へちま料理|沖縄ではへちま(なーべらー)を食べるんです!!

へちまのことを沖縄では「なーべらー」と呼びます。

そして沖縄では「へちま」を食べています。

…っていうか、食べるも何も、沖縄では
「へちま」は、一般的な家庭料理の食材であり、
ナーベラーが大好きだって人は多いんです。

けして「珍味」の類ではありません(笑)

とろっとして、触感はナスのよう。

少し泥臭さのようなものがありますが、
ビタミンやカリウム、ミネラルが豊富で、

沖縄の暑い夏を乗り越えるのに、
ぴったりの夏野菜だといえるのです。

 

本土であれば、「へちま」といえば、きっと
「垢すり」のイメージが強いと思います。

しかし沖縄では、スカスカのスポンジ状になる前の、
青々とした状態のへちまを野菜として食べるんですねぇ。

…というか、たわしにする「へちま」とは、
ちょっと種類が違うらしいんですけど。

へちま中心部にある種はそのまま!皮をむいて輪切りや半月切りにして使います。

 

食べ方としては、その
ほとんどは「味噌煮」になります。

味噌煮、味噌汁、酢味噌和え…などなど、
ナーベラーは味噌ととても相性がいいんですよ。

「へちまの味噌煮」のことを沖縄では
なーべらんぶしー」と呼びます。

「なーべらーんぶしー」のことを、最近では
「ナーベラーチャンプルー」と呼ぶことも増えましたが、
その理由についての私なりの解釈はこちらに書きました。 

チャンプルーとイリチーとンブシーの違いは!?

…というのも、「んぶしー」と「ちゃんぷるー」は、
そもそも料理法が違うので疑問に思ったのでした。

しかし、「なーべらーんぶしー」のことを、
「なーべらーちゃんぷるー」と言っても、
普通に伝わりますから、どうでもいいといえば、
どうでもいいんですけどね(笑)


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ナーベラーんぶしーの作り方

それでは、一般的だと思われる
ナーベラーんぶしーの作り方を
ご紹介しましょう。

ナーベラーの皮をむき、1口大にカットします。

ナーベラーは、火を入れると柔らかくなり、
縮むので気持ち大き目で大丈夫!!

基本的には豚肉を使いますが、現在は、
ポーク缶が使われていることが多いですね。

シーチキンを使ってもおいしいですよ。

  1. まず、フライパンで島豆腐に焼き色をつけます。
  2. 豚肉を入れて炒め、カットしたナーベラーを投入。
  3. 油が回ったら、かつお出しを加え、ナーベラーが柔らかくなるまで煮ます。
  4. 砂糖・味噌をとき入れ、もう少し煮ます。
  5. 仕上がり間近にニラを投入。

 
これで完成!の人もいれば、
最後に卵をとき入れる人もいます。

ナーベラーンブシー

白みそを使うなら砂糖を入れなくとも。

ナーベラー以外にニンジンなどの野菜を
加えても彩りがいいですね。

豚かたまり肉を茹でた汁があれば、
かつお出しの代わりに使ってもいいです。

汁が少なめの仕上がりでも、
多めの仕上がりでもお好みで。

んぶしーの場合、島豆腐を最初に焼かなくとも。
 

…んー。自由すぎるな。

ま、てーげーです。「てーげー」。

てーげー=適当

 
つまりは、へちまと島豆腐を
味噌煮にすればいいってことです。

どぅーじるで煮て作るナーベラーんぶしー

ナーベラーんぶしーを作る際、
昔の人は「どぅーじるで煮て」作りました

「どぅーじる」というのは、
「(どぅー)自分の(じる)汁」という意味。

つまり、なーべらー自身が持っている水分で
ナーベラーを煮て作ったということです。

 
「どぅーじる」を引き出すためには、
火を弱めて蓋をします。

しばらくすると、なーべらーから
「どぅーじる」が出てくるのです。

 

しかしながら、この方法は
多少時間がかかります。

ですから、飲食店などでは、
時間短縮のために、材料を炒めたら、
だし汁を加えて煮ていくという方法をとります。

そのほうが、仕上がりが早いんですね。
また家庭でもこの方法で調理するのが一般的でしょう。

 
じゃあ、どっちがおいしいのさ?
ってことが気になると思います。
 
私は、どっちもおいしい(笑)

(まじで、てーげーやっさー。)

 
ただ、なんというんでしょうか、
どぅーじるで作ったほうが、
料理上手っぽくて好きです。

(なんじゃその理由はっ)

ナーベラーの皮のむきかた

さて、ナーベラーは皮をむかなくてはなりません。

ヘチマ

ピーラーでピーっとむけばいいんですけど、
たとえば、ナーベラーの皮のあの青々とした色を
残したいのならば、包丁を使います。

包丁で皮を「むく」のではなく、
皮をこそげとるようにします。

そのあと、塩で板ずりして
水洗いして水けをふきます。

そうすると、さらにへちまの
きれいな色が出るんですよ!

 

こうやって皮をこそげとったナーベラーは、
もちろん、ナーベラーんぶしーでもいいんですけど、

天ぷらや酢味噌和えなどに使った場合、
皮の色が映えてきれいでおすすめです!
 

ただし、大きく育ちすぎたナーベラーは、
皮が固くなっていて、うまく包丁で
皮をこそげとることはできません。

…というか、大きく育ち過ぎたナーベラーは、
身もスカスカで、繊維質になってたりして
食べてもあまりおいしくありませんが。

 

ナーベラーは冷凍もできるぞ

じつはナーベラーんぶしーは冷凍もできます。

ただし、島豆腐は冷凍するとおいしくないので、
入れずにナーベラーんぶしーを作ります。

それを小分けして冷凍保存すれば、食べたい時に
解凍して鍋で火にかけ、島豆腐やニラなどを加えれば
ナーベラーんぶしーが完成します。

もしも大量にナーベラーが手に入ったなら、
一度にまとめて調理してしまい、冷凍しておくのも
手かもしれませんね。

ま、食べる時に作ったほうが、
一番おいしいんですけどね。


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やま

沖縄在住40代うちなーんちゅです。沖縄や食べ物に関する話題が多くなると思います。不定期更新ですが、ゆたしく!

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