生もずくって洗うの?塩抜きするの?ぬるぬるするけど傷んでる?

沖縄の言葉ではモズクのことを
スヌイ」と呼びます。

沖縄では、もずくを昔から
酢のものとして食べてきたので、

酢のり=「スヌイ」

と呼んだのです。
日本で消費されている「もずく」のなんと!
95%以上が沖縄産のモズクなんですよ。

また、全国で流通しているもずくの
約9割は養殖ものなんだそうです。

もずくの養殖に成功しているのは、
沖縄県だけみたいですね。いまのところ。
(地理環境的なものが大きいのでしょうが)

そんなこともあって、
沖縄産のもずくのシェアが圧倒的なのです。

もずくがぬるぬるするのは当たり前

 

今では、もずくは冷凍のものや塩漬けのもの、
味付きのものやスープなどの加工品
としても、たくさん出回っていますね。

しかし、もしかすると生のもずくは、
買ったことがない人も多いかもしれません。

生のもずくを扱ったことのない人の中には、もずくが
ぬるぬるしているのに、ビックリする人もいるみたい。

もずくは元々、ぬるぬるしているものなのです。

冷凍物を解凍してもぬるぬるしますが、
傷んでいるわけではありません!!


スポンサードリンク
[ad#co-3]

もずくには注目される栄養素がたっぷり!!

 

最近では、沖縄モズクに含まれる栄養素の
フコイダン」や「アルギン酸」が注目され、
各種メディアでも取り上げられています。

また、ビタミンやミネラルも豊富に含みます。

現在のところ、科学的、臨床的なデータはまだ不足しているものの、
フコイダンには肝機能の改善、血圧の上昇の抑制、
抗ガン作用、脂肪分解、交感神経を活性化させる作用などの
実に多くの重要な生理機能があることもわかってきています。

そんな体にいい成分というのは、
あのヌルヌルの部分に多く含まれているのです。

そしてそのぬめりというのは、
生の新鮮なもずくほど、多いわけです。

…ということは?
生のもずくを食べましょう!
ということです。

生のモズクはすぐ食べろ!

まず、はじめにいっておきたいのは、
生のモズクは、長期間はもちません。

生ものですから、傷むのも早いのです。

ですから、生モズクが手に入ったなら、
冷蔵庫で保管し、なるべく早く
食べ切るようにしてください。

また、量が多すぎて使いきれない場合には、
冷凍保存も効きますから大丈夫!!

普通に冷凍しても、味も食感も変わりません。

塩漬けにしてもいいんですけど、
冷凍庫に入るくらいの量なら、
冷凍することをお勧めします。

理由はのちほど!!

生のモズクって洗うの??

 

「生のモズクを買ってみたけど、
どんなふうにして食べたらいいかわからない!!」

なんて疑問を持つ方、結構いるみたいですね。

もずくのレシピについては、検索すれば
いくらでも出てくるんだけど、生のもずくを
扱ったことがないから…

「パックから出してそのまま食べていいのか…
洗うだけでいいのか…熱湯にくぐらせた方がいいのか…」

なんて悩んでいる人もいるみたい。

 

先に答えを言ってしまうと、

「どっちでもいい」です。

 

正直好みなんです。この辺りは。
でも、そう言ってしまうと、
この問題で悩んでいる方の参考にならないので、
私個人の好みと、飲食店などでよくやる方法なんかに
ついて書いてみたいと思います。

私個人の意見としては、生のもずくは
できれば水でさっと洗って、汚れとぬめりを
軽く落とす程度で食べて欲しいわけです。

塩蔵もずくのように、塩抜きはいりません。

「さっとってどれくらい?」

って考え込む方もいるかも知れませんが、
流水で30秒程度で大丈夫です。

生モズクはその栄養だけでなく、本当の美味しさというのは、
あのとろーっとしたぬめりの中に含まれるといって
過言ではないからです。

磯の香り、生の海草の味を楽しむのなら、
本当にさっと洗うだけでいいのです。

洗いすぎて、ぬめりまで落としてほしくないのです。

 

何故私がそう勧めるかというと…

公設市場で、そのことを観光客に力説している
魚屋のおじさんを見かけたからです(笑)
ちなみに、私の知っている人に、
もずくが超好きな人がいます。

その人は採れたてのもずくを、
洗いもせずに酢だけかけて食べるというんですね。

私は、そこまでワイルドにはなれませんし、
少なくとも、冷やして食べたいです!!

まあ、そこまでいかなくとも
もずく”そのもの”のおいしさを味わいたいのなら、
軽く塩水やゴミ汚れ等を流す程度がいいと思っています。

 


スポンサードリンク
[ad#co-3]

いやいやいや、もずくの磯臭さが嫌なんですけど!

 

しかし、磯臭さを除きたいという方もいるでしょう。

そんな場合には、
熱湯にくぐらせ、氷水にとる。

という方法をとるといいでしょう。

これは、飲食店などでも
よく使われる方法です。

熱湯に入れてしばらくすると、
さっと綺麗な緑色に変化します。

(お湯の量やもずくの量にもよりますが、
だいたい30秒程度でいいと思います。
色を見ててください。)

そしたらザルにあげ、
氷水で冷やします。

この手間をかけると、
だいぶ磯臭さも気にならなくなります。

その後、好みの調理法で召し上がれ!
それでも気になるという場合や、
お湯に通したくない場合には、
酢洗いしたり、しょうが汁で
洗ったりするのもいいですよ。

もっと、もっと気になるという場合は、
塩で擦り洗うという方法もあります。

それですと、かなり磯臭さを取り除けます。

もっともっともっと気になるという方は、
これ全部やってください。

ただ、磯臭さも抜けると同時に、
あのぬめり(=栄養)も無くなっちゃいますけどね。
ただし、もずくはあくまで海草ですから、
海草の味はしますからね。

それさえ嫌だというのなら、
もずくは食べないでください(笑)。

 

保存は塩蔵 OR 冷凍?

 

もずくは生が一番いいんですけど、
「塩蔵」か「冷凍」のどちらがいいかと
言うと、私は「冷凍」ものを推します。

ネットで検索すると、

「もずくは塩蔵がいい!」
「もずくは冷凍がいい!」
「もずくの塩蔵はぬるぬるがなくなる!」
「冷凍ものこそ、ぬめりがなくなる!」
「塩蔵するとぬめりが出てくるんだよ!」
「冷凍すると味も食感もなくなる!」
「塩蔵は冷凍技術のない昔の保存法だ!」

…などと、互いに正反対のことを言っています。
さて、どちらが本当なんでしょうかね?

ただ、私の経験からすると、
塩蔵しているものを、塩抜きして使うと、
ぬるぬるが無くなる気がします。

(塩の抜きすぎだ!って言う方もいますが。)

反対に、家庭用冷蔵庫で冷凍しても、
小分けしての冷凍ならば、なんら
問題なく解凍して使えます。

で、ヌルヌルしてるし。

だから、個人的にはもずくを保存するなら
冷凍保存をお勧めしますね。

生もずくの下処理についてのまとめ

 

  • 生もずくを洗うのはさっと!
  • 磯臭さが気になるなら、さっと茹でて冷水に!
  • まだ気になる人は生姜汁や酢で洗う!
  • まだまだ気になる人は、塩ですり洗う!
  • もずくを保存するなら冷凍で!

 

最後に。

洗ったもずくの水けは、しっかりと
落としてから調理しましょう。

でないと、酢のものなら水っぽくなってしまうし、
天ぷらなどならば、油がはねて危険です。

酢のものにする場合には、
合わせ酢または、普通の酢で
酢洗いした後、本漬けするといいですよ。

また、もずくの旬である春に、
同じく旬を迎える新生姜は、
もずくとの相性ばっちりですし、
癖も抑えてくれます。

生もずくを手に入れたなら、
どうぞ参考にしてみてくださいね。


スポンサードリンク
[ad#co-1]

投稿者:

アバター画像

やま

沖縄在住40代うちなーんちゅです。沖縄や食べ物に関する話題が多くなると思います。不定期更新ですが、ゆたしく!

「生もずくって洗うの?塩抜きするの?ぬるぬるするけど傷んでる?」への5件のフィードバック

    1. くろさんコメント有難うございます。理数系ですか(笑)いったいどのへんが… 参考になったようでよかったです。おいしい食べ方なんかあれば是非教えてくださいね。

  1. スヌイは好きでほぼ毎日卓上にのぼります。
    最近スーパーでスヌイを買うとあの独特の
    ヌルヌルがきれいさっぱり無くなったものが
    販売されていてビックリ。 ぱさぱさでマズイ。。。
    まぁ、理由は察しがつきますけどね。

    もう3度目です。 あのヌルヌルしてるのがいいのに。

  2. 初めまして。青森在住の者です。
    こちらでは天然の「岩もずく」というものをよく食べます。シャキシャキコリコリした食感で、髪の毛ほどの細さで暗い茶色をしています。市販のものは既に湯通ししてあり、湯通しメカブなどと並んで売られているのですが、初めて沖縄産もずくを食べた時のショックを忘れられません(笑)太くてやわらかくて、やさしい茶色。沖縄産の生のもずく酢も、こちらの湯通しした岩もずく酢も、私は両方好きです。
    ちなみに、青森の岩もずくは沖縄もずくより磯の香りが強めなので、好みが別れるかもしれません(岩もずくは、青のりのような味も強いです)

    1. 岩もずく、食いてー!!
      検索したら、超おいしそう。
      サイさん情報ありがとうございます!

びど へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください