいぶ前の話だし、しかも1度きりなので、
私の記憶違いなのかもしれないが。

御殿山ではじめて沖縄そばを食べた時、あふぁ過ぎて(薄すぎて)、
好みじゃないなって思ったのを覚えている。

塩もあふぁいが、ダシもあふぁい。
そんな印象だった。

しかし、私の周りには御殿山を支持する人が多かったので、
もう一度食べてみようと思いつつ、現在に至るのである。

(長すぎるだろっ!!)

さて、15年以上ぶりに御殿山のそばを食べた私の感想は…

 
 
うまい!!

 

あれ、こんなにうまかったっけな?

正直、それほど期待していなかっただけに、
余計においしく感じたのかもしれない。

手間暇をかけて、丁寧に作られた
沖縄そばは、食べれば幸せになる。

出汁も麺もこだわり、
健康面へ考慮したメニュー作り。

これ以上何があるだろうか。


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御殿山(うどぅんやま)メニュー

健康定食 ¥780

沖縄そば
ジューシー
和え物
煮物

沖縄そば 中¥570
大¥650
小¥480
ソーキ軟骨そば 中¥600
大¥680
野菜すば  ¥650
(野菜すばという割には、野菜が少ないという…)
胚芽すば  中¥570
大¥650
小¥480
じゅーしー  ¥230
煮つけ ¥450
黒糖ぜんざい ¥300
コーヒー ¥260
オリオンビール ¥550

御殿山の健康定食カロリー控えめの写真

健康定食には、煮つけとジューシー、
それとちょっとした和え物がつく。

御殿山のじゅーしーは、フーチバー(よもぎ)が
入っている。好きな人にはたまらないが、
食べなれない観光客の方にはどうかなぁ。

体にいいことは、確かなんだけどね。

煮つけには、大根、昆布、
里芋、厚揚げ、レタスが入っている。

レタスが入っているところが、沖縄っぽい。
沖縄は、おでんにもレタスを使ったりするのだ。

もちろん、煮込むわけではない。
さっと泳がす程度だ。

知らずに沖縄のおでん屋にいくと、
きっと笑えるだろう。

おいしいんだけどね。
 

首里のうどぅんやまの氷ぜんざいの画像

沖縄で「ぜんざい」といえば、かき氷として食べる。
普通のぜんざいのことは、「ホットぜんざい」
なんて呼んだりするのだ。

御殿山(うどぅんやま)アクセス

御殿山
住所:那覇市首里石嶺町1-121-2
電話:098-885-5498
営業時間:11:30~16:00
休み:月曜日
駐車場有
御殿山新都心店
住所:沖縄県那覇市おもろまち3-3-1
コープあっぷるタウン内2F
電話:098-868-3635
駐車場有り
営業時間
月~金:11:00~20:00
土・日・祝日:11:00~21:00
休み:年中無休

 

御殿山新都心店では、結構攻めてる
チャレンジメニューも楽しめる。

例えば、バジルカレーつけ麺だとか、
沖縄風つけ麺だとか。


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那覇市寄宮の沖縄そば屋!「沖縄すば処 月桃」のこってり味が!!

沖縄そば月桃

那覇市寄宮のJAおきなわ真和志支所1Fにある、
沖縄すば処 月桃」。

(「そば」のことを、「すば」と言ったりする。
沖縄すばって言ったほうが、本物っぽい気もするな。)

「沖縄すば処 月桃」では、
木灰(もっかい)そば」が売りだということで、
ずっと気になっていたのだが、ようやく食べることができた。

木灰そばというのは、
麺を作る際に、つなぎとして
かん水ではなく、木灰を使っているものだ。

木灰とは、木を燃やした後の灰のことだが、
木灰を直接、麺に練り込んでいるわけではない。

木灰を水に浸した、その上澄みを使うのである。

それが、昔ながらの沖縄そばの麺の作り方なのである。

木灰汁は、かん水と同じような使われ方をし、
効果としては、麺が切れにくくなる

そして、麺にコシを与えるのだ。

ただし、木灰を使っているからといって、
昔ながらの沖縄そばの麺になるわけではない。

これについては、あとでウンチクをたれることとして、
「沖縄すば処 月桃」の沖縄そばを、紹介しよう。


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こってり味は白濁スープ

「沖縄すば処 月桃」の特徴的なところの1つが、
「こってり」味のスープだろう。

「沖縄すば処 月桃」で食べるなら、
一度は食べて欲しいのが、このこってり味である。

月桃こってり

月桃のこってり味のスープは、見ての通り、白濁している。

「沖縄すば処 月桃」では、そば汁を、
あっさりとこってりから選ぶことが出来る。

あっさり味は、真昆布とカツオ、豚と、
そして秘密の野菜を加えて、出汁をとっている。

そして、こってり味は、言うなれば、
とんこつラーメンの、匂いが抑えられているバージョンだ。

沖縄そばでは、豚出汁が強いお店でも、
白濁しているところは少ない。

豚出汁を取る際に、豚骨ラーメンのスープを作るように、
たぎらさない(ぐつぐつぐらぐらさせない)のだ。

だから、豚出汁の割合が多い店でも、
スープは透明なところが多い。

しかし、この「沖縄すば処 月桃」のこってり味は、
綺麗に白濁している

つまりは、長時間たぎらせて、
豚出汁を取っているのだ。

ただし、豚骨ラーメンのスープほど、
匂いが強いわけではないので、
豚骨ラーメン程には、沸かせていないのかもしれない。

ここ「沖縄すば処 月桃」では、
あっさり味も、こってり味も、出汁を長時間(八時間以上)
じっくり時間をかけてとっているそうだ。

この、月桃のこってり味。
麺も、ラーメンのようにモチモチしているから、
まるで、豚骨ラーメンを食べているかのよう

スープは、濃厚でうまい!

しかし、沖縄そばを食べている感じはしない…
というのが、私の正直な感想だ。

あっさり味はカツオが利いているスープ

沖縄すば月桃あっさり

これは、あっさり味。
カツオが利いたスープだ。

上にのっている、肉の煮汁の味がスープに混ざり、
若干甘めのスープになっているのが、
個人的には、残念に思うところ。

肉の煮汁と合わさり、
スープが絶妙に仕上がっているという、
沖縄そばもあるにはあるんだが、

月桃さんの沖縄そばの場合には、
もしかすると、肉を沖縄そばの上にのせるのではなく、
別皿で提供した方が、よりスープを美味しく味わえる気がする。

出汁を取る際に加えられる、
野菜の甘さも加わっているだろうから、
余計に、甘く感じるのかもしれない。

肉について

沖縄そばの上にのる肉はどれも、
柔らかく煮込まれている。

そして少し、甘めの味付け。

肉をたくさん食べたいという、欲張りな方には、

  • ソーキ
  • 軟骨ソーキ
  • 三枚肉

の3種類の肉が入った「肉舞(ししまい)すば」がおすすめだ!
大盛り・普通盛 ¥700


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麺について

「沖縄すば処 月桃」の麺は、
モチモチぷりぷり、ラーメンのような麺だ。

これは、最近の沖縄そば屋の流行というか、
手打ち麺を使っているところは、
このような麺のところがほとんどだ。

つまりは、「生麺」であり、
注文が入ってから、麺をゆでるタイプだ。

もちろん、「生麺」はうまい…うまいんだが、個人的には、
このような麺を、「沖縄そば」と呼んでいいのか、
いつも、疑問にも思うところなのだ。

少なくとも、昔ながらの沖縄そばの麺とは、全く違う。

個人的には…

沖縄の、昔ながらの手打ち製麺を目指し、
木灰を使う」という、こだわりがあるのであれば、

茹でおいて、油をまぶし、自然冷却させる…
という、工程も踏んでほしいと思うのだ。

そうでなければ、あの独特の食感の麺にはならない。

どれが旨いとか、そういう話ではなくて、
そもそもが、じゃあ「沖縄そば」ってなんなのさ?

って考えた時に、沸いてくる思いなのだ。

もちろん、今のもちもちぷりっとした、
食感の麺も、美味しいのだけれど、
茹でおいて、油をまぶし、自然冷却させる…

という一連の工程を踏まないのであれば、
木灰を使おうが、かん水を使おうが、
そこに大きな差は生まれないのである。

これは、「沖縄すば処 月桃」の麺だけでなく、
最近の自家製手打ち麺を、売りとしている、
沖縄そば屋全部に、思うことなんだ。

違いが出ないところに、
こだわりを持っているとすれば、
それは、自己満足でしかないと思うのだ。

もちろん、これは私個人の意見であるし、
私こそ、変なところにこだわっているのかもしれないが。

まとめ

「沖縄すば処 月桃」は、つけ麺もだしている。
月桃の葉や月桃粉を煉りこんだ麺を、
特製の汁につけて食べる「涼風月桃すば」。

沖縄そばのつけ麺
画像:http://www.churaguru.net/

限定10食で、売り切れ御免だ。

他にも、豚と鶏からとったダシから作る「カレーすば」、
など、いろんな沖縄そばの可能性に、チャレンジしている。

どれも、個性あふれる「そば」ばかりなので、
ファンや、リピーターも多いだろう。

また、並盛も大盛りも、
価格が変わらないというところも、
男性客には、嬉しいポイントかもしれない。

ちなみに、ここのじゅーしーは、
そば出汁を使って炊きあげているようだ。
 

沖縄そば屋は、どこもある程度うまい。
ただし、それがリピートにつながるかというと、
難しいところだ。

沖縄そばを食べる場合…

  • 安くて、ある程度うまい
  • 場所的に、通いやすい

などといった、理由で、
店を選ぶ人の方が、圧倒的に多いはずである。

数ある沖縄そば屋の中で、個性をはっきりと打ち出していくことで、
しっかりとしたリピーターをつかまえている、
「沖縄すば処 月桃」さんのような店は、素晴らしいと思う。

「沖縄すば処 月桃」は、国際通り入口付近に、
安里店もオープンさせている。

こちらは、夕方から深夜営業をしている店だ。

飲んだ帰りなんかに、締めとして
こってり味なんか食うと、ハマっちゃう人、多いんだろうなー。

「沖縄すば処 月桃」案内

住所 那覇市寄宮3-10-1 JAおきなわ真和志支店1F
電話番号 098-835-0979

アクセス JAおきなわ真和志支店の1F
営業時間 11:00-19:00(LO 18:30) 日祝~14:00
定休日 なし
席数 28
個室 なし
支払い カード利用不可
駐車場 無料 (JAの駐車場が利用できます)

メニュー

  • 沖縄すば(三枚肉・かまぼこ)
  • 大盛り・普通盛 ¥550 
    小盛り ¥500

  • 本ソーキすば(ソーキ肉・かまぼこ)
  • 大盛り・普通盛 ¥700
    小盛り ¥650

  • 肉舞(ししまい)すば (ソーキ・軟骨ソーキ・本ソーキ)
  • 大盛り・普通盛 ¥700
    小盛り ¥650

  • 軟骨そーきすば(炙り軟骨ソーキ)
  • 大盛り・普通盛 ¥600
    小盛リ ¥550

  • ゆしどうふすば (ゆしどうふ・ほぐし肉・かまぼこ)
  • 大盛り・普通盛 ¥600
    小盛り ¥550

  • カレーすば (三枚肉・かまぼこ)
  • 大盛り・普通盛 ¥600
    小盛り ¥550

  • 涼風月桃すば(炙り軟骨ソーキ)
  • 限定10食/1日 ¥600

セットはプラス ¥150
セット内容 各すば プラス(じゅーしー・もずく酢・フルーツ)

(2014年8月現)


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