美ら海水族館にいくついでに、
沖縄そばを食べたいとお考えですか?
![沖縄そば本部町](https://i0.wp.com/agije.com/jouhou/wp-content/uploads/2014/08/okinawasoba.png?resize=400%2C338&ssl=1)
いいですねぇ。
実は美ら海水族館のある、
本部町(もとぶちょう)には、
沖縄そばの有名店が多いんですよ!
私は、本部町で「沖縄そば」を食べるなら、
「きしもと食堂」か「山原そば」をお勧めします!
本部町は、「沖縄そばの町」宣言をしており、
沖縄そばによる町おこしにも力を入れています。
本部町を通る、県道84号線は、
「本部そば街道」とも呼ばれます。
その中でも、有名なのが、
「きしもと食堂」と「山原そば」です。
美ら海水族館に行くついでに、
回りやすいルートとしては…
美ら海水族館
↓
きしもと食堂
↓
新垣ぜんざい
なんてコースが、おすすめですよ!
お決まりの美ら海水族館を、楽しんだ後に、
沖縄そばの老舗の味を楽しみつつ、
沖縄ぜんざいを味わえる!!
(ちなみに沖縄のぜんざいは、かき氷なんです!)
うん!是非一度は試してほしい、このコース!
本部町にいくなら、チェッキラウ!
ですよっ!!
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きしもと食堂
沖縄に古くからある店には、
「○○食堂」と名前がついていても、
メニューが「沖縄そば」や、「じゅーしー」だけ、
といった店も多いんですよね。
今回紹介する「きしもと食堂」さんも、そのタイプ。
沖縄そばの、大と小、そして、
「じゅーしー」しかメニューがありません。
それなのに、創業以来100年以上になる、
沖縄そばの老舗であり、人気店なのです。
本部町の沖縄そば屋は…
沖縄そばの汁を作る際には、
基本的には、カツオと豚で「出汁」をとります。
本部町は、カツオ漁が盛んな町なんですが、
沖縄で獲れるカツオは、内地のものに比べると、
脂のノリが弱いので、カツオ節をつくるのに向いているのです。
…といっても、現在は
カツオ節工場はないと思うんですが…
そのせいか、本部町にある沖縄そば屋は、
どちらかというと、
カツオを利かせた出汁の店が多いんですよね。
きしもと食堂の沖縄そばもまた、
カツオ出汁が利いています。
きしもと食堂の沖縄そばの特徴
![きしもと食堂のそば小](https://i0.wp.com/agije.com/jouhou/wp-content/uploads/2014/08/000420142.jpg?resize=350%2C263&ssl=1)
- 麺が昔ながらの製法で作られている
- カツオ出汁が利いている
- 肉が硬め
- 甘めの「じゅーしー」
昔ながらの硬めの麺の秘密
きしもと食堂の麺は、木灰(もっかい・もくはい)を使った、
昔ながらの製法であり、少し硬めの平麺です。
木灰とは、木を焚いたあとに残る灰の事ですが、
この灰で麺を作るわけではなく、木灰に、
お湯を注いで一晩置いたものの、上澄み液を使って、
麺を作るというわけです。
きしもと食堂の本店では、「イジュ」という木の薪で、
麺を茹でています。そして、その残った灰を利用しているんですねぇ。
全く無駄がありません。
(木灰や「かん水」を使うことによって、
麺に「弾力」と「締り」が加わり、切れにくくなります。)
最近の若い世代が経営する、沖縄そば屋には、
「手打ち麺」を提供するところも増えてきましたが、
「きしもと食堂」のような、麺にはなりません。
それは何故かというと、同じ手打ち麺でも、
- 木灰の代わりに「かん水」を使っている
- 茹でた後、油をまぶして、自然冷却する工程を省いている
などといったことが、原因として考えられます。
沖縄そばの麺は、茹でた後、うどんなどのように、
冷水にとって、冷ますということをしないんです。
それどころか、
あらかじめ、麺を茹でておくんです。
店がオープンする前に…
(ちょっと驚きですか?)
茹でたら、油をまぶし、広げて置き、
扇風機などで風をあて、冷ますんですね。
で、注文が入ったら、お湯やそば汁で、
麺の油を軽く落としながら、温め、
どんぶりに、汁を注いで提供するのです。
これが、「らーめん」や「うどん」とも、
全く違う麺の食感になる、理由なんです。
かん水を使っても、木灰を使っても、
麺の仕上がりに、特に大きな違いとして現れませんが、
(ちょっと香りや味に違いはでますが…)
油をまぶし、自然冷却させる工程を省くと、
昔ながらの沖縄そばの、麺の食感には、なりません。
同じ材料で麺を作っても、注文がきてから茹でるという、
いわゆる「生めんタイプ」の茹で方だと、
「もちもちぷりっと」した、食感に茹で上がります。
(これは、これでおいしいんですけどね…)
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硬めで甘めの肉
最近の沖縄そば屋は、肉を柔らかく煮ることが多いんですが、
この「きしもと食堂」さんの豚肉は、ちょっと硬めで、
甘めの味付けがされています。
若い人には、柔らかい方が好まれるかもしれませんが、
個人的には、硬い肉は昔っぽくて(?)、好きです。
この辺りは、好みでしょうね。
で、きしもと食堂さんの「じゅーしー」は、
たぶん、この三枚肉の煮汁で、
味付けをして作っていると思われます。
![きしもと食堂のじゅーしー](https://i0.wp.com/agije.com/jouhou/wp-content/uploads/2014/08/001_120201.jpg?resize=350%2C263&ssl=1)
「じゅーしー」とは、沖縄の炊き込みご飯の事ですが、
この「きしもと食堂」のジューシーは、数の制限があり、
また人気があるので、売り切れることも多いんです。
(私は、タイミングがいいのか、
売り切れを経験したことはないのですが…)
甘くて、おいしいんですが、
個人的な意見を言わせてもらえば、
きしもと食堂の「じゅーしー」は、
本来のじゅーしーとは、別ものだと、私は思います。
もちろん、このじゅーしーが、
好きだっていう人も多いんですけどね。
カツオが利いたそば出汁
うまいですねぇ。
あっさりしているんだけれども、うまい。
飽きない味で、万人受けする沖縄そばだと思います。
汁は、カツオが利いている、あっさりとした味付けで、
出汁汁には、少し色がついています。
私の頭の中には、沖縄そばには、
醤油を使っても、少量だという固定観念があったのですが、
もともとの沖縄そばは、醤油で味付けしていたのだそう。
醤油で汁が、真っ黒だったそうですよ。
「ゆたか屋」という昔あったそば屋が、現在のような、
塩中心の味付けをはじめたようで、
当時は、どのように味付けしているのか、皆がわからずに、
「白しょうゆ」を使っているんじゃないかとか、
いろいろな憶測が飛んだそう。
普通ならば、醤油だなってすぐわかるはずなんですけど、
私は固定観念のせいで、「この色はなんだ!」、
だなんて、考えていました。
もともとの沖縄そばが、醤油で味付けしていたのなら、
創業100年以上のきしもと食堂も、そうなんでしょう。
ただ、醤油の割合は、当初より、
随分減らしているはずですが。
しかし、あの出汁の味。
家で再現しようと思って、チャレンジするんですが、
なかなか難しいんですよね~。
昔ながらの製法と、味付けなわけですから、
たぶん、そう難しいこと、特別なことは、
していないと思うんですけれど…
さすがです。
駐車場と八重岳店
きしもと食堂の本店には、昔は駐車場がなかったので、
店の近くに路駐をして、食べに行っていました。
現在は、きしもと食堂の本店にも、
近くに駐車場が出来ています。
「きしもと食堂」には本店、八重岳店とありますが、
本店は、超混みます。こんな感じ↓
![m_20140331_134714](https://i0.wp.com/agije.com/jouhou/wp-content/uploads/2014/08/m_20140331_134714.jpg?resize=350%2C262&ssl=1)
店内も狭いので、(テーブルと座敷で14~16席くらい)
早めにいかないと、かなり並びます。
八重岳店は、駐車場も客席も広いので、
混むのが嫌なら、八重岳店。
雨の日なんかも、八重岳店がいいでしょうね。
![きしもと食堂八重岳店](https://i0.wp.com/agije.com/jouhou/wp-content/uploads/2014/08/20140721_115100.jpg?resize=350%2C263&ssl=1)
元祖ファストフード店?
創業100年以上も変わらぬ味で、
営業を続けてきた老舗の雰囲気を、
味わいたいのならば、やはり本店でしょう。
きしもと食堂本店の店内は、
座敷に昔の沖縄の仏壇があったり、
古くからある厨房など、歴史を感じさせます。
私が初めて、きしもと食堂の本店に食べに行った時に、
まず驚いたのは、そばが出てくるスピードでした。
作業が、ものすごくシステム化されていて、
従業員は、オバーだけなのに、
(現在はわからないけれども)
忙しくても、すぐ沖縄そばが出てきたんですよね。
(小さい窓から、厨房が少し覗けるので、
感心しながら、観察していたことがあります。)
茹でおいた麺を椀に盛って、
それがピラミッドのように並べてあって、
注文が来ると、最少の動きで、沖縄そばが完成していく…
今から20年以上も前になりますが、
その味よりも、そのシステムまちっくな、
料理提供方法に、衝撃をうけた覚えがあります。
まとめ
「きしもと食堂」の沖縄そばは、
飽きることなく、また食べたくなる…
そんな、普通に「うまい!」沖縄そばです。
創業が100年を超える老舗であり、
昔ながらの製麺で、味付けも変えずにやってきた店。
これが、不味いわけないですよね!
一度も行ったことがないのであれば、
ぜひ、きしもと食堂の本店で、
沖縄そばの老舗の味を、味わってみてください!
きしもと食堂 本店
住所 〒905-0214 本部町渡久地 5
電話番号 0980-47-2887
アクセス
- 那覇空港から 車(一般道)で約2時間30分
- 沖縄自動車道:許田ICから 車(一般道)で約 40分
- 路線バス:渡久地バス停から 徒歩で約 2分
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