食べないダイエットは危険!!拒食症になるワケ

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ダイエットハイ=脳内麻薬

過激なダイエットを続けていると、
ダイエットハイと呼ばれる、
幸せに満ちた、ハイな状態になります。

ダイエットハイの状態では、
食欲やストレスを、抑えるホルモンが分泌されるので、
ダイエットが、エスカレートしやすくなります。

ここで少し、
ダイエットハイのメカニズムについて、説明させてください。

人間は絶食して30時間以上を経過すると
脳の視床下部からCRHという物質が分泌されます。

CRH
人間がストレスを感じると分泌されるホルモン。

CRHが分泌されると、
食欲を抑えると同時に、脳や体の活動を活発にして、
全力で、ストレスに対処しようとする、働きが起こります。

そして、
CRHが脳下垂体に伝わると、
今度は、βエンドルフィンが分泌されます。

βエンドルフィン
脳内麻薬」と呼ばれるホルモンで、カラダを気持ち良くする、麻酔作用を持つ。

このβエンドルフィンこそが、ダイエットハイの正体です。

周囲の心配をよそに、
本人は非常に活発に活動しますし、
多幸感や充足感を感じています。

ですから、周りの人も、
痩せているけれど、問題ないのかな
なんて思うのも、この時期です。

ダイエットして拒食症になる人とならない人

拒食症になるきっかけは、
そのほとんどが、ダイエットです。

しかし、ダイエットをする人の全てが、
拒食症になるわけでは、ありませんよね。

何故、同じようにダイエットをして、
拒食症になる人と、ならない人がいるんでしょうか?

実はダイエットは、拒食症を引き起こす、
単なる引き金にしかすぎません。

そこには、ダイエットを始めたときの、
心理状態が大きく関わってくるのです!

脳内で、ストレスを感じた時に、分泌されるCRHは、
ストレスが大きいほど、大量に分泌されます。

そうするとそれに伴い、
βエンドルフィンもまた、大量に分泌されます。

つまり、ストレスが大きければ大きいほど
より強力な、ダイエットハイが起こるんですね。

悩みですから、ストレスを感じやすい人、
ストレスを抱えた状況にある人ほど、
ダイエットが、エスカレートしやすいのです。

拒食症に陥りやすいタイプ

拒食症には、
優等生タイプのまじめな人が、
陥りやすいと言われています。

優等生タイプは、小さなころから、母親や他人から、
自分がどう見られているのか、ということを、
常に気にして行動してきた人が、多いようです。

そのため、自分の欲求を抑え込み
他人の意見を、優先させるようになるのです。

その結果、
自分のことを自分で決めること
が、苦手になっていきます。

他人からは、些細なことに思えることも、
自分で結論を出すことが難しく
自ら、ストレスを作ってしまうんですね。

また、食事を制限するダイエットは、
多少無理をすれば、無理をした分だけ
結果として現れてきます。

完璧主義で、負けず嫌いである、
優等生タイプにとっては、のめり込みやすい部分があるのでしょう。


拒食症の結末

長期間、食事を制限していると、
脳が「お腹が空いた」という、
サインを感じとる力が弱くなっていきます。

そして、ほとんど使うことの無い、胃は縮小してしまい、
食べ物を、受け付けなくなってしまいます。

空腹感を感じなくなって、
物を食べても、すぐに吐いてしまう

つまりいつの間にか、頭も体も、
食べ物を求めない状態になってしまうんですね。

これは、非常に危険な状態です。

生きるために必要である食事を、
欲しなくなるわけですから。

命の危険を感じるようになると、
病気に対する自覚症状が出る場合もありますが、

もうすでにこの頃には、こころも体も、自分の意志では、
コントロールできない状態になっています。

ここまでくると、無理矢理にでも治療させなければ、
過食症となるか、命を落としてしまう
…のどちらかとなってしまいます。

拒食症にならないために!守ってほしいポイント5つ!

女性の体拒食症は10代から20代の若い女性に多い病気です。

将来、健康な子供を産み育てるための、身体を作る時期に、
無理なダイエットは、そもそもやるべきではありません。

現在日本で、拒食症が増えた原因は、
ダイエットの低年齢化にあると、言われています。

十分に自我が確立されていない、若い時期には、
ストレスに対して、適切に対処できないことが多いため、
拒食症になる危険性が高いのです。

拒食症になる恐れからだけでなく、
健康的な生活を送っていくためにも、

極端に食事を制限するようなダイエット方法は、
適切なものではありません。

バランスのいい食事を摂りながら、
自然に体重を落としていくことが、大切です。

…しかし、そうはいっても、思春期であれば、
人目を気にして、食事を制限することもあるかもしれません。

健康的なやせ方と言うと、
「きれいごと」を言っているようにしか、
聞こえないという、若い子もいるかもしれません。

そんな場合には、せめて、
5つのポイント次の5つのことだけは守るようにしてください。

  • 1人で食事をしない
  • カロリー計算をしない
  • 三度の食事をする
  • 体重計に乗るのは1日1度
  • ダイエットしていることを家族に話す

拒食症は、あなたの身体やこころに、
長期間に渡って、大きなダメージを与えます。

将来後悔することのないよう、
その危険性を、理解してくださいね。

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やま

沖縄在住40代うちなーんちゅです。沖縄や食べ物に関する話題が多くなると思います。不定期更新ですが、ゆたしく!

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