てんtoてん(てんとてん)!観光客にも人気の木灰そばなら!!

那覇市識名の、民家が立ち並ぶ場所に、
ひっそりと佇む沖縄そば屋がある。

名前は「てんtoてん(てんとてん)」。
民家を改造した店舗は、一面を植物に覆われている。

知らなかったら、飲食店だとは、思わないだろう。

てんtoてん入口

中に入ると、まるでギャラリーかのよう。

そば屋というよりは、落ち着いたcafeって感じ。

玄関の隣には、ピアノも置かれているので、
もしかすると、リサイタル的なこともやっているのかもしれない。

実は、この店舗兼用住宅は、あの佐敷町のシュガーホールを設計した、
建築家「真喜志好一」設計によるものだそうだ。

まあ、これだけの情報でも、何となくわかると思うが、
この「てんtoてん」は、センスのいい女性がオーナーである。

だから、細かなところも、女性らしい心配りがあったりして、
居心地がいいのだ。

場所がわかりにくいということや、道が狭くて坂にあるために、
駐車場への駐車が難しい場合があるが、観光客も多い。

てんtoてん店内
写真では、席が空いているが、すぐ直後には満席になった。
平日で、雨もちょっと降っていたが、さすがに人気店である。2階や地下1階にも席がある。

 
例えば、水だ。
従業員が注文を受けに来るさいに、出される水は、
ハーブ水…もちろん、あの危険なヤツではない。

サレオツなほうである。

他にも、テーブルにひかれた
手づくりのランチョンマットや、器、
お土産用に売られている藍染など…

色んな細かいところに、オーナーの、
センスを感じることが出来る。

きっと「手づくり」「オーガニック」、
などといったキーワードに、ぴんとくる方には、
特に女性には、一発で気に入られる店だろう。

そして、そんな店で出される、沖縄そばもまた、
なんとも洗練されたものなのだ。

てんtoてんの木灰そば


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てんtoてんのそばの麺について

ここの沖縄そばの麺は、
名前が「木灰(もっかい・もくはい)そば」なだけに、
木灰を使って作られる

木灰とは、その字のとおり、
木の灰のことである。

薪で火を焚いたあとに残る、木の灰を、
水に入れて、沈殿するのを待ち、その上澄み液を、
「つなぎ」として使うのだ。

そして、伝統的な沖縄そばの麺を作る際には、
この「木灰液」が、使われていたのだ。

現在では、ガスや電気の普及によって、薪を使うことも少なくなり、
いい木灰を得にくくなったため、手打ち麺を作る際には、
一般的に「かん水」が使われることが多くなっている。

だからこそ、「木灰そば」は、昔ながらの作り方だよ!

と、アピールするところが多いのだ。

しかし、実は「木灰液」を使ったところで、
伝統的な沖縄そばの麺の作り方だとは、言えないのである。

その点については、詳しくはこちらから。
沖縄そばの麺の違いはどこから?

木灰そばの麺てんとてん
この「てんtoてん」の麺も、生めんタイプの提供方法だ。
平麺の縮れ麺で、モチモチトゥルントゥルンしている。

 
てんtoてんでは、生めんタイプの提供方法が取られている。

つまり、注文が入ってから、麺を茹でるのである。

そうすると、かん水を使っていようが、
木灰を使っていようが、食感の上では、
ラーメンのような感じになる。

 

ただ、てんtoてんの麺は、不思議なことに、
麺の表面がとぅるんとしている。

これはなんだろうな、と思っていたら、
麺を練るときの、打ち粉として、
タピオカ粉」を使っているそうなので、
それが、この特徴的なとぅるんとした食感になっているんだろう。

てんtoてんのそばのダシについて

カツオとアグー豚のダシでとった、澄んだダシは、
非常にあっさりしている。
 

一口目、正直うまいとは思わない。

「あふぁい」のだ。

※あふぁい:薄い

ダシのうまさが、がつんとこない。

しかし、食べ終わるころには、
ちょうどいい感じになるような、
そんな、そばダシである。

全て食べ終わって、
「あ~、うまいなぁ」
と、思うのである。
 
しかし、正直、物足りない人もいるだろうと思う。
特に、化学調味料に慣れた人には、そうだろう。

てんとてんでは、だし汁は豚2種類の骨と赤肉(ロース)、
鶏がら、かつおを別々に取って、合わせている。

味付けは、塩と、薄口しょうゆ。

きちっと材料を計り、塩分濃度計を使用しているので、
安定した味で、そばを提供することができるのだ。

丁寧にダシを取った後、さらに濾して使うので、
あのように透き通った、そばダシになるのである。


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豚肉

上にのっている豚肉。
これが、うまいなぁ。

超柔らかく焚いてあって、
時間と手間をかけられていることが、わかる。

三枚肉ではなく、赤肉。
ロースの部分だ。

この肉を炊いた汁も、ダシとして使われる。

だから、油の多い個所を炊いて、ダシを取る店と比べると、
そば全体を通して、油っぽさは、少なくなるわけだ。

このあたりもやはり、女性好みだろう。

 

手打ち麺、ダシ、肉、
全てが、手間と時間をかけて、
丁寧な仕事をされていることを感じる。

しかしこれが、沖縄そばかというと、違う。

いや、沖縄そばに違いはないのだが、
オーソドックな沖縄そばではない。

てんtoてんの木灰そばは、
昔ながらの作り方を取り入れながらも、
洗練された、独自のそばに仕上がっているのだ。

てんtoてんの女性オーナーである、
真喜志三千子さんの手仕事の様子がわかる
素晴らしい映像がありました。

こういうのを、見て食べると、
また全然違った味わいになるんだろうなぁ。

ぜひ、食べに行く前に、
この映像をご覧になってください。

てんtoてんデーター

TEL 
098-853-1060

住所
沖縄県那覇市識名4-5-2

交通手段
識名園から徒歩約8分(600m)
バス:三重城-新川営業所間2番・3番にて「識名」下車、徒歩数分
(注) 2番・新川営業所発の識名トンネル経由は「識名」バス停には止まりません

営業時間
11:30~15:00 (L.O)

定休日
月曜日(日曜営業)

メニュー

木灰すば ¥650
古代米のおにぎり ¥160
ぶくぶく―茶 ¥540
あまがし ¥380

※ちなみに古代米は、西表島産。
特製肉みそがついてます。

コーヒー ¥380
紅茶 ¥380
オレンジジュース ¥380
ビール ¥540

≪セット≫ ¥1100

木灰すば
古代米おにぎり

コーヒー
or
あまがし

てんとてんのぶくぶくー茶

ぶくぶく―茶
茶うけとして、橘餅(きっぱん)がついてくる。

kippann


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沖縄そばの麺の違いは?独特の食感の驚きの理由

ここは那覇市安里にある「栄町ボトルネック」という飲み屋。
ディープな場所にあるのにもかかわらず、観光客もちらほら訪れるという人気のお店。沖縄観光初心者は訪れることはまずありませんが(笑)

栄町ボトルネック

さて、この「栄町ボトルネック」は、じつはおいしい沖縄そばが食べられるのです。シンプルですが、〆にぴったりの沖縄そばです。

栄町ボトルネックの沖縄そば

最近「沖縄そば」にはまった小林さん。
小林さんは年に何度も沖縄を訪れます。

質問者の写真
沖縄そばって美味しい!すっかりはまっちゃったわ。

今までは、沖縄そばは単なる食事メニューのひとつにすぎなかったものの、食べているうちに、沖縄そばの奥深さに目覚めた様子ですよ。今夜はボトルネックの沖縄そばの噂を聞きつけて、こんなディープなお店に女性ひとりでやってきたのです。

質問者の写真
でも、「沖縄そば」ってひと口にいっても、お店によって全然違うのよねー。ま、だからこそ、いろんなお店に食べに行くのが楽しいんだけど。

カウンター隣で一人飲んでいたyamaが、馴れ馴れしく話かけてきましたよ。yamaは、栄町ボトルネックの常連さんです。飲んだくれです。

解答者の写真
何処の沖縄そば屋が一番おいしかった?

質問者の写真
え?えーと…「首里そば」かなぁ。

首里そばおすすめ沖縄そば!
首里そば
首里そばの麺は、かん水を使って手打ちされている。茹でおきタイプ。首里そばは麺が固いと言われる。それは、たぶん強力粉だけを使っているか、強力粉を多く配分させているのかもしれない。また、首里そばでは、機械ではなく人力で生地を練る。機械よりも、人力の方が力を加える方向を変えやすいため、コシが強くなると言われているので、そういったところが首里そばの麺のあの固さにつながっているのかもしれない。

 

解答者の写真
ああ、「首里そば」はうまいよね!麺も手打ちだし、素材にもこだわっている。

質問者の写真
そうそう!麺の食感が違うのよ!他で食べるものと違う!なんでだろ?あ、そうそう沖縄そばの麺って、「蕎麦粉」使ってないんですよね?

解答者の写真
そうなんだよ。蕎麦粉は使わずに小麦粉だけで作るんだ。正確には小麦粉と塩と「かん水」あるいは「木灰」でね。

自称「沖縄そば通」のyamaは、得意げです。

質問者の写真
じゃあどうして、沖縄「そば」って呼ぶんですか?それって、詐欺じゃないですか?(笑)

解答者の写真
はっはっは!詐欺とはひどいな。

…沖縄そばのルーツは、「支那そば」なんだ。だから「そば」って呼んでいるんだと思うよ。「支那そば」だって、蕎麦粉使ってないけど「そば」って呼ぶでしょ?

本土出身者が連れてきた中国人コックが、
那覇の辻遊廓近くに開いた支那そば屋が、
今日の沖縄そばの直接のルーツであると考えられている。

したがって本土のラーメンと沖縄そばは、
先祖を同じくする兄弟のような関係にあると言える。
引用:ウィキペディア

質問者の写真
ふーん、沖縄そばはラーメンと兄弟のようなものなのか…

でもさ、実際食べると「ラーメン」とは全く違うんだよなぁ。

解答者の写真
どちらかといえば、スープに関して言えば、うどんや肉そばに近いよね。

カツオだしを使っているってことと、味付けには塩がメインに使われているってこと、脂を取るってことが、ラーメンとは違うスープに仕上がる理由だと思うよ。

栄町ボトルネックの沖縄そば

小林さんの注文した沖縄そばが届きました。栄町ボトルネックの沖縄そばは、そば出汁は「やかん」に入って出てきます。自分でそれを注いで食べるのです。ちなみに、出汁は飲み放題。

質問者の写真
お、おいしい!正直な話、このお店に入ったときは不安だったんだけど(笑)、期待以上に美味しいわ!

解答者の写真

うまいでしょ!ボトルネックの沖縄そばは出汁がうまいんだよねぇ。すっきりとしているけど、旨みが強い。カツオや豚はもちろん、鶏や煮干しなども使って丁寧に出汁を取っているんだ。その美味い出汁が、この細い麺と最高に合うんだよなぁ。

質問者の写真
あらほんと!この麺、今まで食べた中で一番細いわ!麺の太さって違うのね。

解答者の写真

麺の違いはその太さだけじゃないんだ。

  • 丸麺か平麺か
  • 縮れているかストレートか
  • 細いか太いか

使っている小麦粉によって麺の色も違えば、モズクやゴーヤーを麺に練りこむなどといった「変わり麺」も存在するんだよ。

質問者の写真
ふーん。沖縄そばの麺ってひと口に言っても、いろいろあるんですねぇ。

質問者の写真
沖縄そばって、小麦粉とかん水と塩で作っているんですよね?たしかラーメンの麺も材料は変わらないはずなのに、なんでこんなに食感が違うんだろ?

解答者の写真

ああ、それはね、一番の理由としては、麺の保存方法にあるんだよ。

質問者の写真
麺の保存方法?

解答者の写真

そうそう。沖縄そばのあの麺の独特な食感は、麺の保存方法と提供方法によって出来上がるんだ。

解答者の写真

沖縄そばの麺の食感を大きく分けると…

  • ラーメンみたいなツルツルもちもち麺
  • ゴワゴワ固く、噛むとぶちっとちぎれる麺

の2つがある。これらの違いは、生麺タイプか、従来の沖縄そばのタイプかってことなんだ。

質問者の写真
「ゴワゴワ固く、噛むとぶちっとちぎれる麺」って、超まずそうなんだけど(笑)!

解答者の写真

(笑)確かに!だけど、このタイプの麺が沖縄そば本来のものなんだよ。小林さんの好きだっていう「首里そば」の麺もこのタイプさー。

質問者の写真
うーん。…それって表現が間違っているような…(笑)確かに、「首里そば」の麺は独特の固さがあったなぁ。あれが、沖縄そばの本来の麺のタイプなんですか?

解答者の写真

麺の保存方法・提供方法に関してはね。

質問者の写真
???

解答者の写真

「ラーメンみたいなツルツルモチモチとした麺」も、
「ゴワゴワ固く、噛むとぶちっとちぎれる麺」も、
使う材料には変わりはないんだよ。

ま、使っている小麦粉の種類や産地にこだわっているところもあるけどね。

質問者の写真
じゃあ、どこが違うんでしょうか?さっき保存方法が違うって言ってましたけど…

解答者の写真

そう。保存方法が違う。ラーメンなんかだと、生麺を注文が来てから茹でるよね?
伝統的な沖縄そばの麺は、注文が来てから麺を茹でるんじゃないんだ。麺を作ったら、先茹でしておくんだよ。

沖縄そば屋なら、営業前に先に麺を茹であげておくわけさー。

質問者の写真
え?営業前に茹でちゃうわけ?

解答者の写真

そう。先に麺は茹でちゃうんだよ。茹でたら、油をまぶす。

質問者の写真

あ、油をまぶす!?

解答者の写真

そう。油をまぶしたら、自然冷却する。扇風機の風なんか当ててね。

質問者の写真

し、自然冷却!?水で締めるとかじゃなく?

解答者の写真

打ち終わった沖縄そばの麺は、そういう工程を経て保存されるわけ。で、注文がきたら、油落としと麺を温める意味で一度お湯でゆがき、沖縄そば出汁を注いで完成というわけ。

質問者の写真

なんか、私の麺に対する常識が崩れ去りました…

解答者の写真

対して、「ラーメンみたいなツルツルモチモチとした麺」は、「生めん」タイプ。注文を受けてから、麺を茹でるという、ラーメンと一緒の方法。
最近この自家製生麺を「売り」としている、沖縄そば屋も増えたよねー。

質問者の写真

でも、なんで、先茹でして油をまぶすなんてことをするんですか?

解答者の写真

これは、冷蔵庫などの設備がない時代に、ものを長持ちさせるための工夫だったんだよ。

質問者の写真

へー!それがあの沖縄そばの麺の独特の食感につながるんだぁ。

解答者の写真

そう。油が麺の表面からしみ込んで、固くなるんだな。そして、油を麺にまぶす際に、手で麺をこすり合わせるんだけど、この時にあの麺の「縮れ」ができるというわけなんだよ。

解答者の写真

まあ、現在は冷蔵設備も整っているからね。わざわざその工程を踏まずとも、麺を保存することが可能になった。なので、その工程を省いた生めんタイプで提供する沖縄そば屋も増えているんだよね。実際美味しいしね。

質問者の写真

「てだこそば」とかの麺が、そのタイプですか?

解答者の写真

そうそう。今は、手打ち生めんタイプの人気店も多いよね。ただ一昔前は、昔ながらの沖縄そばの麺とはあまりにも食感が違うので、このタイプの麺を使った「沖縄そば」が果たして「沖縄そば」といえるのかどうか、疑問を持つ人も多かったよね。もうこのタイプは浸透しているから、そう思う人も減ったと思うけど。


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質問者の写真

そういえば、沖縄そば屋でよく「木灰(もっかい)そば」っていう文字見かけるんですけど、それってなんなんですか?

解答者の写真

「木灰」っていうのは、読んで字のごとく木の灰のことだよね。沖縄そばの麺は、小麦粉と塩とかん水を材料とする。卵を入れるところもあるみたいだけどね。ま、それはおいといて、「かん水」だな。「かん水」って「つなぎ」の役割をするわけさー。で、この「かん水」の代わりに沖縄では「木灰」が使われたわけさ。

質問者の写真

え、木の灰を麺に練りこんでいるってことですか??

解答者の写真

いや、そうじゃなくてね、木の灰を水に入れておいて、しばらくすると沈む。そしたらその水の上澄み液を使うというわけなんだ。

質問者の写真

へー。

解答者の写真

つまりね、昔は「かん水」が手に入りにくかったんだと思うよ。だから木灰の上澄み液をつなぎとして使ったんだろう。昔は、麺を茹でる際には、薪を使っていたから、木灰もタダで手に入るわけだしね。

きしもと食堂木灰そば
きしもと食堂の沖縄そば
木灰使用でなおかつ、茹であげタイプ
伝統的な沖縄そばの製麺法である

 
ガスなどの設備が整うにしたがって、
薪を使うことの無くなった、戦後、

いい木灰が手に入ることも少なくなって、
暖簾を下げた、沖縄そば屋も多かったようだ。

ところが、新しい世代がオープンさせる、
沖縄そば屋には、手打ち麺を前面に出して売り出すところも多い。

ただし、「かんすい」を木灰のかわりに、
つなぎとして使い、手打ちするところがほとんどだ。

これでは、中華めんと全く変わらない

…というか、実は沖縄そばは、
公正競争規約の上でも、分類は「中華麺」なのだ。

解答者の写真

だから、「木灰」をつかったそばを出す店は、木灰を使って、麺を手打ちしてますよ!ということを、強くアピールしているわけさー。

木灰そばの麺てんとてん
那覇市識名のてんtoてんの木灰そば
プリプリした縮れ麺で、粘りがある(生めんタイプ)

 

質問者の写真

じゃあ、木灰を使って手打ちした麺を、先茹で油まぶし、自然冷却したものが沖縄そば本来の麺ってことなんですね?

解答者の写真

そうそう。

質問者の写真

生めんタイプと、先茹で油まぶしタイプが麺の食感に大きな違いがでるのはわかったんですけど、木灰をつかったそばって、使ってないそばと違いがあるんですか?

解答者の写真

そりゃああるさー。沖縄そばの麺に使われる木灰には、例えばデイゴとかガジュマルとか、イジュとか…向いているといわれる木がある。でね、使われる木の種類によっても麺の味や香りに違いはでるらしいよ。

……でも、正直な話。よっぽど舌の肥えた人じゃない限り、わからないよね。俺もわからんし。

質問者の写真

ふふふ。じゃ、木灰と「かん水」だと、結構違いがわかるんですか?

解答者の写真

いや、わかる気はする…

じっくり、そばダシを飲んだ後に、

舌の上に残る、
なんだかよくわからない味や香り…
それが、灰汁独特のものだったりする。

なんというか、言い方は悪いが、
俺の感覚では、カツオ出汁の先にある、
化学調味料のような味…

質問者の写真
化学調味料のような味!
すごくまずそうなんですけど…(笑)

解答者の写真

(笑)正直な話、かんすいを使おうが、木灰を使おうが、味や香りに大きな違いはないよね。味に関係するのは、小麦粉の種類や質が一番大きいだろうし、新鮮な小麦粉の打ちたて自家製麺なんかだと、はっきりと味は変わるよね。

だけど、実際どうなんだろう。沖縄そばは「だしくぇーむん」とも言われる。意味は「出汁を食べるもの」って意味なんだ。なんで、麺に個性が強すぎてもどうなんだろうって気はするけどね。

質問者の写真
一番好きな麺ってあるんですか?

解答者の写真

最近オープンする沖縄そば屋の出汁って、洗練されたものが多いんだよね。透き通っていて、上品な出汁だ。なんで、そういうスープには細い麺が合うと思うなぁ。

例えば、ここ栄町ボトルネックの沖縄そばの麺は「亀浜製麺所」の麺なんだけれど、細いよね。この麺とこの洗練されたそば出汁が合わさって、おいしいわけさ。たぶん、この出汁にぶっとい麺だと美味しさは半減すると思うな。

けっして太い麺が美味しくないってわけじゃなくて、あくまで出汁との兼ね合いだと思うんだよね。

あとは好み。例えば、沖縄本島の北部では固めの平麺、南部ではややコシのある中太縮れ麺、宮古地方はやや縮れた細麺、八重山では細いつるんとした丸麺…というような麺が伝統的に使われている。なので、育ったところで慣れ親しんだ麺がどうしても美味しいと思うんじゃないだろうか?

ただ、最近の那覇ではこの沖縄そばみたいに細めの麺が人気が高いらしいんだけどね。俺もこの「亀浜製麺所」の麺は好みだなぁ。美味しいよ。

質問者の写真
うん。おいしかった。
スーパーでも、この麺は売っているんですか?

解答者の写真

亀浜製麺所の麺は売っていないなぁ。製麺所に直接行けば、売ってくれるとは思うけど…あ、でも最近はこの麺に近い麺がスーパーに並んでるよ。

質問者の写真
そうなんだ?帰りに買ってみようかな?近くに「栄町リウボウ」ってスーパーがあったし。

茹でるってどのくらい茹でればいいんですか?あ、でも油をまぶすって面倒くさそう…

解答者の写真

いやいやいや、スーパーで売っている沖縄そばの麺は、その工程はしなくていいんだよ。もうそこまではやられているんだ。なんで、さっと湯通しして、麺をあたため、余分な油を流す程度でいいんだよ。

ま、最近は生めんタイプの沖縄そばの麺も売られているから、その場合は袋の表示通りに茹でればいいよね。

質問者の写真
ああ、そうなんだ!じゃ、私でも作れるかな?

解答者の写真

おいおいおい、出汁はどうするんだよ。

質問者の写真
沖縄そば出汁ってスーパーに売ってるじゃん。

解答者の写真

ハハハ(笑)。詳しいな小林さん。

質問者の写真
すみませーん!このやかんに入っているそば出汁持って帰ってもいいですかぁ?

解答者の写真

ハハハ(笑)。ずうずうしいな小林さん。


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沖縄そばとソーキそばの違いは?え!?まじで!!

沖縄そばとソーキそばの違いは何なの?
なんて、聞かれることがあります。

でも、そんなことを聞くのは、
ハッキリ言って、かなり、沖縄初心者です。

その違いは、拍子抜けするものですが、
こっそり、そんなことも知らなかったw、
あなたにお教えしちゃいます!!


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沖縄そば

沖縄そばという時、二つの意味があります。

1つ目は、大きな意味での、沖縄そば全体を言う時。

ソーキそばや、軟骨そばや、てびちそばなど、
定番のものから、創作っぽいものまで、
全てを含めて、沖縄そばと言う場合です。

だから、ソーキそばも沖縄そばに違いありません。

 

2つ目は、その店の基本メニューとして、
「沖縄そば」と言う場合です。

沖縄そば屋には、メニューが、
沖縄そばと「じゅーし―」しか、
おいていないというところもあります。

※じゅーしー:沖縄の炊き込みご飯

で、その店の基本のそばには、
その店の名前が付けられることも、多いです。

例えば、「首里そば」という沖縄そば屋では、
「首里そば」と、名前をつけるというかんじです。

首里そばメニュー

そうでなければ、その店の基本のそばを、
「沖縄そば」としているところが、ほとんどだと思います。
 

そして、一般的には「沖縄そば」であれば、多くは、
かまぼこと、三枚肉がのっていることが多いです。

沖縄そばとソーキそばの違いは?

ソーキそばとは?

ソーキそばっていうのは、
ただ単に、沖縄そばにのっている肉の代わりに、
「ソーキ」がのっているだけ。

ソーキっていうのは、豚のあばら骨の部分です。
それを煮込んだものですね。

要するに、ラーメンでいう、
トッピングが違うだけなんですね。

だから、「テビチそば」は、
テビチがのっているだけだし、

「ゆし豆腐そば」は、
ゆし豆腐がのっているだけだし、

「野菜そば」は、野菜炒めが、
沖縄そばの上にのっているだけ…

なんてことが、多いですね。

そばのダシも、麺も変わらず、
上にのっている具だけが、変わるってことがほとんどです。

たまに、麺の方に、材料を練り込んで作る…
なんていう、変わり沖縄そばなんかもあったりしますが、

基本的には、

沖縄そば + トッピング

によって、名前が変わってくることが多いです。

…ちょっと、拍子抜けしちゃいました?

でも、実際そうなんですよね。

(^^ゞ

ちなみに、ソーキには、
「本ソーキ」と呼ばれる、固い骨のついたソーキと、
「軟骨ソーキ」と呼ばれる、軟骨の部分のソーキがあります。

本ソーキの方が、仕入れ価格も高く、
いいダシがでるのですが、

「ソーキそば」も「軟骨ソーキそば」も、
そば出汁は同じものを使っているので、
違いは、トッピングの肉だけです。

家庭で作る場合には、本ソーキの方が、
美味しいそばダシが取れるんですけどね。


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「首里そば」こだわりの手打ち麺!沖縄そばおすすめの名店

首里にある、「首里そば」は、
沖縄そばの名店との評判も高い。

首里そば入口

1993年に閉店した、首里の伝説の沖縄そば屋「さくら屋」直伝の、
伝統的な「沖縄そば」の製麺方法にこだわっている名店である。

20140821_shurisoba121409

沖縄そばの麺を、手打ちする店も増えてきたが、
「昔ながらの手打ち麺」で、なおかつこれほど完成された、
沖縄そばを出すお店は、「首里そば」以外に、まずない。

首里そばおすすめ沖縄そば!

観光客の方に、おすすめの沖縄そば屋を教えろと言われれば、
私は、まずこの首里そばを紹介したい。


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麺へのこだわり

「首里そば」は、伝説の名店
「さくら屋」のそば打ちの技術を唯一継承している店だ。

首里そばの一番の特徴でもある、コシの強い麺は、
好みがはっきりと、別れるところでもあるだろう。

硬い」だとか、茹で方が足りていない…
なんて、感じる人もいるようだ。

しかし、首里そばの、いや、「さくら屋」のそばの麺は、
「あの状態」で、正しい硬さなのである。

私の記憶が確かならば、さくら屋の麺は、
もっと硬かった気さえするくらいだ。

(…といっても、味も何もわからない学生時分のことだが。)

首里そば 麺打ちコシの強さが特徴の首里そばの麺は、
選び抜いた小麦粉に「かんすい」を加え、
2時間かけてテコの原理で、こねる。

首里そば 麺をほぐす
画像:http://shurisoba.shop-pro.jp/

さらに手もみし、5時間ほど寝かすことで、
あの強靭なコシを持つ、麺に仕上がるのだ。

こだわり抜いた無漂白の小麦粉は、
季節や気温によって配合を変える。

今回食べた麺は、少しだけ黒っぽかった。
黒っぽい小麦粉を混ぜていたのかもしれない。

小麦粉を選び抜いているというだけあって、
確かに、麺がうまい。

 
本来の沖縄そばの麺の作り方としては、
「木灰」の上澄み液を使って、小麦粉を練っていくのだが、
首里そばでは、「かんすい」を代用している。

私の中では、「木灰」を使おうが、「かんすい」を使おうが、
大きな違いは感じない。

麺を打つのに、2時間以上。
それを寝かすこと、5時間以上。

さらに、営業前に麺を茹であげ、
油をまぶし自然冷却させておく…

この作業が、あの独特の麺の食感を作り上げるのだ。

 
ただ、一つ。
個人的に残念に思っていること…

それは、麺の太さが
バラバラすぎることだ。

以前から、麺の太さに違いはあったが、
今回食べた沖縄そばの麺は、あまりにも太さが揃っていなかった。

当然、太さが変われば、麺の茹で上がり方も変わるわけだ。

(もしかすると、同じ太さの麺だけを一緒に茹でているのか?)

手打ちであるから、麺の太さの不揃いは、
「愛嬌」だとも言えるが、それにしても不揃いだ。

それ以外の「こだわり」から、考えると、
もしかすると、わざとなのかもしれないが、
不釣り合いのようにも、思えるのだ。

shurisobateuti3

食べ終わるのは、5分。

一杯の沖縄そばが作られるまでにかかった、
手間や時間を、あなたは感じとることができるだろうか?


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洗練されたダシ

首里そばのダシ(スープ)は、
透き通っていながらも、旨味がつまった深い味わい。

豚肉、かつお節、島マース(塩)という、シンプルな材料から、
ダシを取っているのだが、厳選した素材を、
時間をかけて最大限の旨味を引き出している。

奇をてらったり、特に変わったことをしているわけではない。

ただ、ただ、素材にこだわり、丁寧に時間をかけて、
麺もスープも作っているというだけなのだ。

 

上にのる具は、三枚肉と赤肉(ロース)、白かまぼこだ。

時間をかけて煮込まれる豚肉

「首里そば」では、沖縄県産の豚肉にこだわり、
豚肉の品質には絶対に妥協をしない。

泡盛をふんだんに使い、時間をかけて煮込んでいる三枚肉と赤肉は、
超柔らかく仕上がっていて、豚肉のうまさが詰まっている。

ぜひ、目をつぶって豚肉を味わってほしい。

豚の匂いがするのである。
豚の匂いといっても、嫌な臭さではない。

たっぷりと使用される泡盛の香りと、
うまさの詰まった豚肉の匂い。

厳選された豚肉を使って、
丁寧に時間をかけて、煮込んでいることがわかるだろう。
 

普通の沖縄そばには、薬味として
紅ショウガがのることが多いが、
首里そばでは、生の針しょうががのっている。

首里そばおすすめ沖縄そば!

これがまた、洗練されたダシと合わさって、
うまいのだ。

私は、沖縄そばを食べるときは、
まずは通常のダシで頂き、その後、
「コーレーグース」を加えて、
ダシが完成するとさえ、思っているのだが、

首里そばの、スープは、
「コーレーグース」を加えなくとも、
針しょうがによって、すでに完成されている。

 

首里そばのじゅーしー

じゅーしーは、沖縄の炊き込みご飯。
あっさりした味付け。

20140821_shurisoba121537

テーブルに置かれているのは、コーレーグースと、
七味唐辛子に、黄色と赤が印象的な沖縄のお箸(うめーし)

超混む首里店

首里にある本店には、駐車スペースが6台分しかない。
さらに、近辺の道はせまく、縦列駐車になるため、
大きな車では、不便かもしれない。

近くに有料パーキングあり(300円)

有料パーキングの方が、駐車しやすく、
食べている途中で、車の移動をしなければならないなど、
面倒くさいことがない分、気が楽かも。

県庁店

県庁の地下1階でも、首里そばを食べることができる。

雰囲気としては、首里店の方がいいのだが、
県庁店では、飲み物がセルフサービスで飲め、
さらに、ちんすこうがついてくる。

じゅーしーは、メニューに無いようだ。

アクセスや駐車も便利で、
時間がないのであれば、県庁店を利用するのも手だ。

首里そばデーター

首里そば
沖縄県那覇市首里赤田町1-7
コンサートギャラリーしろま1F

電話 098-884-0556
11:30~14:00(売り切れ御免)

定休日 日・祝日

席数
24席 (カウンター4席 テーブル 4×2、8×1席 座敷 4×1席)

完全禁煙

メニュー

首里そば 並み  500円
     小   400円
     大盛り 600円 

じゅーしー    200円

こーりぜんじゃい 250円
(氷ぜんざい)

おにぎり 100円
煮つけ 450円
煮つけ・おにぎりセット 500円


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那覇市寄宮の沖縄そば屋!「沖縄すば処 月桃」のこってり味が!!

沖縄そば月桃

那覇市寄宮のJAおきなわ真和志支所1Fにある、
沖縄すば処 月桃」。

(「そば」のことを、「すば」と言ったりする。
沖縄すばって言ったほうが、本物っぽい気もするな。)

「沖縄すば処 月桃」では、
木灰(もっかい)そば」が売りだということで、
ずっと気になっていたのだが、ようやく食べることができた。

木灰そばというのは、
麺を作る際に、つなぎとして
かん水ではなく、木灰を使っているものだ。

木灰とは、木を燃やした後の灰のことだが、
木灰を直接、麺に練り込んでいるわけではない。

木灰を水に浸した、その上澄みを使うのである。

それが、昔ながらの沖縄そばの麺の作り方なのである。

木灰汁は、かん水と同じような使われ方をし、
効果としては、麺が切れにくくなる

そして、麺にコシを与えるのだ。

ただし、木灰を使っているからといって、
昔ながらの沖縄そばの麺になるわけではない。

これについては、あとでウンチクをたれることとして、
「沖縄すば処 月桃」の沖縄そばを、紹介しよう。


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こってり味は白濁スープ

「沖縄すば処 月桃」の特徴的なところの1つが、
「こってり」味のスープだろう。

「沖縄すば処 月桃」で食べるなら、
一度は食べて欲しいのが、このこってり味である。

月桃こってり

月桃のこってり味のスープは、見ての通り、白濁している。

「沖縄すば処 月桃」では、そば汁を、
あっさりとこってりから選ぶことが出来る。

あっさり味は、真昆布とカツオ、豚と、
そして秘密の野菜を加えて、出汁をとっている。

そして、こってり味は、言うなれば、
とんこつラーメンの、匂いが抑えられているバージョンだ。

沖縄そばでは、豚出汁が強いお店でも、
白濁しているところは少ない。

豚出汁を取る際に、豚骨ラーメンのスープを作るように、
たぎらさない(ぐつぐつぐらぐらさせない)のだ。

だから、豚出汁の割合が多い店でも、
スープは透明なところが多い。

しかし、この「沖縄すば処 月桃」のこってり味は、
綺麗に白濁している

つまりは、長時間たぎらせて、
豚出汁を取っているのだ。

ただし、豚骨ラーメンのスープほど、
匂いが強いわけではないので、
豚骨ラーメン程には、沸かせていないのかもしれない。

ここ「沖縄すば処 月桃」では、
あっさり味も、こってり味も、出汁を長時間(八時間以上)
じっくり時間をかけてとっているそうだ。

この、月桃のこってり味。
麺も、ラーメンのようにモチモチしているから、
まるで、豚骨ラーメンを食べているかのよう

スープは、濃厚でうまい!

しかし、沖縄そばを食べている感じはしない…
というのが、私の正直な感想だ。

あっさり味はカツオが利いているスープ

沖縄すば月桃あっさり

これは、あっさり味。
カツオが利いたスープだ。

上にのっている、肉の煮汁の味がスープに混ざり、
若干甘めのスープになっているのが、
個人的には、残念に思うところ。

肉の煮汁と合わさり、
スープが絶妙に仕上がっているという、
沖縄そばもあるにはあるんだが、

月桃さんの沖縄そばの場合には、
もしかすると、肉を沖縄そばの上にのせるのではなく、
別皿で提供した方が、よりスープを美味しく味わえる気がする。

出汁を取る際に加えられる、
野菜の甘さも加わっているだろうから、
余計に、甘く感じるのかもしれない。

肉について

沖縄そばの上にのる肉はどれも、
柔らかく煮込まれている。

そして少し、甘めの味付け。

肉をたくさん食べたいという、欲張りな方には、

  • ソーキ
  • 軟骨ソーキ
  • 三枚肉

の3種類の肉が入った「肉舞(ししまい)すば」がおすすめだ!
大盛り・普通盛 ¥700


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麺について

「沖縄すば処 月桃」の麺は、
モチモチぷりぷり、ラーメンのような麺だ。

これは、最近の沖縄そば屋の流行というか、
手打ち麺を使っているところは、
このような麺のところがほとんどだ。

つまりは、「生麺」であり、
注文が入ってから、麺をゆでるタイプだ。

もちろん、「生麺」はうまい…うまいんだが、個人的には、
このような麺を、「沖縄そば」と呼んでいいのか、
いつも、疑問にも思うところなのだ。

少なくとも、昔ながらの沖縄そばの麺とは、全く違う。

個人的には…

沖縄の、昔ながらの手打ち製麺を目指し、
木灰を使う」という、こだわりがあるのであれば、

茹でおいて、油をまぶし、自然冷却させる…
という、工程も踏んでほしいと思うのだ。

そうでなければ、あの独特の食感の麺にはならない。

どれが旨いとか、そういう話ではなくて、
そもそもが、じゃあ「沖縄そば」ってなんなのさ?

って考えた時に、沸いてくる思いなのだ。

もちろん、今のもちもちぷりっとした、
食感の麺も、美味しいのだけれど、
茹でおいて、油をまぶし、自然冷却させる…

という一連の工程を踏まないのであれば、
木灰を使おうが、かん水を使おうが、
そこに大きな差は生まれないのである。

これは、「沖縄すば処 月桃」の麺だけでなく、
最近の自家製手打ち麺を、売りとしている、
沖縄そば屋全部に、思うことなんだ。

違いが出ないところに、
こだわりを持っているとすれば、
それは、自己満足でしかないと思うのだ。

もちろん、これは私個人の意見であるし、
私こそ、変なところにこだわっているのかもしれないが。

まとめ

「沖縄すば処 月桃」は、つけ麺もだしている。
月桃の葉や月桃粉を煉りこんだ麺を、
特製の汁につけて食べる「涼風月桃すば」。

沖縄そばのつけ麺
画像:http://www.churaguru.net/

限定10食で、売り切れ御免だ。

他にも、豚と鶏からとったダシから作る「カレーすば」、
など、いろんな沖縄そばの可能性に、チャレンジしている。

どれも、個性あふれる「そば」ばかりなので、
ファンや、リピーターも多いだろう。

また、並盛も大盛りも、
価格が変わらないというところも、
男性客には、嬉しいポイントかもしれない。

ちなみに、ここのじゅーしーは、
そば出汁を使って炊きあげているようだ。
 

沖縄そば屋は、どこもある程度うまい。
ただし、それがリピートにつながるかというと、
難しいところだ。

沖縄そばを食べる場合…

  • 安くて、ある程度うまい
  • 場所的に、通いやすい

などといった、理由で、
店を選ぶ人の方が、圧倒的に多いはずである。

数ある沖縄そば屋の中で、個性をはっきりと打ち出していくことで、
しっかりとしたリピーターをつかまえている、
「沖縄すば処 月桃」さんのような店は、素晴らしいと思う。

「沖縄すば処 月桃」は、国際通り入口付近に、
安里店もオープンさせている。

こちらは、夕方から深夜営業をしている店だ。

飲んだ帰りなんかに、締めとして
こってり味なんか食うと、ハマっちゃう人、多いんだろうなー。

「沖縄すば処 月桃」案内

住所 那覇市寄宮3-10-1 JAおきなわ真和志支店1F
電話番号 098-835-0979

アクセス JAおきなわ真和志支店の1F
営業時間 11:00-19:00(LO 18:30) 日祝~14:00
定休日 なし
席数 28
個室 なし
支払い カード利用不可
駐車場 無料 (JAの駐車場が利用できます)

メニュー

  • 沖縄すば(三枚肉・かまぼこ)
  • 大盛り・普通盛 ¥550 
    小盛り ¥500

  • 本ソーキすば(ソーキ肉・かまぼこ)
  • 大盛り・普通盛 ¥700
    小盛り ¥650

  • 肉舞(ししまい)すば (ソーキ・軟骨ソーキ・本ソーキ)
  • 大盛り・普通盛 ¥700
    小盛り ¥650

  • 軟骨そーきすば(炙り軟骨ソーキ)
  • 大盛り・普通盛 ¥600
    小盛リ ¥550

  • ゆしどうふすば (ゆしどうふ・ほぐし肉・かまぼこ)
  • 大盛り・普通盛 ¥600
    小盛り ¥550

  • カレーすば (三枚肉・かまぼこ)
  • 大盛り・普通盛 ¥600
    小盛り ¥550

  • 涼風月桃すば(炙り軟骨ソーキ)
  • 限定10食/1日 ¥600

セットはプラス ¥150
セット内容 各すば プラス(じゅーしー・もずく酢・フルーツ)

(2014年8月現)


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きしもと食堂|沖縄そばを本部町で食べるなら!

美ら海水族館にいくついでに、
沖縄そばを食べたいとお考えですか?

沖縄そば本部町

いいですねぇ。

実は美ら海水族館のある、
本部町(もとぶちょう)には、
沖縄そばの有名店が多いんですよ!

私は、本部町で「沖縄そば」を食べるなら、
きしもと食堂」か「山原そば」をお勧めします!

本部町は、「沖縄そばの町」宣言をしており、
沖縄そばによる町おこしにも力を入れています。

本部町を通る、県道84号線は、
「本部そば街道」とも呼ばれます。

その中でも、有名なのが、
「きしもと食堂」と「山原そば」です。

美ら海水族館に行くついでに、
回りやすいルートとしては…

美ら海水族館
  ↓
きしもと食堂
  ↓
新垣ぜんざい

 
なんてコースが、おすすめですよ!

お決まりの美ら海水族館を、楽しんだ後に、
沖縄そばの老舗の味を楽しみつつ、
沖縄ぜんざいを味わえる!!

(ちなみに沖縄のぜんざいは、かき氷なんです!)

うん!是非一度は試してほしい、このコース!

本部町にいくなら、チェッキラウ!
ですよっ!!


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きしもと食堂

沖縄に古くからある店には、
○○食堂」と名前がついていても、
メニューが「沖縄そば」や、「じゅーしー」だけ、
といった店も多いんですよね。

今回紹介する「きしもと食堂」さんも、そのタイプ。

沖縄そばの、大と小、そして、
じゅーしー」しかメニューがありません。

それなのに、創業以来100年以上になる、
沖縄そばの老舗であり、人気店なのです。

本部町の沖縄そば屋は…

沖縄そばの汁を作る際には、
基本的には、カツオと豚で「出汁」をとります。

本部町は、カツオ漁が盛んな町なんですが、
沖縄で獲れるカツオは、内地のものに比べると、
脂のノリが弱いので、カツオ節をつくるのに向いているのです。

…といっても、現在は
カツオ節工場はないと思うんですが…

そのせいか、本部町にある沖縄そば屋は、
どちらかというと、
カツオを利かせた出汁の店が多いんですよね。

きしもと食堂の沖縄そばもまた、
カツオ出汁が利いています。

きしもと食堂の沖縄そばの特徴

きしもと食堂のそば小

  • 麺が昔ながらの製法で作られている
  • カツオ出汁が利いている
  • 肉が硬め
  • 甘めの「じゅーしー」

昔ながらの硬めの麺の秘密

きしもと食堂の麺は、木灰(もっかい・もくはい)を使った、
昔ながらの製法であり、少し硬めの平麺です。

木灰とは、木を焚いたあとに残る灰の事ですが、
この灰で麺を作るわけではなく、木灰に、
お湯を注いで一晩置いたものの、上澄み液を使って、
麺を作るというわけです。

きしもと食堂の本店では、「イジュ」という木の薪で、
麺を茹でています。そして、その残った灰を利用しているんですねぇ。
全く無駄がありません。

(木灰や「かん水」を使うことによって、
麺に「弾力」と「締り」が加わり、切れにくくなります。)

最近の若い世代が経営する、沖縄そば屋には、
手打ち麺」を提供するところも増えてきましたが、
「きしもと食堂」のような、麺にはなりません。

それは何故かというと、同じ手打ち麺でも、

  • 木灰の代わりに「かん水」を使っている
  • 茹でた後、油をまぶして、自然冷却する工程を省いている

 
などといったことが、原因として考えられます。

沖縄そばの麺は、茹でた後、うどんなどのように、
冷水にとって、冷ますということをしないんです。

それどころか、
あらかじめ、麺を茹でておくんです。
店がオープンする前に…
(ちょっと驚きですか?)

茹でたら、油をまぶし、広げて置き、
扇風機などで風をあて、冷ますんですね。

で、注文が入ったら、お湯やそば汁で、
麺の油を軽く落としながら、温め、
どんぶりに、汁を注いで提供するのです。

これが、「らーめん」や「うどん」とも、
全く違う麺の食感になる、理由なんです。

かん水を使っても、木灰を使っても、
麺の仕上がりに、特に大きな違いとして現れませんが、
(ちょっと香りや味に違いはでますが…)

油をまぶし、自然冷却させる工程を省くと、
昔ながらの沖縄そばの、麺の食感には、なりません。

同じ材料で麺を作っても、注文がきてから茹でるという、
いわゆる「生めんタイプ」の茹で方だと、
「もちもちぷりっと」した、食感に茹で上がります。

(これは、これでおいしいんですけどね…)


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硬めで甘めの肉

最近の沖縄そば屋は、肉を柔らかく煮ることが多いんですが、
この「きしもと食堂」さんの豚肉は、ちょっと硬めで、
甘めの味付けがされています。

若い人には、柔らかい方が好まれるかもしれませんが、
個人的には、硬い肉は昔っぽくて(?)、好きです。

この辺りは、好みでしょうね。

で、きしもと食堂さんの「じゅーしー」は、
たぶん、この三枚肉の煮汁で、
味付けをして作っていると思われます。

きしもと食堂のじゅーしー

「じゅーしー」とは、沖縄の炊き込みご飯の事ですが、
この「きしもと食堂」のジューシーは、数の制限があり、
また人気があるので、売り切れることも多いんです。

(私は、タイミングがいいのか、
売り切れを経験したことはないのですが…)

甘くて、おいしいんですが、
個人的な意見を言わせてもらえば、
きしもと食堂の「じゅーしー」は、
本来のじゅーしーとは、別ものだと、私は思います。

もちろん、このじゅーしーが、
好きだっていう人も多いんですけどね。

カツオが利いたそば出汁

うまいですねぇ。

あっさりしているんだけれども、うまい。
飽きない味で、万人受けする沖縄そばだと思います。

汁は、カツオが利いている、あっさりとした味付けで、
出汁汁には、少し色がついています。

 

私の頭の中には、沖縄そばには、
醤油を使っても、少量だという固定観念があったのですが、
もともとの沖縄そばは、醤油で味付けしていたのだそう。

醤油で汁が、真っ黒だったそうですよ。

 
「ゆたか屋」という昔あったそば屋が、現在のような、
塩中心の味付けをはじめたようで、
当時は、どのように味付けしているのか、皆がわからずに、

「白しょうゆ」を使っているんじゃないかとか、
いろいろな憶測が飛んだそう。

 

普通ならば、醤油だなってすぐわかるはずなんですけど、
私は固定観念のせいで、「この色はなんだ!」、
だなんて、考えていました。

もともとの沖縄そばが、醤油で味付けしていたのなら、
創業100年以上のきしもと食堂も、そうなんでしょう。

ただ、醤油の割合は、当初より、
随分減らしているはずですが。

 

しかし、あの出汁の味。

家で再現しようと思って、チャレンジするんですが、
なかなか難しいんですよね~。

昔ながらの製法と、味付けなわけですから、
たぶん、そう難しいこと、特別なことは、
していないと思うんですけれど…

さすがです。

駐車場と八重岳店

きしもと食堂の本店には、昔は駐車場がなかったので、
店の近くに路駐をして、食べに行っていました。

現在は、きしもと食堂の本店にも、
近くに駐車場が出来ています

「きしもと食堂」には本店、八重岳店とありますが、
本店は、超混みます。こんな感じ↓

m_20140331_134714

店内も狭いので、(テーブルと座敷で14~16席くらい)
早めにいかないと、かなり並びます。

八重岳店は、駐車場も客席も広いので、
混むのが嫌なら、八重岳店。

雨の日なんかも、八重岳店がいいでしょうね。

きしもと食堂八重岳店

元祖ファストフード店?

創業100年以上も変わらぬ味で、
営業を続けてきた老舗の雰囲気を、
味わいたいのならば、やはり本店でしょう。

きしもと食堂本店の店内は、
座敷に昔の沖縄の仏壇があったり、
古くからある厨房など、歴史を感じさせます。

 
私が初めて、きしもと食堂の本店に食べに行った時に、
まず驚いたのは、そばが出てくるスピードでした。

作業が、ものすごくシステム化されていて、
従業員は、オバーだけなのに、
(現在はわからないけれども)
忙しくても、すぐ沖縄そばが出てきたんですよね。

(小さい窓から、厨房が少し覗けるので、
感心しながら、観察していたことがあります。)

茹でおいた麺を椀に盛って、
それがピラミッドのように並べてあって、
注文が来ると、最少の動きで、沖縄そばが完成していく…

今から20年以上も前になりますが、
その味よりも、そのシステムまちっくな、
料理提供方法に、衝撃をうけた覚えがあります。

まとめ

「きしもと食堂」の沖縄そばは、
飽きることなく、また食べたくなる…
そんな、普通に「うまい!」沖縄そばです。

創業が100年を超える老舗であり、
昔ながらの製麺で、味付けも変えずにやってきた店。

これが、不味いわけないですよね!

一度も行ったことがないのであれば、
ぜひ、きしもと食堂の本店で、
沖縄そばの老舗の味を、味わってみてください!


きしもと食堂 本店

住所 〒905-0214 本部町渡久地 5
電話番号 0980-47-2887

アクセス

  1. 那覇空港から 車(一般道)で約2時間30分
  2. 沖縄自動車道:許田ICから 車(一般道)で約 40分
  3. 路線バス:渡久地バス停から 徒歩で約 2分

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