沖縄では田芋をどう食べるのか?え?泥で作った料理があるの?

沖縄には田芋を使った郷土料理がいくつかある。
田芋のことを沖縄では「ターンム」または「ターム」と呼ぶ。

田芋は水芋で、水のきれいなところにしか育たない芋だ。
沖縄だと、宜野湾市や金武町が有名なターンムの産地である。

田芋は水田で育つため、モグラなどに害されることもなく、
台風などにも比較的強い作物であることから、
昔は、貴重な食糧ともなったのだろう。

沖縄の田芋の葉
画像引用:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A2
これは田芋の葉っぱ。水ハジキが良く、葉は全く濡れない。

 
ターンムは、茹でるか蒸すかされたものが、
市場には出回わっている。生では、ほとんど流通されない。

その訳は、田芋は水田から収穫すると、
痛むのが早いからなのである。

火を入れる方が、持ちがよくなる上、
いい芋かどうか見分けやすくなるのだそうだ。

田芋ターンム沖縄の
ターンムはデカいものが多い。握りこぶしの2個分くらいの大きさのものもある。

 

…蒸すと、この画像のように表面にヒビが入る。
ヒビが入ると、なんだか悪そうに感じるかもしれないけど、
実はヒビの入る田芋のほうが、質がいい。

しかし、割れていない田芋を見たことがないので、
もしかすると、ヒビの入らないものは、流通に回されないのかもしれない。

田芋はスーパーにも並ぶこともあるんだけど、
いつもあるわけでもないし、割と高い

そのため一般家庭では、田芋料理は、
普段から頻繁に食卓に上がるものではない。

しかし、田芋は子芋、孫芋を次々に増やすことから、
子孫繁栄をもたらす縁起物として、
沖縄の正月や祝い事などには、欠かせない食材なのだ。

飲食店などでメニューとして扱っているところは、
農家と契約しているか、田芋を専門に扱っている
業者(?私が知っている所は個人)から仕入れている所が多い。

そうでなければ、安定して仕入れることが出来ないのだ。


スポンサードリンク
[ad#co-1]

田芋を使った料理

田芋は里芋よりも、粘りがあり、独特の甘みがある。
蒸されたり煮たものをカットすると、
断面はぼそぼそっとした感じで、正直おいしそうには見えない。

しかし料理すると、ねっとりほっくりして、これがおいしいんだ。
とくにドゥルワカシーはおすすめ!

これはぜひ食べてもらいたい。

ドゥルワカシー(泥沸かし)

田芋を使った料理のひとつに、
ドゥルワカシー」というものがある。
漢字で書くと「泥沸かし」だ。

え?沖縄の人って泥も食べるの?

だなんて、考える人もいるかもしれない。

以前、田辺年男というフランス料理のシェフが、
土を使った料理で話題になったりしたこともあるんで、
もしかするとあり得るかもな…だなんて人もいるかもしれない。

しかし、そういうわけではない。
その見た目が、泥のようだから「ドゥルワカシー」という、
名前になったという説もあるように…

doxuruwakashii13

確かに、見た目は美しくはない。

しかし、一口食べれば、その滋味深い味わいに、
箸がすすむことは間違いない。

ドゥルワカシーは、ムジと呼ばれる田芋の茎(ズイキ)の部分と、
茹でた豚肉を炒め、ある程度の大きさに切った田芋とカツオ出汁を加え、

さいの目切りにした、干しシイタケやグリンピース、
人参、カステラかまぼこなどと一緒に煮込んで、田芋をつぶし混ぜて作る。

カツオ出汁に、干しシイタケの戻し汁も加え、
一緒にいれた豚肉からも出しが出るので、深い旨味がある

味付けは、塩と少量の醤油だ。

難しい料理ではないが、手間と時間はかかる

鍋で煮た後、柔らかくなった田芋をすり鉢にとってつぶす人もいるし、
鍋の中ですりこ木などで、つぶしながら煮る人もいる。

ちなみに鍋で火にかけながら、すりこ木などで叩くようにつぶして作る場合、
長年使っているうちに、鍋の底が変形してしまうために、
自然とドゥルワカシー専用の鍋になってしまう。

 
 

ターンムを使ったその他の料理には、

  • ターンムディンガク(田芋田楽)
  • ターンムから揚げ
  • ムジ汁
  • どぅる天

 

などがある。


スポンサードリンク
[ad#co-1]

ターンムディンガク(田芋田楽)

田楽というと、一般的には味噌を塗って焼いたものだが、
ターンムディンガクは、田芋を砂糖で甘く煮てつぶしたもの。

つまり、「きんとん」のようなものだ。
っていうか、きんとんそのものだ。

なのに、何故「田楽」という名前なのかは謎
誰に聞いてもわからないのだ。
(知っていたら、教えてください!)

個人的には、田芋ディンガクはそんなに好きではない。
ドゥルワカシーの方が、何十倍もおいしいと思っている。

しかしこの田芋田楽も、好きな人にはたまらん料理でもある。
私には、甘すぎるんだよなぁ。食べれんことはないんだけれども。

田芋にも甘みがあるから、かなり砂糖を減らしてもいいと思うのだけれど、
だいたい何処で食べても甘すぎる気がするのだ。

ターンムの唐揚げ

ターンムの唐揚げも、ほっくりねっとりして旨い。
正月の重箱にもいれたりする。

重箱に詰める場合には、大きな田芋でなければ大きさが合わないため、
大きな田芋のほうが値段は高くなる。

okinawajuubako7
沖縄の重箱を作る際には、材料の大きさを揃えるということが一番大切だ。

 

粉をつけてもいいし、素揚げでもいいので、油で揚げるのだが、
火の入っている田芋を使うので、表面が色づいて固まればいい。

熱いうちに砂糖醤油につけるか、フライパンで砂糖醤油をからめて作る。
なので、高温で揚げた方が、カリッと感が失われない。

個人的には、甘みを入れなくてもおいしいと思うし、
なんなら味付けしなくてもおいしいと思う。
(ただ、口の中の水分がなくなるが)

ムジ汁

ムジ汁とは、名前の通り、田芋の茎の部分(ムジ)を入れた汁である。
味噌汁にして飲む。

まあ、特においしいというよりも、
単に珍しいというだけだ。

栄町にも、ムジ汁の専門店があるが、
わざわざいくほどでもないかなぁ。

田芋の専門料理店ならまだしも。

ムジはアクが強いため、下処理の際に手が超かゆくなるので、
ゴム手袋は必須だ。ムジの皮をむいて、水につけてアクを取る。

スーパーでも見ないし、面倒くさいってんで、
現在では、ムジ汁を家庭で作るところは少ないんじゃないかな?

ちなみに、ターンムから切り取ったムジは、
水田に植えるとまたターンムが生えてくるのだ。

ドゥル天

どぅる天とは、「ドゥルワカシー」を形取り、
粉をつけて揚げたものである。

doxurutenn6

これをはじめてつくったのは、
栄町にある「うりずん」だという噂もあるが、
真相はわからない。

ドゥルワカシーの有効利用として、
割と誰でも思いつきそうなメニューだからだ。

これが、なかなかうまくて、人気もあるので、
最近では、いろんな居酒屋や料理屋で見かけることが多くなった。

実は、ドゥル天用のドゥルワカシーなるものが冷凍物でも販売されている。
これを使う居酒屋も多いのだろうが、味はイマイチ。ドゥル天としては、
食べられるが、ドゥルワカシーとしては、食えたものではないのだ。

もちろん、手作りで作ったドゥルワカシーを、
揚げた方がうまいことには間違いない。

田芋デザートが人気だ!

最近では、田芋を使ったデザートが増えていて、人気である。
まあ、ターンムディンガクという甘い料理もあるので、
デザートにも当然使えるわけだが…

田芋ロールケーキ
田芋プリン
田芋シュークリーム
田芋チーズケーキ
田芋まんじゅう
田芋パイ
田芋餅
田芋タルト

これらは、実際に商品として販売されているんだけれども、
個人的には、田芋ディンガクと一緒で、
やはり甘すぎるんだよなぁ、どれも。

悪いけど、デザートにするなら、紅イモのほうがうまい気がする。

ターンム食べるならドゥルワカシーが最高さー!

…ってことでターンムは、
ドゥルワカシーにするのが最高の食べ方だと思う。

だけど、田芋を使った料理の中でも、
ドゥルワカシーは一番手間のかかる料理でもあるから、
今は、家庭で作るところも少ないみたい。

唐揚げやディンガクは、手間はかからずに作れるんだけどね。

そのせいか、うちなーんちゅでも若い子の中には、
「ドゥルワカシーって食べたことない!」
なんて子もいるから、ぜひ一度は食べろバカヤローと思うけどね。

大平通り

大平通りに、確か田芋を専門に扱っているところがあったよ。
開南近くの大平通りは、赤い線を引いたところね。


スポンサードリンク
[ad#co-1]

島豆腐と豆腐の違いは?木綿豆腐みたいなものでしょ?

既に、「チャンプルー」は全国区となって久しいが、
島豆腐はまだ知らないという人もいるかもしれない。

名前は知っているが、食べたことがない人も多いだろう。

木綿豆腐みたいなもんでしょ?なんて思っているのならば、
島豆腐を食べてみて、島豆腐に謝ってほしい。
いや、自分から謝るはずだ。今まで私は何を食べていたのかと。

あなたがもしも、島豆腐を使って作った、
チャンプルーを食べたことがないのならば、
あなたはまだ「本当のチャンプルー」を食べていないことに等しい。

島豆腐を使わないチャンプルーは、
豆腐の入っていない麻婆豆腐のようなものなのだ。
 
…いや、言い過ぎたが、しかし確かに、
それほど島豆腐の存在は大きいのである。

自称「豆腐好き」の人間が、沖縄で「島豆腐」を食べてからというもの、
内地の豆腐を食べると、味気なく感じるようになった…なんて人もいるくらいだ。

島豆腐は、その味や香り、食感、全てにおいて、
豆腐の王様」とも呼べる風格さえ感じさせる存在なのである。


スポンサードリンク
[ad#co-1]

島豆腐と普通の豆腐何が違う?

島豆腐とは、沖縄の豆腐のことで、木綿豆腐よりも固い
だからこそ、チャンプルーのように炒めても形を崩さないのだ。

豆腐チャンプルー

また、島豆腐は「でかい」!
一丁の大きさが、内地の豆腐の3倍以上もあり、
なんと重さは約800グラムとずっしり重い。

…というか、本土の豆腐と違い、チャンプルーやンブシーなどといった、
豆腐をたくさん使う料理が多いので、そのくらいの大きさが必要なのである。

SUPERSIMADOUHUそして、沖縄のスーパ―の豆腐コーナーを見て県外の方が驚くのが、あちこーこー(あったかいまま)の島豆腐が、ビニール袋に入れられて売られていることだろう。本土の豆腐のように、冷やされたものが水に入れられて売られてはいない。

本土の豆腐の場合はアク抜きの意味もあるのだが、水につけてしまうと旨味や香りも抜けてしまうし、水っぽくもなる。あったかいまま水にさらさないという販売方法も、島豆腐の旨さの理由のひとつなのだろう。

アチコーコー豆腐販売時間

スーパーには豆腐の入荷する時間を表示しているところも多く、
その時間にあわせて島豆腐を買いに行く人も多い。

豆腐に触れて、あったかいものを買っていくというのも、沖縄ならでは。
 

スーパーの島豆腐コーナー
こんな感じで売られている。右側が「ゆし豆腐」。おぼろ豆腐みたいなものだけど、汁にすると超うまいよ!

ゆし豆腐の画像
ゆし豆腐

あちこーこーだから袋は開けたまま
あちこーこーだから袋は開けたまま販売されている

 

島豆腐はきめは粗く粗野な風貌だが、味は実に深い。
内地の豆腐に比べれば、大豆の風味が圧倒的に強いのだ。

何も、特別な大豆を使って作っているというわけではない。
それでは何が違うのかというと、その作り方なのである。

生絞り法と煮取り法

内地の豆腐を作る場合には、生呉汁と呼ばれる、水につけた大豆を挽いた汁を、
煮てから濾す「煮とり法」という製造方法なのだが、

島豆腐の場合は、生呉汁を生のまま濾して、その後に煮るという
生絞り法」と呼ばれる製造方法で作られている。

(まあ、なんだかよくわからなくても、
「生絞り」って聞いただけで、うまそうじゃないか!?)

さらに、濾した汁をニガリを加えて固めるわけだが、
昔ながらの島豆腐の作り方としては、海水を入れて固めていた。

湯気があがる豆乳に海水を加えて煮ていくと、
天然のニガリ成分によって、段々と固まってふわふわと浮かんでくる。

それを木箱に入れて、重しをしながら水分を切って固めていくわけだ。

(昔の島豆腐は、現在よりも固いものが多く、
紐で縛って運べたというから驚きだ!)

内地の豆腐との圧倒的な違いは、上に書いたようにその作り方にあるのだが、
実は、内地でも昔は「生絞り法」で豆腐が作られていたそうである。

しかし、「煮とり法」で作った方が、
腐りにくく歩留まり」よく作れるため、
内地では「煮取り法」が一般的になっていったようだ。

つまり、沖縄の島豆腐は、
生産効率を無視した昔ながらの製法で作られているのだ。

まあ、このあたりは「生絞り」のほうがおいしいから!というわけではなく、
創意工夫がないというか、生産性をあげる取組がなされてこなかった…

というのが本当のところなのもしれないが、
今こうしておいしい島豆腐が食べられるということには、
感謝しなければならないかもしれないだろう。


スポンサードリンク
[ad#co-1]

島豆腐は栄養も満点!!

内地の豆腐に比べて、味も風味も濃い島豆腐であるが、
栄養もぎっしり詰まっているのである。

タンパク質は、本土の豆腐の約1.3倍。 カルシウムはほぼ同じだが、
リンや鉄、ナトリウム、カリウムなどといったミネラルや、
ビタミンB1、B2も島豆腐の方が多く含まれているのである。

ちなみに沖縄県の豆腐個人消費量は、なんと全国平均の約2倍だ。
島豆腐が沖縄の食文化を語る上で、欠かせない食材であることは間違いない。
そして、島豆腐が沖縄の健康長寿を支えているのも間違いない。

一番おいしいのはできたてあちこーこー!

現在では、島豆腐のパック販売や真空パック商品も増えたため、
県外でも、島豆腐を取り寄せることができるようになった。

しかしこういっては悪いが、私は
いまだパックものの島豆腐で、おいしいものにあたったことがない。

やはり島豆腐は、出来立てのあちこーこーのまま食べる
というのが、一番おいしい食べ方なのだ。

 

沖縄の人は、「どこどこの豆腐がおいしい!」と、
それぞれお気に入りの豆腐屋があったりする。

私のお気に入りは「繁多川豆腐」なんだけれども、
今どうしても食べてみたいのは、宮古島の「石嶺とうふ店」である。

仲村清司氏の「沖縄うまいもん図鑑」で紹介されていたのだが、
たかが1丁200円の豆腐のために宮古島に飛んでいきたくなるほどだ。

 
島豆腐が好きすぎて、外国まで島豆腐のルーツなどを探しに出かけた人もいる。
毎日どこかの飲み屋で飲み歩いている、宮里千里さんだ。
 


この本の著者の宮里千里さんは、
自他ともに認める「島豆腐じょーぐー(好んでよく食べる人)」で、
飲み屋で見かける度に、いつも「島豆腐」を食べている。

私は千里さん以上に、島豆腐を好きな人を知らない。

食べ方は、あったかいままのやっこ。
薬味と醤油で食べている。
これが一番おいしいのだそう。

 

はてさて、いろいろなことを書いたが、
島豆腐と豆腐の違いは、食べると一発でわかるのである。

わかるというのは、「違い」がわかるというよりも、
比べてはいけないものなのだ…ということがわかるのだ。

別物だ。

豆腐には豆腐のおいしさがあるし、
島豆腐には島豆腐のおいしさがある。

 
もしも島豆腐を食べたことがないのなら、
ぜひ作りたてのあちこーこーを食べて欲しいのである。

何もつけずに、まずはそのままを。


スポンサードリンク
[ad#co-1]

「山羊料理 さかえ」サービス過剰すぎるんですけど!

国際通りから少し入ったところに、
桜坂と呼ばれる一帯がある。

桜坂竜宮通り

桜坂には、懐かしさを覚えるようなレトロな飲み屋が並んでいるが、
牧志交番どおりから入ったところにある竜宮通りには、
ヒージャージョーグー(ヤギ料理好き)にはもちろん、
今では観光客にも名前の知られた、山羊料理専門店「ヤギ料理 さかえ」がある。
 
竜宮通りディープ「ヤギ料理 さかえ」は創業50年にもなる、山羊料理店の老舗である。開店直後から常連さんや観光客の訪れる、人気店だ。サービス精神旺盛すぎる(?)なおみねーねー。ハイテンションな彼女が、常連さんと醸し出す雰囲気が気持ちよく、リピーターとなる客も多い。料理だけでなく、人間もアジクーターなのである。

deepsakurazaka5店の入り口といい、竜宮通りといい、かなりディープな雰囲気。たぶんここが、うまい山羊料理を食べられる店だと知らなければ、中に入るのを躊躇してしまいそうだ。暗くなると、このあたりはさらに怪しい雰囲気になるのだ。


スポンサードリンク
[ad#co-1]

山羊刺しは山羊料理入門に最適

さかえ山羊刺しうまー!
見て!この美味しそうなヤギ刺しの色!!
山羊刺しは、山羊汁に比べると「におい」も少なく、
山羊料理入門として、最適だ!

人気店であるから、食材の回転もいいわけで、
新鮮な山羊刺しを食べることが出来る。

山羊なのに、「うまー!!」
…なのである…

刺身は皮、赤身、ももの3種類。

居酒屋などで、山羊刺しを扱っているところは、
冷凍していることが多いのだが、ここは、
生。やはり生が旨い。

山羊の皮は、コリコリとした食感。
皮と皮下の脂肪部分は、わずかに獣くささのする部分だが、
刺身ならば、それほど強く感じることもなく食べられるだろう。

ラムが大丈夫なら、全然問題ない。

もしも、それでもやっぱりダメっていうのなら、
皮を外して、赤身部分だけを食べるとよい。

おろし生姜やおろしにんにくを、醤油や酢醤油につけて食べる。
(さかえではおろし生姜がついてくる)
 
「うまー!!」

さかえの山羊汁は観光客にも食べやすい?

竜宮通り山羊汁さかえ

「山羊料理 さかえ」の山羊汁は、白濁している。
私が食べた中では、白濁した山羊汁は珍しい。

「さかえ」のメニューには、いずれにも「県産」と書かれており、
県産山羊肉へのこだわりがみられる。※

ここの山羊汁は、においも少なく、あっさりとしていてうまい。
(…といっても、山羊汁をあなどってはいけない!)

丁寧な下処理がされている証拠だ。長時間炊かれたヤギ汁は、
アクや脂も丁寧に除かれており、初心者にも食べやすいはずだ。

汁が残れば、ご飯を注文して混ぜて食べるのがまたうまい!
ご飯¥100

輸入ものの山羊は臭いと言われる。また輸入物は黒ヤギが多いため、
皮が黒いというのも、好まれない理由の一つかもしれない。

※おばあが高齢のため、手間のかかる山羊汁が準備できない時もあるようだ。
山羊汁が目当てなのであれば、電話をかけて確認したほうがいいかもしれない。


スポンサードリンク
[ad#co-1]

山羊の金玉の刺身があればラッキー!

メニューを見ると、「ヤギの玉ちゃん」と書かれたものがある。
山羊の玉ちゃんというのは、つまり山羊の金玉のことである。

ヤギの金玉を、刺身で食べるのである!
おおなんていう、珍味!

山羊の金玉は当然、1頭に対し2個しかないわけだから、希少なのだ。
月に1.2度ほどしか入らないようなので、あったら絶対頼むべし!!

ヤギがくさいから、金玉はさらに臭いんだろう…
なんて思うかもしれないが、さにあらず。

これがまた、チーズのようでもあり、なんというか、
白子とレバーを足して割ったような食感で、うまいのである。

山羊の玉ちゃんクーガン金玉の刺身

ここの山羊の金玉刺しは、皮がついている。
私も何度かしか、食べたことはないのだが、
皮がついているのは、初めて見た。
(個人的には、金玉には皮はいらないかな?)

山羊炒め

山羊炒め山羊肉とフーチバー(よもぎ)を、生姜と塩ベースのシンプルな味付けで炒めたもの。山羊の肉が、プリプリしてうまい。山羊の炒め物には、「チーイリチー」といって、山羊の血と肉を炒める料理があるのだが、チーイリチーは結構臭い。しかし、この山羊炒めなら大丈夫!!

「ヤギ料理 さかえ」メニュー

山羊いため 1,300円
山羊刺し身 大 1200円
      小 700円
山羊汁 1300円
山羊味噌煮 900円
山羊玉ちゃん(金玉) 1000円
やぎフーチバーじゅーしー 900円

サービス過剰!注文は少なめにすべし!!

チャンプルー等もあるので、山羊が食べられない連れがいても大丈夫。
島ラッキョウや海ぶどう、スクガラスなど、
沖縄のつまみも300円くらいからある。

しかし、しーぶん(おまけ)で、
いろんなもの食べさせてくれるんだけど、それが結構たくさんだから、
注文は少なめに様子をみながらするといい。

ハイ!コレ食べなさい!ハイ!コレも食べて!なんて、
いわゆる「かめーかめー攻撃」は必至なのだ。
愛のある店だ…が、サービス過剰じゃねぇのか!?

山羊料理さかえデーター

TEL
098-866-6401

※カウンター席は予約できないので、座りたいなら早い時間にいくことだ。
カウンターは、ほとんど常連さんで埋まってしまう。

住所
沖縄県那覇市牧志3-12-20

国際通りの牧志バス停近くの牧志交番を、竜宮通りに曲がってすぐ。
最寄りのモノレール駅は牧志駅。

営業時間  15:00~23:00
※沖縄にしては、早い時間から開いているお店である。
そして、沖縄にしては早く閉まるお店でもある。

定休日  日曜日

関連情報

山羊汁が臭くてうまいと評判です!!


スポンサードリンク
[ad#co-1]

ふちゃぎ!その乱暴すぎる見た目の理由!?

20140915.jp

沖縄の旧暦の8月15日(十五夜)は、ジューグヤとか、ジューグヤウイミ(折目)、
チチウガミ(月拝み)などと言い、五穀豊穣や子孫繁栄を感謝し祈願する日

「十五夜」といっても、内地のように中秋の名月を眺めて、
酒杯を酌み交わすという、「月見」とはちょっと違うのだ


スポンサードリンク
[ad#co-1]

ふちゃぎとは?

ふちゃぎ(吹上餅)は、沖縄で食される菓子の一種で、
餅粉をこねて蒸したものに、茹でた小豆をまぶしつけたもの。
※「ふちゃぎむーちー」とも。むーちー=餅

旧暦の8月15日に、豊作や厄除などを祈願して、
ヒヌカン(火の神)や仏壇(トートーメー)、
神棚に供えた後に食べる縁起物なのだ。

ふちゃぎ甘くない
なんじゃこりゃ!って見た目でしょ?
しかも、小豆がはがれて食べにくいんだ。

 
ふちゃぎは、ごく薄い塩味をつけて炊いた小豆を、
これまた甘を入れない、餅にまぶして作るため、
ほとんど味がしません

(私は、意外と好き。…といか、あれば食べる。)

ハッキリ言うと、
若い世代には、ウケは良くありません。

見た目もアレですし、
味も物足りないんでしょうね。

そのため最近では、餅や小豆に甘さを入れたり、
中に餡が入っていたりと、既製品のふちゃぎは、
現代の人の味覚に合わせたものが、増えてきている。

でも、もともとが甘くないので、甘が入っているものは、
甘ふちゃぎ」という名で売られている

餅の色も、黒糖の黒、プレーンの白、月桃の緑、
紅イモの紫など、色もカラフルになってきた。

ふちゃぎ
甘ふちゃぎ。甘が入っていると、小豆の色や艶でもわかる。
ふちゃぎは、漢字で書くと「吹上餅」となるが、
その名の通り、蒸気の吹きあがった蒸器で蒸して作る餅だ。

 
小豆には魔除けの力があるといわれ、
つぶすと、その力が失われるということで、
小豆を丸ごと餅にまぶしているのだ。


スポンサードリンク
[ad#co-1]

ふちゃぎを食べるようになった由来

ふちゃぎを食べるようになった由来となる、
似たような話が、いくつか残っている。

登場人物や、細かな設定が違ったりするものの、
だいたいの内容は、共通している。

ふちゃぎのいわれとして、全然違う話も、
存在するのだが、今回紹介する話を私は、推す。

何故ふちゃぎの見た目が、ああなのかということが、
腑に落ちる(?)話だと思うからだ。

 
墓の近くを通った人が、肩をつかまれたので、
びっくりして引っ張ると、出てきたのは、
行方不明になって、死んだと思われていた人間だった。

話を聞けば、マジムンに惑わされ、
気がついたら、墓の中に入れられていたと。

※マジムン:魔物・悪霊

その人の家では、ちょうど四十九日の準備が行われていて、
葬儀のための、餅や餅菓子を作っているところだった。

死んだと思っていた人間が、
帰ってきたもんだから、
みんな驚き、そして喜んだ。

葬儀のために準備していた餅に、
急遽小豆をつけて、生還を祝った…

 
というような、内容のものです。

ふちゃぎ甘くない

なるほど!
突然のことで慌てていたから、ふちゃぎは、
あのような乱暴にも思える見た目になったのだ!!

決して、うちなーんちゅの大雑把な性格が、
ああさせたわけじゃないのである!!


スポンサードリンク
[ad#co-1]

コーレーグースの使い方!沖縄そばだけじゃーもったいない!

島唐辛子を、泡盛につけた「コーレーグース」。

名前の由来が、色々ある。

高麗の草⇒コーレーグース
高麗の薬(ぐすい)⇒コーレーグース
高麗胡椒(九州地方での唐辛子の呼称)⇒コーレーグース
高麗の(唐辛子を)古酒(クース)につけたもの⇒コーレーグース

などなど、説は様々だが、
ようは、沖縄の激辛調味料なのである。

沖縄そばの卓上調味料3点セット

主に、沖縄そばの薬味として使われることが多く、
沖縄の食堂や沖縄そば屋には、ほぼ常備されている。

島唐辛子自体は、18世紀ごろには、すでに沖縄に伝来していたが、
泡盛につけた「コーレーグース」の歴史は、比較的新しいようだ。

調味料のコーレーグスの歴史は比較的新しい。明治期にハワイに移民した沖縄県民が、ハワイのチリウォーターを参考に作ったのが起源である。その後、帰郷時に沖縄県に伝えられ定着した[1]。チリウォーター(Chili pepper water、Chili water)はハワイで一般的な卓上調味料で、水と塩と唐辛子から作られる。
引用元:ウィキペディア

 
他にも、ブラジルへの移民者たちが、現地のムーリョ・デ・ビメンタという、
唐辛子を芋の汁につけた香辛料を真似て作ったという説もある。

沖縄では昔、芋を焚いた汁を一升瓶に詰め、
それを腐らせて「酢」を手づくりしていた人もいるというから、
これもありそうな話だ。


スポンサードリンク
[ad#co-1]

コーレーグースの使い方

コーレーグースは、沖縄そばの卓上調味料として、
使われることが多いのだが、沖縄そばだけじゃあ、
ちょっと、もったいない!

腐れるわけじゃないけど、
沖縄そばだけだと、なかなか使いきることも難しいしね。

実は、コーレーグースは、いろいろな使い方ができる。
基本的には、一味唐辛子と同じように使えば、いい。

辛味と、独特の風味を楽しめるだろう。

ちなみに、コーレーグースは、
たくさん使いすぎると、食えたもんじゃないから、
使用量には気を付けなければいけない。
 

醤油にワサビ代わりに、ちょこっと加えても、
いつもとは違う、刺身の食べ方として面白い。

酢味噌に、コーレーグースを加えて、
ピリ辛酢味噌にしても、うまいぞ。

炒め物に、ちょこっと数滴加えるだけで、
ピリ辛の風味豊かな、南国風のメニューに変化する。

ナンプラーとも、相性がいいから、
一緒に使うと、一気にアジアンチックな料理に仕上がる。

沖縄そばに入れるくらいだから、
ラーメンやうどん、みそ汁、鍋物などの、
汁物に入れるのも、おいしい。

タバスコ代わりに、
ピザやパスタにかける人もいる。

トマトソースに入れる人もいれば、
ペペロンチーノに利用する人もいる。

ラー油代わりに、餃子のつけだれに、
加えるのもアリだ。

豚肉料理に、使う人もいるね。
例えば、ミミガーの和え物だったり、
ラフテーなどに、ちょこっとかけたりね。

もう、本当にいろいろ使えるんだけど、
慣れないうちは、温かいものに入れたり、
加熱した調理法の方が、抵抗なく食べることができるはず。


スポンサードリンク
[ad#co-1]

コーレーグース中毒

コーレーグースに、慣れると、
何にでも、コーレーグースをかけちゃう人だっている。

だってさ、結局「泡盛」じゃん。
で、唐辛子じゃん。

中毒になる人が、いるわけさ。
タバスコだって、阿保みたいにかける人いるでしょ。

もう、味とか関係なく、
とにかく辛ければいいっていうね。

タバスコの場合は、酔っぱらうことはないけど、
コーレーグースは、結局お酒だからさ、
中毒性があるといえばあるんだよね。

で、うまいしさ。

コーレーグースを使った激辛イカスミチャンプルー!

さて、コーレーグースは、あまり難しく考えずに、
辛味を足したいときに、使えばいいんだけど、
ここでひとつ、コーレーグースを使った料理を紹介しよう!

コクがあって、おいしいイカスミソーメンチャンプルーに、
コーレーグースを加えた、激辛ソーメンチャンプルーだ!!

イカスミペースト 4g×2袋 モンテベッロ

イカスミペースト 4g×2袋 モンテベッロ
価格:324円(税込、送料別)

 

激辛イカスミそーみんチャンプルー
 
材料:ソーメン・ニンニク・イカ・豚肉細切れ・ニラ

  1. フライパンでニンニクみじん切りを熱する
  2. フライパンに、油とニンニクみじん切りを入れ、
    弱火で色づく程度に熱する。
    (色がついたら、ソーメンの茹で汁を少し加える。
    そうすると、焦げることはない)

  3. ソーメンを茹でる
  4. 同時に、ソーメンを茹でておく。
    茹ですぎてはいけない。
    茹で上がったら、流水で洗って、水を切っておく。

  5. 豚肉とイカの細切りを炒める
  6. ニンニクの入ったフライパンで、
    豚肉とイカの細切りを炒める。
    (イカは、イカの塩辛を使っても!その場合は、
    味付けに注意してね。)

  7. ソーメンとニラを炒める
  8. 炒まったら、ソーメンとニラを加える。
    (ソーメンを入れた後は、大急ぎ!火は少し弱めておく)

  9. 味付けする
  10. 塩と醤油、ダシの素で味付けし、イカスミを加え、熱を加える。
    (沖縄そばの濃縮ダシなどで、味付けしても!
    また、醤油の代わりにナンプラーを使ってもグー!)

    一度、味見をしてから、味がきまってから、
    コーレーグース少々を加える。

  11. 完成!

 
2014ika
辛いのが好きな人は、食べる際に、
さらにコーレーグースを好みでふりかけて!

イカスミそーみんチャンプルーは、
コクがあって超おいしいんだけど、
辛味をプラスすると、お酒の場でも喜ばれます。

ただ、歯が真っ黒になるけどね。


スポンサードリンク
[ad#co-1]

コーレーグースの作り方はこちらから>>

海ぶどうの食べ方や保存方法など!これであなたも海ぶどう通!

 
プチプチした不思議な食感、
そして、鮮やかな半透明の緑の色。

通称「海ぶどう」と呼ばれるこの食べ物、
今では、もずくに並ぶ代表的な沖縄の海藻だ。

海ぶどうは別名「グリーンキャビア」とも呼ばれ、
プチプチとはじける食感が楽しく、
口の中で磯の香りが、その塩気と共に広がる。
 


スポンサードリンク
[ad#co-3]

 

海ぶどうの天然ものと養殖もの

 
海ぶどうは主に、養殖ものが出回っている。

天然ものは、取れる季節が限られており、
養殖も天候に左右されるなど、収穫量が定まらないため、
県外では、なかなかお目にかかれない食材であると言える。

 

天然のものは、限られた場所でしか生息せず、
宮古島や西表島、伊良部島などが主な自生地だ。
 
海ぶどうの天然物は、時期によっては育ちすぎていて、
プチプチとした食感が、損なわれていることもある。

その点、養殖物はちょうどいい状態の時に、収穫できるため、
養殖物の方が、品質は安定していると言えるだろう。

また、天然の海ぶどうは、海草独特の味や、
特有のヌメリが、強いこともあって、
養殖物のほうが、食べやすいかもしれない。

 

海ぶどうの選び方

 

海ぶどうには、クラスがあるようだ。

クラスと言っても、品質で分けられているわけではない。

太い茎がついたままのものがB級で、
茎が手作業で取り除かれているものが、A級だ。

手間がかかっている分、値段も変わるんだろう。

 

ただ、味が変わるわけではない

茎が取り除かれている分、食感としては、
確かにA級の方がプチプチしているのだが、
一番大切なのは、新鮮なものを選ぶということだろう。

海ブドウは色が緑鮮やかで、つやがあり、
実がぷっくりしているものを選びたい

実がぎっしりと詰まっているものを、
選んだ方がいいという人もいるが、
それは海ぶどうの「種類」によるだろう。

 

海ぶどうの種類?

 

海ぶどうに種類なんてあるの?
と思った人もいるだろう。

じつはあるんだ。

 

海ぶどうは、和名をクビレヅタという。

しかし、「フサイワヅタ」という、
クビレヅタによく似た海草もまた、
「海ぶどう」として流通しているのだ。

どちらも、味は似たようなものだが、
フサイワヅタのほうは、食べると若干酸味を感じる。

そしてフサイワヅタのほうが、実が大粒で、
ぎっしり詰まっていて、見た目がいい。

地域によって、「海ぶどう」の種類が違うらしく、
現在明確な定義がないままのようなのである。
 

海ぶどうの保存方法

 

さて、海ぶどうを保存する際、気を付けなければいけない点は、
常温で保存するということである。

間違っても、

冷蔵庫なんかに入れてはいけない

 

海ぶどう自体が、温かい海水で育っており、
10度以下の温度では、しぼんでしまうのだ。

しぼんでしまっては、せっかくの
海ぶどうのプチプチ感が、楽しめないことになる。

そしてなにより、しぼんでしまった
海ぶどうは見た目がまずそうなのだ。

 

上下を、キッチンペーパーで挟んで、
できれば蓋つきの箱に入れるといい。

発砲スチロールでもいい。
すると、もちが良くなる。

 

まあ、ここまでしなくともいいが、

海ぶどうは、常温保存。

これだけは、ぜひ覚えていて欲しい。

 


スポンサードリンク
[ad#co-3]

 

海ぶどうの洗い方

 

海ぶどうは海水の塩気や、細かな汚れを
落とす意味で、軽く水で洗って食べる。

(特に天然ものの場合、茎の部分に砂や
小さな海老などが、挟まっている場合がある。)

 

しかしだからといって、

塩気を抜こうと、洗いすぎるのも、あまり良くない

長時間真水につけすぎても、
やっぱり、しぼんでしまうので、
さっと洗う程度でいいのだ。

 

そして同じ理由で、洗うのは食べる直前にしたい。
軽く水洗いしたら、ザルなどで水けを切って食べる。

 

出来れば、洗った後、
氷水に10秒くらいつけると、
プチプチ感が増すので、お勧めだ。

 

海ぶどうの食べ方

 

海ぶどうの食べ方としては、一般的に、

 

  • 醤油で食べる
  • 三杯酢・土佐酢で食べる
  • サラダにしてドレッシングをかける
  • 海鮮丼のネタにする

 

などがある。

 

個人的には、
土佐酢で食べるのが好きだな。

イカととびっこや、
イクラなどが相性がいいように、
海ぶどうとイカも相性がいい。

 

トロロなんかとも、合う。
プチプチ感が際立つ感じだ。

 

ここで注意してもらいたいのは、

食べる直前に、ドレッシング類はかける

…ということ。

これも時間がたつと、海ぶどうがしおれてしまい、
なんともかわいそうな姿になってしまうからだ。

 

その他にも、みそ汁に入れたり、
泡盛の水割りに浮かべたりする人もいる。
 

味噌汁みたいな熱いものに入れるのは、
それこそ、速攻でしぼんでしまいそうなのだが、
意外と10分くらいなら、大丈夫だ。

ただし、ものすごく
おいしいというわけでもない…(笑)

 

泡盛の水割りに入れるのは、ただの飾りだ。

泡盛グラスの中に、海ぶどうが
浮かんでいれば、確かに、綺麗ではある。

 

しかし、何も言わずに入れると、
「何!?変なものが入ってるけど!!」
となる可能性もあるけどね(笑)

まあ、そんな時には、
海ぶどうのウンチクを語りながら、

「こういうのもオツでしょ?」

…なんて勧めたら、なんだかよくわからないけど、
「イケてる」気がして喜ばれるかもしれない。

 

泡盛を飲むときに、塩を肴として飲む人がいるが、
海ぶどうも、塩気があるという意味では「アリ」なのかなぁ。

(海ぶどうを入れたって、泡盛に
塩気を感じるわけではないけれども)

 

他にも、海ぶどう入りのアイスクリーム
なんてのも商品化されていたりするぞ。

グリーンキャビア
 

海ぶどうの空輸について

 

海ぶどうを空輸する場合にも、
「常温」を保つということが大切だ!
ということをよく聞く。

飛行機の貨物搭載スペースの温度が、下がることがあり、
海ぶどうがしぼんでしまう可能性があるらしい。

だから、発泡スチロールに入れたり、
使い捨てカイロを添えたりして、
常温を保つ工夫が必要だという。

寒い時期に海ぶどうを持って、
飛行機に乗るなら、手荷物として
持ち込むほうがいいかもしれない。

ただ、到着先が寒いところであるなら、
飛行機を降りてからも注意が必要だろうけれど。

この「みき屋」は、公設市場にもお店があるので、
実際に何度か買わせてもらったことがあるが、
海ぶどうの品質に関しては、間違いないだろう。

 

海ぶどうの色が薄くなっていた場合

 

もしも、海ぶどうの緑色が薄くなっていた場合、
透明の容器やビニール袋などに入れ、

(気を使いすぎるほどでもないが、
あまり空気に触れさせない方がいいため)

蛍光灯の光を2時間程度当てていると、色が復活することもある。
(直射日光では、逆に痛んでしまう)

ただし、色が薄くなっていたとしても、
味に関しては何の問題もない。

 

海ぶどうをご賞味あれ

 

海ぶどうは、塩気とプチプチ感と、
その見た目をたのしむ海草だ。

海ぶどうとオリオンビール

しぼんでしまうため、料理法や扱いが制約されてしまうが、
珍しさという意味では、ワンポイントアクセントとして、
料理を飾ってくれるだろう。

ヘルシーで栄養素も高く、ミネラルやビタミン、
鉄分やカルシウムなどを豊富に含んでいるので、
健康的な食材としてもおすすめだ。

沖縄を訪れた際には、ぜひ一度ご賞味あれ!

 


スポンサードリンク
[ad#co-3]

チャンプルーとイリチーとンブシーの違いは!?ちゃんとわかってる?

沖縄に来て、食堂に入っても、
何のメニューか、さっぱりわからん…
なんてこともあるかもしれません。

チャンプルーは、もう知らない人も少ないとは思いますが、

イリチー?
ンブシー??

なんて人も多いはず。

さらにこれが、

クーブイリチー
スンシーイリチー
ナーベラーンブシー

なんて書かれていても、
頭の中が???だらけで、
注文できないなんてこともあるかもしれません。

しかし、基本の言葉を覚えれば、
ある程度の予想がつきますね。

この記事では、あなたに、

  • チャンプルー
  • イリチー
  • ンブシー

 

の違いと、それらの代表的な料理を覚えて頂きます!!

これで、初めての沖縄でも、安心さ―!?


スポンサードリンク
[ad#co-3]

チャンプルーとは

チャンプルーのことは、みなさんすでにご存じだとは思います。

チャンプルーには、「混ぜる」なんて意味がありますが、
(インドネシア語・マレー語のcampur チャンプールが語源だとも)
炒める料理のことを言います。

ゴーヤーチャンプルー

それだと、ただの野菜炒めなんですが、
チャンプルーには、島豆腐が使われます

(島豆腐とは、沖縄の豆腐で、木綿よりもかたいので、
崩れにくく、炒め物にも適しています)

しかし、例外として、ソーメンチャンプルーや、
フーチャンプルーには、島豆腐は普通使われません。

※ソーメンチャンプルーは、ソーメンの、
フーチャンプルーは、くるま麩の炒めものです。

 
何故ならば、ソーメンチャンプルーや、
フーチャンプルーという呼び名は、
もともとの料理名では、なかったからなのです。

ソーメンチャンプルーは、

「ソーメンタシャ―
「ソーメンプットルゥー

フーチャンプルーは、

「フーイリチー

がもともとの呼び名だったのですが、
いつからか、どちらも「チャンプルー」として、
呼ばれることが多くなってきてます。

(詳しくは、また書きます)

チャンプルーは、基本的には、
島豆腐と野菜の、炒め物ってことになります。
(豚肉は、入っていなくてもいい)

イリチーとは

イリチーとは、「炒め煮」のことです。

材料を油で炒め、少なめのダシと調味料を加え、
汁けが少なく仕上がるように、煮るわけです。

ダシと油の旨味を、材料に含ませる調理法ですね。

材料は、細切りにします。

代表的なイリチーとしては、
クーブイリチーがあげられるでしょうね。

クーブイリチー画像

「クーブ」とは「昆布」のこと。

昆布の細切りを、豚肉やこんにゃくなどと、
炒め煮にした、食べるとほっとする、
おいしい沖縄の郷土料理です。



スポンサードリンク
[ad#co-3]

ンブシーとは

本土では、なかなか「ン」から始まる言葉ってないと思いますが、
沖縄には、「ンブシー」という調理法もあります。

ンブシーもまた、炒め煮なんですが、
イリチーよりも、汁が多めの仕上がりになります。

そして、味噌を使った料理になります。

「ンブシー」の代表的な料理は、
ナーベラーンブシー」です。

「ナーベラー」は、ヘチマのこと。
沖縄では、ヘチマを野菜として食べます。

ヘチマ

ヘチマと言っても、スポンジ状になる前の状態を、
食べるんですけどね。

これはね、ぜひ食べて欲しい料理です。

観光客に、ウケがいいことはもちろん、
本当に、おいしいんですよ。ヘチマって。

「ナーベラーンブシー」のことも、
ナーベラーチャンプルー」と言ったりもしますが、

この場合は、島豆腐も使うので、
どっちの呼び方でもいいのかなー?

なんて思ったりもしますが、基本的には味噌煮なんで、
「ナーベラーンブシー」の方が、正しい呼び方だと思います。

 

で、「ナーベラーチャンプルー」って名前は、
食堂や、居酒屋なんかで多く見かけますので、
作り方の違いから、そう呼んだのがはじまりかな?

なんてことを考えています。

ナーベラーンブシーはドゥー汁で煮る

どういうことかというと、
年寄りの方たちのナーベラーンブシーの作り方は、
ドゥー汁」で煮ていくんです。

「ドゥー汁」ってのは、「自分の汁」って意味で、
要するに、ナーベラーが持っている水分で、
煮ていくってわけなんです。

ルクルーゼみたいな上等な鍋じゃなくてもいいんですが、
鍋に厚みがあって、蓋が重い方がうまくいくと思うのですが、

はじめ材料に油をいきわたらせた後、
火の加減を弱くして、蓋をするわけです。

しばらくすると、ナーベラーから、
「ドゥー汁」が出てきて、煮る状態になるんです。

そして、ナーベラーが柔らかくなってきたところで、
味噌で味付けするんですね。

このやり方が、「ンブシー」だと思うんですよ。

だからよく、「ンブシー」も「イリチー」も、
どちらも「炒め煮」だなんて言いますが、
もしかすると「ンブシー」は「蒸し煮」が語源なのかもしれません。

ナーベラーンブシー

で、飲食店の場合、時間がありませんから、
料理時間を短縮するために、材料を炒めた後、
だし汁を加えるんです。

それで煮ていく。
ドゥー汁で煮ない。

その方が、ずっと早いんですね。
仕上がりとしては。

「ドゥー汁」が出てくるまでは、
少し時間かかりますから。

だから、居酒屋や食堂では、
そうするところが多いんだと思います。

(最近は、家庭でもそうかもしれませんが。)

この作り方のことを、「チャンプルー」と、
呼び分けたのが、はじまりなのかな?

なんてことを最近、思うわけです。

まとめ

いかがだったでしょうか?

  • チャンプルー ⇒ 野菜と島豆腐の炒め物
  • イリチー ⇒ 炒め煮
  • ンブシー ⇒ 蒸し煮

 
の料理法の違いについて、
理解していただけたでしょうか?

そして、

  • クーブ
  • ナーベラー

 
の意味もわかりましたね?

わからければ、明日もまた読んでください。

d(-_☆)


スポンサードリンク
[ad#co-1]

タンナファクルー!丸玉製菓のタンナファクルーが人気な理由!

明治時代、首里にあった、菓子屋が考案したと言われる、
沖縄のお菓子「タンナファクルー」。

素朴で、何とも懐かしいお菓子なのである。
黒糖と小麦粉、卵、ふくらし粉だけで作られる、シンプルな焼き菓子だ。

タンナファクルーは沖縄の製菓

これは、考案者の直系一族が営んでいる、「丸玉製菓」の商品。
沖縄のスーパ―などには、必ずといっていいほど、置かれている。

現在は三代目が後を継ぎ、いまも昔ながらの作り方を守って、
日々手づくりで、作っているのだそう。

県内の複数メーカーが、タンナファクルーを作っているが、
作業は、機械化しているところが多いにもかかわらず、
直系の丸玉製菓は、生地を練る作業も社長、自らがやっている。

たんなふぁくるー

こう見ると、なんだか、
シイタケみたいに見えるな。

しかし、シイタケにあらず。
これが、タンナファクルーです!!

ちなみに、1袋にこれが11枚入っている。

なんとも、中途半端な数だなと思っていたら、
1枚は、「しーぶん」なんだとか…

※沖縄では、おまけのことを「しーぶん」といいます。

お、1枚得した!!

たんなふぁくるー断面

断面は、こんな感じ。
見るからに、素朴でしょ。

食べると、優しい黒糖の香りと甘さが、
口いっぱいに広がる、おいしいお菓子なんだなぁ。

これが。

ただ、見た目と違って、
噛むと歯に、まとわりつきます。

粘りがあるんですね。

だから、しけったりしていると、
袋の中で、タンナファクルー同士が、
くっついちゃってたりすることも。

ま、愛嬌です。

で、ここが大切なんだけれども、
丸玉製菓のものは、一番しける気がするのです。

そして、見た目以上の重量感がある。

これは、何故かと言うと、
黒糖の割合が多いからだと思う。

原材料欄を見るとわかるのだが、
「黒糖・小麦粉・上白糖・鶏卵・膨張剤(ふくらし粉だと思われる)」
と、表記されている。

原材料は、含まれている重量が多いものから、
順番に表記するようになっているので、つまりは、
小麦粉よりも黒糖のほうが、多く含有されているということである。

ためしに、他のメーカーの製品を見てみると、
小麦粉の方が、先に表記されている。

つまり、丸玉製菓のタンナファクルーは、
他のメーカーのものよりも、たっぷりと黒糖が入っているのである。

そのあたりが、丸玉製菓のタンナファクルーが、
一番人気がある理由なのかもしれないと、考えながら、

しけってくっついた、タンナファクルーを、
はがしながら、パクついている最中なのです。


スポンサードリンク
[ad#co-1]

タンナファクルーの名前の由来

タンナファクルーの考案者が、
玉那覇(たまなは)さんという方だったようで、
それで「たんなふぁ」(沖縄の発音で)。

そして、その玉那覇さんのあだ名が、
イルクルー」(色が黒い)だったそうで、
それで、「タンナファクルー」の名前が付いたという説があります。

私は、黒砂糖を使っているから、
あるいは、黒いお菓子だからという説を推しますが。
でも、ここは沖縄。ありそうな話です。

クンペンの庶民版

タンナファクルーが出来るずっと前から、
琉球王家には、「クンペン」という、
ゴマ餡の入ったお菓子がありましたが、
当時の庶民には、手が届かない高価なものでした。
 

くんぺん
伝統的なクンペンは、ゴマ餡ですが、
現在は、ピーナッツ餡だったりするのも、あります。
「こんぺん」って書いているのもあるんだな。

 
いわば、タンナファクルーは、そのクンペンの、
餡が入っていないバージョンであり、庶民版ともいえるわけだ。

ちなみに、現在ではクンペンも、
庶民派価格で買えます。

でも、どちらかというと、やっぱり、
クンペンの方が、上等なお菓子というイメージかな?

タンナファクルーを買うなら…

沖縄で100年以上の歴史を持つ、
庶民のお菓子は、うちなーんちゅだけではなく、
誰がも、懐かしさを覚えるであろう、素朴なお菓子である。

めちゃくちゃうまい!
というわけじゃないけれど、

一度食べると、
やめられないとまらない~♪

な、私も大好きなおかしなのです。

茶菓子としても合うし、
牛乳とも、でーじ合います。

(というか、何か飲みながらでないと、
喉が渇くお菓子です)

で、お土産に買うなら、お土産屋ではなく、
サンエー」とか「かねひで」とか、
沖縄のスーパ―で購入すべし!!

県外なら、わしたショップで扱っているみたい。

そのほうが、絶対安いからね。
ま、包装は高級感ないけれども。

丸玉製菓の直売店は、国際通りの中央にある、
むつみ橋から沖映通りを150mほど行った左手にあります。

ただ、本当に小さい店なので、見過ごさないように。

ここで買う利点は、工場でできたばかりのものが、
並ぶということです!!

これなら、しけてなーい!!

 
沖縄にもいけないし、
近くに「わしたショップ」もないけど、
タンナファクルーが欲しくなった方は、こちらから↓

≪沖縄のお菓子≫【丸玉製菓 タンナファクルー】


スポンサードリンク
[ad#co-1]

てんtoてん(てんとてん)!観光客にも人気の木灰そばなら!!

那覇市識名の、民家が立ち並ぶ場所に、
ひっそりと佇む沖縄そば屋がある。

名前は「てんtoてん(てんとてん)」。
民家を改造した店舗は、一面を植物に覆われている。

知らなかったら、飲食店だとは、思わないだろう。

てんtoてん入口

中に入ると、まるでギャラリーかのよう。

そば屋というよりは、落ち着いたcafeって感じ。

玄関の隣には、ピアノも置かれているので、
もしかすると、リサイタル的なこともやっているのかもしれない。

実は、この店舗兼用住宅は、あの佐敷町のシュガーホールを設計した、
建築家「真喜志好一」設計によるものだそうだ。

まあ、これだけの情報でも、何となくわかると思うが、
この「てんtoてん」は、センスのいい女性がオーナーである。

だから、細かなところも、女性らしい心配りがあったりして、
居心地がいいのだ。

場所がわかりにくいということや、道が狭くて坂にあるために、
駐車場への駐車が難しい場合があるが、観光客も多い。

てんtoてん店内
写真では、席が空いているが、すぐ直後には満席になった。
平日で、雨もちょっと降っていたが、さすがに人気店である。2階や地下1階にも席がある。

 
例えば、水だ。
従業員が注文を受けに来るさいに、出される水は、
ハーブ水…もちろん、あの危険なヤツではない。

サレオツなほうである。

他にも、テーブルにひかれた
手づくりのランチョンマットや、器、
お土産用に売られている藍染など…

色んな細かいところに、オーナーの、
センスを感じることが出来る。

きっと「手づくり」「オーガニック」、
などといったキーワードに、ぴんとくる方には、
特に女性には、一発で気に入られる店だろう。

そして、そんな店で出される、沖縄そばもまた、
なんとも洗練されたものなのだ。

てんtoてんの木灰そば


スポンサードリンク
[ad#co-1]

てんtoてんのそばの麺について

ここの沖縄そばの麺は、
名前が「木灰(もっかい・もくはい)そば」なだけに、
木灰を使って作られる

木灰とは、その字のとおり、
木の灰のことである。

薪で火を焚いたあとに残る、木の灰を、
水に入れて、沈殿するのを待ち、その上澄み液を、
「つなぎ」として使うのだ。

そして、伝統的な沖縄そばの麺を作る際には、
この「木灰液」が、使われていたのだ。

現在では、ガスや電気の普及によって、薪を使うことも少なくなり、
いい木灰を得にくくなったため、手打ち麺を作る際には、
一般的に「かん水」が使われることが多くなっている。

だからこそ、「木灰そば」は、昔ながらの作り方だよ!

と、アピールするところが多いのだ。

しかし、実は「木灰液」を使ったところで、
伝統的な沖縄そばの麺の作り方だとは、言えないのである。

その点については、詳しくはこちらから。
沖縄そばの麺の違いはどこから?

木灰そばの麺てんとてん
この「てんtoてん」の麺も、生めんタイプの提供方法だ。
平麺の縮れ麺で、モチモチトゥルントゥルンしている。

 
てんtoてんでは、生めんタイプの提供方法が取られている。

つまり、注文が入ってから、麺を茹でるのである。

そうすると、かん水を使っていようが、
木灰を使っていようが、食感の上では、
ラーメンのような感じになる。

 

ただ、てんtoてんの麺は、不思議なことに、
麺の表面がとぅるんとしている。

これはなんだろうな、と思っていたら、
麺を練るときの、打ち粉として、
タピオカ粉」を使っているそうなので、
それが、この特徴的なとぅるんとした食感になっているんだろう。

てんtoてんのそばのダシについて

カツオとアグー豚のダシでとった、澄んだダシは、
非常にあっさりしている。
 

一口目、正直うまいとは思わない。

「あふぁい」のだ。

※あふぁい:薄い

ダシのうまさが、がつんとこない。

しかし、食べ終わるころには、
ちょうどいい感じになるような、
そんな、そばダシである。

全て食べ終わって、
「あ~、うまいなぁ」
と、思うのである。
 
しかし、正直、物足りない人もいるだろうと思う。
特に、化学調味料に慣れた人には、そうだろう。

てんとてんでは、だし汁は豚2種類の骨と赤肉(ロース)、
鶏がら、かつおを別々に取って、合わせている。

味付けは、塩と、薄口しょうゆ。

きちっと材料を計り、塩分濃度計を使用しているので、
安定した味で、そばを提供することができるのだ。

丁寧にダシを取った後、さらに濾して使うので、
あのように透き通った、そばダシになるのである。


スポンサードリンク
[ad#co-1]

豚肉

上にのっている豚肉。
これが、うまいなぁ。

超柔らかく焚いてあって、
時間と手間をかけられていることが、わかる。

三枚肉ではなく、赤肉。
ロースの部分だ。

この肉を炊いた汁も、ダシとして使われる。

だから、油の多い個所を炊いて、ダシを取る店と比べると、
そば全体を通して、油っぽさは、少なくなるわけだ。

このあたりもやはり、女性好みだろう。

 

手打ち麺、ダシ、肉、
全てが、手間と時間をかけて、
丁寧な仕事をされていることを感じる。

しかしこれが、沖縄そばかというと、違う。

いや、沖縄そばに違いはないのだが、
オーソドックな沖縄そばではない。

てんtoてんの木灰そばは、
昔ながらの作り方を取り入れながらも、
洗練された、独自のそばに仕上がっているのだ。

てんtoてんの女性オーナーである、
真喜志三千子さんの手仕事の様子がわかる
素晴らしい映像がありました。

こういうのを、見て食べると、
また全然違った味わいになるんだろうなぁ。

ぜひ、食べに行く前に、
この映像をご覧になってください。

てんtoてんデーター

TEL 
098-853-1060

住所
沖縄県那覇市識名4-5-2

交通手段
識名園から徒歩約8分(600m)
バス:三重城-新川営業所間2番・3番にて「識名」下車、徒歩数分
(注) 2番・新川営業所発の識名トンネル経由は「識名」バス停には止まりません

営業時間
11:30~15:00 (L.O)

定休日
月曜日(日曜営業)

メニュー

木灰すば ¥650
古代米のおにぎり ¥160
ぶくぶく―茶 ¥540
あまがし ¥380

※ちなみに古代米は、西表島産。
特製肉みそがついてます。

コーヒー ¥380
紅茶 ¥380
オレンジジュース ¥380
ビール ¥540

≪セット≫ ¥1100

木灰すば
古代米おにぎり

コーヒー
or
あまがし

てんとてんのぶくぶくー茶

ぶくぶく―茶
茶うけとして、橘餅(きっぱん)がついてくる。

kippann


スポンサードリンク
[ad#co-1]

沖縄そばの麺の違いは?独特の食感の驚きの理由

ここは那覇市安里にある「栄町ボトルネック」という飲み屋。
ディープな場所にあるのにもかかわらず、観光客もちらほら訪れるという人気のお店。沖縄観光初心者は訪れることはまずありませんが(笑)

栄町ボトルネック

さて、この「栄町ボトルネック」は、じつはおいしい沖縄そばが食べられるのです。シンプルですが、〆にぴったりの沖縄そばです。

栄町ボトルネックの沖縄そば

最近「沖縄そば」にはまった小林さん。
小林さんは年に何度も沖縄を訪れます。

質問者の写真
沖縄そばって美味しい!すっかりはまっちゃったわ。

今までは、沖縄そばは単なる食事メニューのひとつにすぎなかったものの、食べているうちに、沖縄そばの奥深さに目覚めた様子ですよ。今夜はボトルネックの沖縄そばの噂を聞きつけて、こんなディープなお店に女性ひとりでやってきたのです。

質問者の写真
でも、「沖縄そば」ってひと口にいっても、お店によって全然違うのよねー。ま、だからこそ、いろんなお店に食べに行くのが楽しいんだけど。

カウンター隣で一人飲んでいたyamaが、馴れ馴れしく話かけてきましたよ。yamaは、栄町ボトルネックの常連さんです。飲んだくれです。

解答者の写真
何処の沖縄そば屋が一番おいしかった?

質問者の写真
え?えーと…「首里そば」かなぁ。

首里そばおすすめ沖縄そば!
首里そば
首里そばの麺は、かん水を使って手打ちされている。茹でおきタイプ。首里そばは麺が固いと言われる。それは、たぶん強力粉だけを使っているか、強力粉を多く配分させているのかもしれない。また、首里そばでは、機械ではなく人力で生地を練る。機械よりも、人力の方が力を加える方向を変えやすいため、コシが強くなると言われているので、そういったところが首里そばの麺のあの固さにつながっているのかもしれない。

 

解答者の写真
ああ、「首里そば」はうまいよね!麺も手打ちだし、素材にもこだわっている。

質問者の写真
そうそう!麺の食感が違うのよ!他で食べるものと違う!なんでだろ?あ、そうそう沖縄そばの麺って、「蕎麦粉」使ってないんですよね?

解答者の写真
そうなんだよ。蕎麦粉は使わずに小麦粉だけで作るんだ。正確には小麦粉と塩と「かん水」あるいは「木灰」でね。

自称「沖縄そば通」のyamaは、得意げです。

質問者の写真
じゃあどうして、沖縄「そば」って呼ぶんですか?それって、詐欺じゃないですか?(笑)

解答者の写真
はっはっは!詐欺とはひどいな。

…沖縄そばのルーツは、「支那そば」なんだ。だから「そば」って呼んでいるんだと思うよ。「支那そば」だって、蕎麦粉使ってないけど「そば」って呼ぶでしょ?

本土出身者が連れてきた中国人コックが、
那覇の辻遊廓近くに開いた支那そば屋が、
今日の沖縄そばの直接のルーツであると考えられている。

したがって本土のラーメンと沖縄そばは、
先祖を同じくする兄弟のような関係にあると言える。
引用:ウィキペディア

質問者の写真
ふーん、沖縄そばはラーメンと兄弟のようなものなのか…

でもさ、実際食べると「ラーメン」とは全く違うんだよなぁ。

解答者の写真
どちらかといえば、スープに関して言えば、うどんや肉そばに近いよね。

カツオだしを使っているってことと、味付けには塩がメインに使われているってこと、脂を取るってことが、ラーメンとは違うスープに仕上がる理由だと思うよ。

栄町ボトルネックの沖縄そば

小林さんの注文した沖縄そばが届きました。栄町ボトルネックの沖縄そばは、そば出汁は「やかん」に入って出てきます。自分でそれを注いで食べるのです。ちなみに、出汁は飲み放題。

質問者の写真
お、おいしい!正直な話、このお店に入ったときは不安だったんだけど(笑)、期待以上に美味しいわ!

解答者の写真

うまいでしょ!ボトルネックの沖縄そばは出汁がうまいんだよねぇ。すっきりとしているけど、旨みが強い。カツオや豚はもちろん、鶏や煮干しなども使って丁寧に出汁を取っているんだ。その美味い出汁が、この細い麺と最高に合うんだよなぁ。

質問者の写真
あらほんと!この麺、今まで食べた中で一番細いわ!麺の太さって違うのね。

解答者の写真

麺の違いはその太さだけじゃないんだ。

  • 丸麺か平麺か
  • 縮れているかストレートか
  • 細いか太いか

使っている小麦粉によって麺の色も違えば、モズクやゴーヤーを麺に練りこむなどといった「変わり麺」も存在するんだよ。

質問者の写真
ふーん。沖縄そばの麺ってひと口に言っても、いろいろあるんですねぇ。

質問者の写真
沖縄そばって、小麦粉とかん水と塩で作っているんですよね?たしかラーメンの麺も材料は変わらないはずなのに、なんでこんなに食感が違うんだろ?

解答者の写真

ああ、それはね、一番の理由としては、麺の保存方法にあるんだよ。

質問者の写真
麺の保存方法?

解答者の写真

そうそう。沖縄そばのあの麺の独特な食感は、麺の保存方法と提供方法によって出来上がるんだ。

解答者の写真

沖縄そばの麺の食感を大きく分けると…

  • ラーメンみたいなツルツルもちもち麺
  • ゴワゴワ固く、噛むとぶちっとちぎれる麺

の2つがある。これらの違いは、生麺タイプか、従来の沖縄そばのタイプかってことなんだ。

質問者の写真
「ゴワゴワ固く、噛むとぶちっとちぎれる麺」って、超まずそうなんだけど(笑)!

解答者の写真

(笑)確かに!だけど、このタイプの麺が沖縄そば本来のものなんだよ。小林さんの好きだっていう「首里そば」の麺もこのタイプさー。

質問者の写真
うーん。…それって表現が間違っているような…(笑)確かに、「首里そば」の麺は独特の固さがあったなぁ。あれが、沖縄そばの本来の麺のタイプなんですか?

解答者の写真

麺の保存方法・提供方法に関してはね。

質問者の写真
???

解答者の写真

「ラーメンみたいなツルツルモチモチとした麺」も、
「ゴワゴワ固く、噛むとぶちっとちぎれる麺」も、
使う材料には変わりはないんだよ。

ま、使っている小麦粉の種類や産地にこだわっているところもあるけどね。

質問者の写真
じゃあ、どこが違うんでしょうか?さっき保存方法が違うって言ってましたけど…

解答者の写真

そう。保存方法が違う。ラーメンなんかだと、生麺を注文が来てから茹でるよね?
伝統的な沖縄そばの麺は、注文が来てから麺を茹でるんじゃないんだ。麺を作ったら、先茹でしておくんだよ。

沖縄そば屋なら、営業前に先に麺を茹であげておくわけさー。

質問者の写真
え?営業前に茹でちゃうわけ?

解答者の写真

そう。先に麺は茹でちゃうんだよ。茹でたら、油をまぶす。

質問者の写真

あ、油をまぶす!?

解答者の写真

そう。油をまぶしたら、自然冷却する。扇風機の風なんか当ててね。

質問者の写真

し、自然冷却!?水で締めるとかじゃなく?

解答者の写真

打ち終わった沖縄そばの麺は、そういう工程を経て保存されるわけ。で、注文がきたら、油落としと麺を温める意味で一度お湯でゆがき、沖縄そば出汁を注いで完成というわけ。

質問者の写真

なんか、私の麺に対する常識が崩れ去りました…

解答者の写真

対して、「ラーメンみたいなツルツルモチモチとした麺」は、「生めん」タイプ。注文を受けてから、麺を茹でるという、ラーメンと一緒の方法。
最近この自家製生麺を「売り」としている、沖縄そば屋も増えたよねー。

質問者の写真

でも、なんで、先茹でして油をまぶすなんてことをするんですか?

解答者の写真

これは、冷蔵庫などの設備がない時代に、ものを長持ちさせるための工夫だったんだよ。

質問者の写真

へー!それがあの沖縄そばの麺の独特の食感につながるんだぁ。

解答者の写真

そう。油が麺の表面からしみ込んで、固くなるんだな。そして、油を麺にまぶす際に、手で麺をこすり合わせるんだけど、この時にあの麺の「縮れ」ができるというわけなんだよ。

解答者の写真

まあ、現在は冷蔵設備も整っているからね。わざわざその工程を踏まずとも、麺を保存することが可能になった。なので、その工程を省いた生めんタイプで提供する沖縄そば屋も増えているんだよね。実際美味しいしね。

質問者の写真

「てだこそば」とかの麺が、そのタイプですか?

解答者の写真

そうそう。今は、手打ち生めんタイプの人気店も多いよね。ただ一昔前は、昔ながらの沖縄そばの麺とはあまりにも食感が違うので、このタイプの麺を使った「沖縄そば」が果たして「沖縄そば」といえるのかどうか、疑問を持つ人も多かったよね。もうこのタイプは浸透しているから、そう思う人も減ったと思うけど。


スポンサードリンク
[ad#co-3]

質問者の写真

そういえば、沖縄そば屋でよく「木灰(もっかい)そば」っていう文字見かけるんですけど、それってなんなんですか?

解答者の写真

「木灰」っていうのは、読んで字のごとく木の灰のことだよね。沖縄そばの麺は、小麦粉と塩とかん水を材料とする。卵を入れるところもあるみたいだけどね。ま、それはおいといて、「かん水」だな。「かん水」って「つなぎ」の役割をするわけさー。で、この「かん水」の代わりに沖縄では「木灰」が使われたわけさ。

質問者の写真

え、木の灰を麺に練りこんでいるってことですか??

解答者の写真

いや、そうじゃなくてね、木の灰を水に入れておいて、しばらくすると沈む。そしたらその水の上澄み液を使うというわけなんだ。

質問者の写真

へー。

解答者の写真

つまりね、昔は「かん水」が手に入りにくかったんだと思うよ。だから木灰の上澄み液をつなぎとして使ったんだろう。昔は、麺を茹でる際には、薪を使っていたから、木灰もタダで手に入るわけだしね。

きしもと食堂木灰そば
きしもと食堂の沖縄そば
木灰使用でなおかつ、茹であげタイプ
伝統的な沖縄そばの製麺法である

 
ガスなどの設備が整うにしたがって、
薪を使うことの無くなった、戦後、

いい木灰が手に入ることも少なくなって、
暖簾を下げた、沖縄そば屋も多かったようだ。

ところが、新しい世代がオープンさせる、
沖縄そば屋には、手打ち麺を前面に出して売り出すところも多い。

ただし、「かんすい」を木灰のかわりに、
つなぎとして使い、手打ちするところがほとんどだ。

これでは、中華めんと全く変わらない

…というか、実は沖縄そばは、
公正競争規約の上でも、分類は「中華麺」なのだ。

解答者の写真

だから、「木灰」をつかったそばを出す店は、木灰を使って、麺を手打ちしてますよ!ということを、強くアピールしているわけさー。

木灰そばの麺てんとてん
那覇市識名のてんtoてんの木灰そば
プリプリした縮れ麺で、粘りがある(生めんタイプ)

 

質問者の写真

じゃあ、木灰を使って手打ちした麺を、先茹で油まぶし、自然冷却したものが沖縄そば本来の麺ってことなんですね?

解答者の写真

そうそう。

質問者の写真

生めんタイプと、先茹で油まぶしタイプが麺の食感に大きな違いがでるのはわかったんですけど、木灰をつかったそばって、使ってないそばと違いがあるんですか?

解答者の写真

そりゃああるさー。沖縄そばの麺に使われる木灰には、例えばデイゴとかガジュマルとか、イジュとか…向いているといわれる木がある。でね、使われる木の種類によっても麺の味や香りに違いはでるらしいよ。

……でも、正直な話。よっぽど舌の肥えた人じゃない限り、わからないよね。俺もわからんし。

質問者の写真

ふふふ。じゃ、木灰と「かん水」だと、結構違いがわかるんですか?

解答者の写真

いや、わかる気はする…

じっくり、そばダシを飲んだ後に、

舌の上に残る、
なんだかよくわからない味や香り…
それが、灰汁独特のものだったりする。

なんというか、言い方は悪いが、
俺の感覚では、カツオ出汁の先にある、
化学調味料のような味…

質問者の写真
化学調味料のような味!
すごくまずそうなんですけど…(笑)

解答者の写真

(笑)正直な話、かんすいを使おうが、木灰を使おうが、味や香りに大きな違いはないよね。味に関係するのは、小麦粉の種類や質が一番大きいだろうし、新鮮な小麦粉の打ちたて自家製麺なんかだと、はっきりと味は変わるよね。

だけど、実際どうなんだろう。沖縄そばは「だしくぇーむん」とも言われる。意味は「出汁を食べるもの」って意味なんだ。なんで、麺に個性が強すぎてもどうなんだろうって気はするけどね。

質問者の写真
一番好きな麺ってあるんですか?

解答者の写真

最近オープンする沖縄そば屋の出汁って、洗練されたものが多いんだよね。透き通っていて、上品な出汁だ。なんで、そういうスープには細い麺が合うと思うなぁ。

例えば、ここ栄町ボトルネックの沖縄そばの麺は「亀浜製麺所」の麺なんだけれど、細いよね。この麺とこの洗練されたそば出汁が合わさって、おいしいわけさ。たぶん、この出汁にぶっとい麺だと美味しさは半減すると思うな。

けっして太い麺が美味しくないってわけじゃなくて、あくまで出汁との兼ね合いだと思うんだよね。

あとは好み。例えば、沖縄本島の北部では固めの平麺、南部ではややコシのある中太縮れ麺、宮古地方はやや縮れた細麺、八重山では細いつるんとした丸麺…というような麺が伝統的に使われている。なので、育ったところで慣れ親しんだ麺がどうしても美味しいと思うんじゃないだろうか?

ただ、最近の那覇ではこの沖縄そばみたいに細めの麺が人気が高いらしいんだけどね。俺もこの「亀浜製麺所」の麺は好みだなぁ。美味しいよ。

質問者の写真
うん。おいしかった。
スーパーでも、この麺は売っているんですか?

解答者の写真

亀浜製麺所の麺は売っていないなぁ。製麺所に直接行けば、売ってくれるとは思うけど…あ、でも最近はこの麺に近い麺がスーパーに並んでるよ。

質問者の写真
そうなんだ?帰りに買ってみようかな?近くに「栄町リウボウ」ってスーパーがあったし。

茹でるってどのくらい茹でればいいんですか?あ、でも油をまぶすって面倒くさそう…

解答者の写真

いやいやいや、スーパーで売っている沖縄そばの麺は、その工程はしなくていいんだよ。もうそこまではやられているんだ。なんで、さっと湯通しして、麺をあたため、余分な油を流す程度でいいんだよ。

ま、最近は生めんタイプの沖縄そばの麺も売られているから、その場合は袋の表示通りに茹でればいいよね。

質問者の写真
ああ、そうなんだ!じゃ、私でも作れるかな?

解答者の写真

おいおいおい、出汁はどうするんだよ。

質問者の写真
沖縄そば出汁ってスーパーに売ってるじゃん。

解答者の写真

ハハハ(笑)。詳しいな小林さん。

質問者の写真
すみませーん!このやかんに入っているそば出汁持って帰ってもいいですかぁ?

解答者の写真

ハハハ(笑)。ずうずうしいな小林さん。


スポンサードリンク
[ad#co-3]