観光客によく聞かれるのが、
「ゴーヤーチャンプルーが美味しかったけど、
どうやって苦味をやわらげているんですか?」
ということである。
ゴーヤーの苦味をやわらげるためには、まずは、
しっかりと、中のワタを取り除くことが大切だ。
その他には、
- 薄くカットする
- スライスに軽く塩をして、後に水にさらして使う
- お湯に通す
などというのが、一応、
苦味をやわらげると言われている方法ではある。
しかし、実際に沖縄の一般家庭で、ゴーヤーチャンプルーを作る際に、
特別に、苦味をとるようなことをする人は少ないと思う。
かえって、塩もみした後、水で塩を落とす方法は、
ゴーヤーに含まれる、ビタミン類などを流出させることにも、
繋がるので、お勧めしない。
私は、苦味をやわらげるどころか
「苦くなければゴーヤーではない」とさえ思っている。
だから、自分で食べる場合には、
ゴーヤーを、少し厚めにカットするくらいだ。
まあ、そんなことを言うと、
どうやったらゴーヤーの苦味をやわらげることができるのか?
という、疑問に答えることはできないわけだ…
ということで、私のゴーヤーチャンプルーの作り方から、
まずは説明しよう。
(特段変わった作り方でもないが。)
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ゴーヤーチャンプルーの作り方
初めに、中華鍋をかんかんに煙が出るほどあちらす。
(あちらす=熱くする)
油を入れて、なべ底全体に回す。
油が温まったら、
島豆腐を入れ、全面を焼き付ける。
島豆腐に焼き色がついたら、
豚肉を加え炒め、次にゴーヤーも加え炒める。
ゴーヤーに油が回ったら、少し、ダシ汁を加え、
ゴーヤーが柔らかくなるまで、炒め煮する。
蓋を閉めても良い。
「だしの素」を適量、加える。
(かつお節や卵などのたんぱく質を加えて調理すると、
苦味が抑えられるそうなので、だし汁を加えることも、
苦味を抑えることにつながっているのかもしれない。)
ゴーヤーが、十分柔らかくなったら、
塩、少量の醤油で味をつける。
味が決まったところで、
溶き卵を流し入れ、仕上げる。
…以上が、私のゴーヤーチャンプルーの作り方だ。
沖縄で食べるゴーヤーチャンプルーが苦くないわけ
だが、沖縄で食べる「ゴーヤーチャンプルー」が、
それほど苦くない一番の理由は、沖縄の「ゴーヤー」が、
本土で栽培される「ゴーヤー」と、種類が違うことが大きいと思う。
本土産のゴーヤーは、
細くて苦味が強いものが多い。
対して沖縄のゴーヤーは、太くて、
本土産のものに比べると苦味が弱い。
また、沖縄で栽培されているゴーヤーは、
品種改良も重ねられていて、品種もいくつかある。
有名なゴーヤーブランド品種としては、
「アバシーゴーヤー」や、
「いぼなしゴーヤー」などだ。
どちらも、苦味は弱い。
最近では、さらに苦味の少ない、
白いゴーヤーなんかも出回ってきた。
沖縄に観光に来た際には、ぜひ、
沖縄産のゴーヤーを買ってみて、チャンプルーを作ってみるといい。
きっと思ったほど苦くないはずだ。
私が調理する際には、ゴーヤー、
豚肉細切れ、島豆腐、卵だけで作ることが多いが、
人参や玉ねぎなどの野菜も加えると、甘味が加わって食べやすくなる。
また、豚肉の代わりに、ポークや、
コンビーフハッシュなどを使うと、
さらに、ゴーヤーの苦味を抑えることができる。
ゴーヤーの苦味をやわらげるためのまとめ
- 白いワタをしっかりと取り除く
- 薄切り
- だし汁で炒め煮にする
- 人参や玉ねぎ、もやしなど他の野菜も使う
- ポークまたはコンビーフハッシュを使う
- 沖縄産のゴーヤーを使う
以上の事を、試してほしい。
特に、沖縄産のゴーヤーを使って、
ポークやコンビーフハッシュを入れると、
全然苦味はやわらいでいるはずだ!!
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