那覇市の中心、国際通りの近くに、
地元の人たちはもちろん、
観光客にも人気の市場がある。
それは「那覇市第一牧志公設市場」。
ここには、沖縄ならではの食材がそろっており、
那覇の胃袋や、那覇市民の台所とも、呼ばれている。
国際通りの横にある「市場本通り」。
その中心にあるのが、那覇市第一牧志公設市場。
入り口からは、わからないのだけれど、
公設市場は、3階建ての建物になっている。
(ただし、利用できるのは2階まで)
その一階は、食肉や魚介類、
さまざまな食材などが並ぶ市場だ。
で、二階には10程度の食堂が並ぶ。
写真は、準備中の時間帯なので、客はいないが、
食事タイムになると、かなり混雑する。
見るとわかるように、食堂には壁も扉もない。
しかし、店と店の間には、
見えないボーダーラインがあるのである。
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公設市場と食堂のシステム
実は、この公設市場では、
一階で購入した食材を二階にもっていくと、
それを調理してくれるのだ。
これが、公設市場の「観光客」向けの特徴的なシステム。
観光客向け?
地元の人は、食べないの?
って思うかもしれない。
まぁ、正直食べる人は少ないよね。
一階の市場は利用するけれど、
二階の食堂を、地元の人が利用することは、少ない。
食堂の値段も、特に安いわけではないし、
市場で買ったものは、家で調理するからね。
もしも、一階で購入した食材を調理してもらうのならば、
調理手数料が発生するので、覚えておこう。
一階で商品の支払いをした後、
二階で調理手数料として、料金を支払わなければならないのだ。
その調理手数料は、目安としては、
3品調理で、1人あたり¥500。
1品増えるごとに、¥100プラスされていく…
というのが、基本的な目安。
詳しくは、店の人に聞いてほしい。
もちろん、刺身盛り合わせの場合には、
調理手数料はかからない。
ただし、
刺身だけの場合には、手数料はかからないんだけれど、
その代り、食堂で何か注文しなければならない。
そりゃあ、そうだ。
刺身だけ食べられた日には、食堂側からすれば、
無料で席を使わせることになるのだからね…
アルコールなどの、飲み物だけの注文でもオッケーだ。
とにかく、何か注文しなければならない。
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食堂から先に決めるのもいいかも!?
基本的に、お客さんは自分が好きな食堂で、
購入した食材を調理してもらうことが出来る。
しかし、(特に魚だが)市場で食材を購入すると、
その店の人が、二階食堂まで案内してくれるのだが、
その場合には、店の都合で連れていかれることもある。
だから、もしも食べに行きたい食堂があるのならば、
(たいして、どこも変わらないんだけれども…)
それを予め、下で伝えておくことだ。
逆に、二階で食べる食堂を先に決めてから、
下の階で買い物をする手もありだ。
特に、晩御飯時間になると、食堂が相当混む。
30分以上待つこともあるのだ。
席に着いたとしても、それから注文して、調理となると、
さらに時間がかかることとなる。
さらに、21時15分には建物自体が閉まってしまうため、
予約していたのに、結局食べられなかったりすることもあるのだ。
市場で魚屋を回る際には…
魚屋で買い物する際には、声をかけられても、
一通り店を一巡してから決めよう。
あまり、大きな声では言えないが、
やはり、品揃えが充実したところと、
そうでないところがあるからだ。
沖縄に関わらずどこもそうだが、
市場の人間は、勧誘に慣れている。
気が弱い人は、断りきれなくって、
あとから、あー、あそこで買えばよかった…
なんてことにも、なりかねないからだ。
人気の食堂ってある?
席数が多いのは、「道頓堀」という食堂。
ここは、エスカレーターから降りて、
目の前なので、一番混む店でもある。
二階の食堂の中には、
下からの食材の持ち上げ調理を、
受けないという店もある。
そういったお店には、
一階からのお客誘導も少ないため、
どうしても客入りは少なくなる。
私の知っている限りでは、
エスカレーター登って正面の店と、
その反対側に位置する4店は、
下からの食材の持ち上げを、受け付けていない。
だから、他と比べると、
あきらかに客の入りは少ない。
もしも、並んだりするのが嫌で、
下で魚を購入しないのならば、
それらの食堂に行くという手もある。
観光客は中国人多し!
最近の公設市場の観光客は、
中国人の割合が、非常に高い。
だから、市場の販売員も、
二階の食堂のスタッフも、
英語や中国語を話せる人が多い。
そうじゃないと、客が取れないのだ。
また中国人やベトナム、台湾人など、
アジア人がバイトをしている店も多い。
魚屋も、購入者が中国人だった場合は、
中国人が働いている店に回すので、
中心メンバーに、中国人スタッフのいる、
「つばめ」や「きらく」などといった店は、混みがちだ。
エスカレーターから、一番遠い食堂「がんじゅう堂」は、
場所的に客入りが少ないので、他が混んでいたら、
一度、少し離れたがんじゅう堂を確認してみよう。
公設市場おすすめの食べ方
調理手数料をかけたくないのであれば、私のお勧めとしては、
沖縄の珍しい魚を、刺身盛り合わせにしてもらって、
調理手数料料をかけずに、上の食堂で、食べたいもの注文することだ。
つまり、食堂で沖縄そばや、チャンプルーなどを注文し、
下の魚屋から、刺身を購入するパターンだ。
それならば、料理手数料はかからないので、
そこまでは高くならない。
また二階食堂にも、
沖縄ならではの珍しいメニューなどが並ぶ。
例えば、いらぶー汁(ウミヘビの汁)や、山羊汁など、
沖縄の普通の食堂には並んでいないような、メニューもあるのだ。
メニューも、選ぶのに迷ってしまうほどの数が並ぶ。
つまみになる料理も、多いので、
一杯ひっかけるのも、いい。
どうせ、公設市場を見学するのならば、
アジアちっくで、カオスな市場内の食堂を、
一度は経験してみては、いかがかな?
那覇市第一牧志公設市場データ
〒900-0014
沖縄県那覇市松尾2-10-1
電話 098-867-6560
営業時間 08:00~20:00
■休日
毎月第4日曜日
(12月は除く)
正月、旧正月、旧盆
※各店舗の定休日もあり
■アクセス
・空港より車で約10分
・モノレール『美栄橋駅』より徒歩約10分
■駐車場
市場の専用駐車場はありませんが、
浮島通りなど、周辺には、
有料駐車場があります。
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