グルクンは、沖縄の県魚で、和名はタカサゴ。
「県魚」って、割と沖縄の人間には認知されているんだけど、
実は、県外では知らない人も結構多いのである。
え?県魚って?県の魚なんているの?
って感じ。
そもそも「県魚」なんてくくりがなかったのに、
勝手に沖縄県が「県魚」決めちゃったんだから、
認知されていなくても、しょうがない。
実際に、1972年に沖縄が県魚をグルクンに決めてから、
10年くらいは、県魚を制定しているのは沖縄だけだったのだ。
今は真似して、県魚を制定しているところも増えたけどね。
今じゃ、宮城とか静岡とか京都とか凄いしね。
京都なんて、県魚20種類とか制定しちゃっているし、
静岡なんて、月ごとに県魚が変わるしね。
(1月はブリ、2月はサバ、3月はマダイ、4月は桜エビ…って感じで。)
その点沖縄は、潔いよ。
だって、ずっとグルクン一筋なんだから。
正直、なんでグルクンなんだよ!?
なんて気もするけどね。
[ad#co-1]
グルクンの種類の見分け方!
…とはいえ、一口にグルクンといっても、
実は何種類もごっちゃにされていたりするんですねぇ。
グルクンって呼ばれているのは、
基本的にタカサゴの仲間なんだけれども、
…などが、「グルクン」ってひとくくりにされております。
みんな似ているから、間違えそうだが、
(間違えたって何も困ることはないのだが…)
簡単に見分ける方法があるので、それを伝授しよう!
まずは、尾びれ!
尾びれを見るんですよ。
ウメイロモドキ系
尾びれが黄色ければ、それは
ウメイロモドキかユメウメイロモドキだ!!
ウメイロ系をアカジューグルクンなんて呼ぶこともある。
ユメウメイロは「シチューグルクン」と呼び、
「ヒラ―グルクン」とも呼ぶ。
※コメント欄より「釣りごろ」さんに教えて頂きました。
まあ、ウメイロモドキ系は色鮮やかだし、体高も高いので、
一度見れば、そう間違えることはないはず。
さらに、1キロサイズくらいまでデカくなるしね。
こんなに見た目が違うのに、グルクンって呼ぶの?
って感じだけどねぇ。
まあ、沖縄ではハタ系の魚を全てミーバイと呼んだり、
ブダイ系をイラブチャーと呼ぶように、結構適当なのである。
通じればいいのだ。
ササムロ系
ウメイロモドキ系はわかりやすいんだけど、
タカサゴ系とササムロ系が見分けにくいかもしれない。
しかし、これも尾びれを見ればすぐわかる。
上の画像のように、尾びれの黒い部分に違いがあるのわかる?
尾びれに黒いラインが入っていれば、ササムロ系。
尾びれの両端だけが黒くなっていれば、タカサゴ系だ。
なんかねぇ、上の画像だけを見ると、
身体の縦帯の色が濃いのがササムロ系かな?
なんて思うでしょ?
違うんだなー。
これは尾びれに黒のラインがあるからササムロ系!
ね!これもササムロ系だけど、
身体の色は濃くないでしょ?
ササムロ系は次の2種。
- ササムロ⇒ヒラ―グルクン
- クマササハナムロ⇒ウク―
ササムロはクマササハナムロに比べると、
体高が高いわけ。で、ちょっと平たい感じだから、
方言ではヒラ―グルクンって呼んだりする。
これも尾を見るとわかる通り、ササムロ系。
これは、クマササハナムロってやつ。
方言で「ウク―」とか「ウク―グルクン」って呼ばれたりする。
クマササハナムロは、ササムロに比べると、
体高が低くて、体に走る縦帯が細くて黒っぽい。
[ad#co-1]
タカサゴ系
そして、尾びれの両端だけが黒ければ、タカサゴ系。
タカサゴ系には、
- タカサゴ
- ニセタカサゴ
- イッセンタカサゴ
と3種いるんだけど、
まずこれがタカサゴ。
で、これがニセタカサゴ。
出典:3つとも WEB魚図鑑 http://zukan.com/fish/
で、これがイッセンタカサゴ。
ま、イッセンタカサゴは何となく、わかりやすいかな?
イッセンタカサゴは、2~3本の褐色のラインが体にある。
で、もっとも混同しやすいのは、
タカサゴとニセタカサゴなんだけど、
その違いは、側線に沿って、
黄色縦帯が走っているかどうかなんだな。
側線というのは、赤のラインを引いたところ。
このラインに黄色の縦帯が沿って走っていれば、ニセタカサゴで、
クロスするように走っていれば、タカサゴなのだ。
(写真はニセタカサゴ)
グルクンの見分け方まとめ
グルクンの見分け方としては、
まず、尾びれを見ること!
ま、ひじょ―に似ているし、一緒に泳いでいたりもするので、
売られる時にも、ウク―やタカサゴなどは、
ひとくくりにグルクンとして販売されてます。
間違っても、居酒屋や食堂で、
「グルクンの唐揚げお願い!
あ、ウク―でね。」
なんて、注文しないこと。
お、お客さんわかっているねー!
…だなんて風には、ならないから。
ただ、
「面倒くせえ客だな、おい!」
としかならないからね。
味なんて、正直大して変わらないよ。
(ウメイロ系は、また別)
さて、グルクンの種類としては、次の4種類を覚えておけば、
ばっちりだ!!
- カブクワ(ヤ)ーグルクン(タカサゴ)
- ウクー(クマササハナムロ)
- ヒラーグルクン(ササムロ、ユメウメイロ)
- アカジューグルクン(ウメイロモドキ)
ちなみに、ヒラ―グルクン=アカジューグルクン
だと混同している人も多いのである。
うちなーんちゅでも、見分けがつかない人の方が多いから、
この知識をひけらかすといい。
「面倒臭えやつだな、おい!」
となること間違いない!
[ad#co-1]
この記事でウメイロモドキと紹介されているのは、
方言でシーヌクワーと呼ばれるウメイロです。
ウメイロモドキはアカジューグルクンと呼ばれて、
ユメウメイロとは、少し違う形をして
目が大きく流線型でかっこいい感じです。
ユメウメイロをシチューグルクンと方言で呼び、
ヒラーグルクンと呼ぶこともあります。
ややこしいですね。笑
ご指摘ありがとうございます!
ちょっと、今飲んでいて、
頭に入らないので、ウメイロモドキの
画像だけ修正させていただきます!
わからないのは、私の方でした…
とほほ…
勉強になります。
またいろいろ教えてくださいね。